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プレゼンテーションでもっとも大事なこととは?

エンタメ・コンテンツ業界に潜り込んで早22年。その間のほとんどを営業部門で働いてきました。現在は心機一転、マーケティング部門で仕事をしてます。これまでの経験の蓄積を、文字に起しておきたいと思います。

今回のテーマは「プレゼンテーションにおいて、もっとも大事なこと」について書いていきます。

プレゼンテーションというと、宣伝や広報のイメージがありますが、営業部門においても、絶対に逃れることのできない仕事の一つとなります。

プレゼンは、大きく二つに分かれます。一つが、得意先などに対して密に行う「商談型」のプレゼン。もう一つが、商品発表会のような「登壇型」のプレゼンです。

営業で言うと、圧倒的に前者の「商談型」プレゼンの場面が多いのは言うまでもありません。この商談の成功・不成功で、会社や個人の業績が左右されるわけで、商談型プレゼンの技術は高いに越したことはありません。

後者の「登壇型」プレゼンの場面も、中堅社員ともなれば、一年に一度くらいはやってきます。こちらは大人数の前で話さなくてはならず、「商談型」とは全く異なるプレッシャーがあります。

僕自身、「商談」も「登壇」も数えきれないほどのプレゼンテーションを経験してきました。また、研修や本などで集中的に学習したこともあります。そうした中で、最も大事なことは何か、少し考えてみたいと思います。


プレゼンで大事なこと。

すぐに思いつくのは、プレゼンの「中身」「内容」でしょうか。これについて、異論のある方はほとんどいないものと思います。中身無くして、外見は整いません。商談するにせよ、発表会を開くにせよ、伝えたい内容が魅力的でなければ、そもそもプレゼンする意味がないと言えます。

次に、プレゼンテーターの「熱意」「パーソナリティ」はどうでしょうか。競合プレゼンなどを想定したとき、同じような「内容」だった場合、プレゼンテーター自身の魅力が勝負の決め手となりそうです。特に熱意は、多少の中身の劣勢をひっくり返してくれるかもしれません。

また、プレゼンの「技術」・見やすくて分かりやすい「資料」、という考え方もありそうです。中身の素晴らしさを際立てる資料、プレゼンテーターの熱意を表現する技術、というものが、プレゼンを光り輝かせます。

他にも、「事前準備」「リハーサル」、「慣れ」「場数」、「プレゼン以前の根回し」「上層部からのパワープレイ」、などが考えられます。


どれもこれも大事そうです。でも、強いてその中で最も大事なことを一つ選ぶとしたら・・・。

実は僕自身、あまり何が重要かということを意識せずに「商談」や「登壇」をしてきました。ただ敢えて言えば、内容をそのまま伝えるのではなく、自分の言葉に置き換えて、熱を帯びて伝達する、ということを心掛けてきました。

なので、その経験からは、プレゼンテーターの「パーソナリティ」「熱意」が、最も重要ではないかと、深層心理で考えていたものと思われます。


ところが、その考え方を覆すきっかけがありました。

約二年前になりますが、コンテンツ業界のリーダー研修を受けて、この時は大げさでなく100時間くらいかけて、受講や自主学習をしたことがありました。その中でプレゼンテーション講習のプログラムがあったのですが、この時教わったのが、プレゼンおいて武器となるのは「技術」である、ということでした。

熱意や中身は研修では教えられないが、技術は伝えることができる。そういう考え方だったと思います。実際、数々の技・テクニックを教わり、これを見よう見まねで実地に取り入れると、瞬く間にこれまでと次元の異なるプレゼンの手応えを得ることができました。

パワポ資料の展開の仕方、プレゼン序盤の掴み、身振り・手振り、どこを見てプレゼンを行うべきか、例示の必要性、心理学を利用した表現方法…。

こうした技術を習得した後は、他の人のプレゼンを聞いている時に、きちんと技術を意識して取り入れている人と、熱意や中身のみの惜しいプレゼンに終始している人との差が、如実にわかるようになりました。技術を駆使したプレゼンには、人を引き付ける魅力が備わっているのです。


ただ、もちろん中身と熱意が要らない訳ではありません。この二つは必須、基礎中の基礎です。けれど、応用としてのプレゼン技術の習得が、結果を残すという意味において、最も重要視されるべきことだと、今はそのように考えています。

では、その時学んだ「技術」は具体的にどんなものなのか。

これは真似されたら僕が競合プレゼンで不利となってしまうので、今回は内緒とさせていただきます。。また別の機会で。

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