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イチローは何を伝えたかったのか?

2019年9月14日。

マリナーズの特別功労賞授与式で、イチローはシアトルのファンに向けて5分間のスピーチを英語で行った。

イチローは流暢な英語を話すが、「正確に伝わってほしい」という理由で、ほとんどの取材を、通訳を介して日本語で対応してきた。

「正確に伝わる」ことを大切にしていたイチローがわざわざ英語でスピーチをしたからには、「自分の言葉」で伝えたかったことがあるに違いない。

イチローは、何を伝えたかったのか?

イチローは、自分の可能性を信じてくれたシアトル・マリナーズ、どんな時も熱い声援を送ってくれたファン、共に戦ったチームメイト、刺激を与え成長させてくれたライバル選手、全米の野球ファン、そしてどんな時もサポートしてくれた家族に感謝を述べた。

その後、イチローは自分のキャリアについて、このように振り返った。

"私のキャリアを振り返って、その中に誇れることがあるとするなら、
2001年の初めてのゲームから2019年の最後のゲームの日まで、
日々挑戦をしつづけ、情熱を持ちつづけてきたことです。
"

そして、こう続けた。

すべての選手に覚えていてほしいことは、
「プロフェッショナルとは何か?」ということです。
(中略)毎日、同じ情熱を持ち、自分のやるべきことをやることが必要なんです。それが自分のパフォーマンスに繋がり、
特別な試合を楽しみにしているファンに与えられる贈り物になるはずです。

イチローは自らが積み上げてきた大記録の数々よりも、「日々挑戦を続け、情熱を持ち続けたこと」を誇りに思い、プロフェッショナルに求められていることだと語った。

こんな言葉がある。作家の中谷彰宏さんによるものだ。

したい人、10,000人。始める人、100人。続ける人、1人。

1つのことを続けるのは、難しい。人間は基本的に楽な方へ逃げて行く。
でもだからこそ、情熱を持って毎日継続する人だけが、イチローのような記憶にも記録にも残るような偉業を成し遂げられるのだと思う。

これは、ビジネスでも同じだ。どこまで続けられるか。

歩幅は小さくてもいい。
とにかく毎日一歩づつ歩を進めることで、未開の地にたどり着けるはずだ。
自戒を込めて。

イチロー、ありがとう!

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