夫婦平等に異常なまでに執着してしまう本当の理由とは…?

ネットニュースみたいな題名にしてみました。(?)


異常なほど夫婦平等を掲げる私だが、その思想が私の怒りを引き起こし、夫を過度に怒鳴りつけ、
(穏やかに私を宥めようとしていた夫に堪忍袋の緒を切らせ)険悪な状況を生み、長時間の喧嘩に発展している気がする。というか、そうだ。

この執着を軽く深掘りすると(軽く深掘りって何?)
私の両親は子供の私から見て全く平等ではなかった。
亭主関白というわけではなく、父は暴力も暴言もギャンブルも女遊びもしなかった。
しかし、母にも私たちにも、何もしていなかった。お金に困っていた時期に母が二つの仕事を掛け持ちし、深夜まで働いて痩せ細っていた時期も、家事も私たちへのコミュニケーションも、お金の工面も、一切していなかった。
そういったことはすべて、母の役目だった。
子供ながらにして、心底軽蔑していたし、こうはなりたくないと心に誓った。

その誓いが今の私に影響している。
思春期という難しい時期に、自分に対して「絶対に平等がいい」と誓ってしまったのだ。
さらに、私は0か100かの極端な性格だ。
夫と私の苦労は(私の主観で)半々であるべきだと。私の主観で、だ。最低だな。

夫は非常に家庭を大切にしてくれている。
他の家庭の父親と比べても、息子と過ごす時間が圧倒的に多い。
息子と過ごすために何も予定がなければほぼ毎日午後出社し、午前は息子と私と公園に行っている。
そして午後から出社し深夜に帰ってきても、翌朝息子と過ごす時間に力を入れてくれている。

私は子供ができたら友達に会えなくてもそれでいいと思っている。
そもそも本当に遊びに行きたいとは思わない。
だから滅っ多に友達に会わない。
息抜きは要らない。そもそも詰まっていない。
(しかしこれも私にバイタリティがあるからではなく、夫の強靭なサポートがあってこそだ。)
そのためにお金を使うよりも、息子のために使いたい、貯めたいと思っている。
遊びたくないわけではなく、友達が大切でないわけでも決してない。決して、ない。
ただ、今じゃなくていい。息子と、家族と、目一杯一緒にいられるのは今しかないのだ。

それに、私の友達はたとえ10年会わなくても、10年後に昨日会ったかのように会える友達しかいない。私が極端だから。ものすごく信頼のおける友達か、ただの知り合いか。私の交友関係はこの二択だ。

だから夫も同じように思っていて欲しいし、そうであるべきだと考える。
自分の時間を大切にしたく、遊びに行きたいのだとしたら、なぜ父親になった?子を持たず夫婦で自由気ままに遊んでいたらよかったのではないのか?
とまで思う。

捨て垢から、子供を産んだばかりの芸能人が少しでも子なしでランチに行っていようものなら
「子供がいるのにかわいそうですね」
と即座にコメントするようなきっしょい人間と同種類のヤバさを感じさせる。

でも言わせて。これは他人には思わない。
他の夫婦がどんなルールであろうと、どう過ごしていようと私には関係ない。あくまで私たち夫婦の中に持ち込んでいる思想だ。

ただ、夫も同じように思っているのだ。
だから仕事以外の飲み会には行かないし、友達と会うのも誘われた時だけだ。誘われた時しか行かないので、多くて月に2度程度だ。
「たまには1人で過ごしてきたら?」と提案しても断られるし、同じ思想だから息子にあそこまで尽くせるのだと思う。

夫のことが好きだから夫の友達のことも好きだし、彼の交友関係を大切にしたい。嘘ではない。
だからここに口を出すのはおかしい。違う。
そう思っていたのに、私は最近その誘われた時に口を出し始めた。

「だって私も遊びに行ってないよ。息子との時間を削ってまで友達に会いたい?」
と、たった月に1度飲み会に出かける夫に思うのだ。

「私も、行ってないから。平等でしょ?うちらは。」

でも完全な平等なんて無理だ。私が夫と同じ月給をもらえる仕事ができるかと言ったら、できない。
私も仕事をしているが、同じ労力かといったら絶対に違う。

そして私の夫婦平等が発揮される場面は、すごく私の都合が良いのだ。家事は100%わたし負担だがそこに何の不満もない。
私が本当にこだわっているのは平等ではないのだろう。

家族時間への執着を捨てたい。
心の中で騒ぐ、家族で過ごす時間なんてほとんどなかった幼き私を慰めたいなんて、浸り過ぎだ。

違うね。これすらも建前に過ぎないね。
私の自己愛が低いから。
結局行ってほしくないのは
「私の要求よりも、私が嫌がることよりも、優先したいものがあるということは、私のことが大切じゃないんだね。」
と試しているだけ。

いい加減にできる?そういうの。
トー横キッズ行きだよ!!!

私は強い人間になりたいんだ。
いつも上を向いていたいんだよ。

みんな聞いたよね。だから私は彼の自由を、自己肯定感の低さで奪わない。

私は私のことを好きになりたい。おしまい。

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