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考察:藤子・F・不二雄 SF短編集

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藤子先生の裏芸でもあるSF短編集を鋭く解説していきます。
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#コンテンツ会議

「寄生獣」の元ネタ? 『侵略者』と共に地球を征服せよ!/藤子Fの未知との遭遇⑧

藤子先生の作品を除き、人生でドはまりした漫画を挙げるとなると、真っ先に思い浮かぶのは岩明…

藤子Fノート
1か月前
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『宇宙人』を探す本当の目的とは?/藤子Fの未知との遭遇⑥

「藤子Fの未知との遭遇」と題して、これまで地球にやってきた宇宙人について取り上げてきたが…

藤子Fノート
1か月前
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「のび太の宇宙開拓史」のプレリュード『ベソとこたつと宇宙船』/藤子Fの未知との遭…

ドラえもん映画の記念すべき第一弾「のび太の恐竜」(1980年公開)は、1975年に「週刊少年サン…

藤子Fノート
1か月前
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『いけにえ』を「英雄」と言い換える社会/藤子Fの未知との遭遇②

今年に入って、浅野いにおの漫画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」略して「…

藤子Fノート
1か月前
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正義の少年ではなく、事なかれ主義の老人が『鉄人をひろったよ』/巨大ロボット大暴れ…

藤子作品では、超初期の頃からロボットが登場する。例えば、単行本デビュー作となった「UTOPIA…

藤子Fノート
3か月前
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悪魔に悪魔と叫ばれた男。『メフィスト惨歌』/ちょっぴりホラーな物語⑧

「ちょっぴりホラーな物語」と題して、ホラーテイストで描かれた藤子F作品を調べているが、今…

藤子Fノート
5か月前
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読後の身震いが止まらない!『アチタがみえる』/ちょっぴりホラーな物語②

つのだじろう先生の「恐怖新聞」という漫画がある。僕は持っていなかったのだけど、友人のお兄さんが愛読していて、子供の頃読ませてもらった。 恐怖新聞は明日のことが書かれている未来を予知する新聞だが、これを読むと寿命が100日縮んでしまう。つまり3日分を読むと寿命が約一年分削られてしまうことになる。 普通に考えれば読むのは得策ではないが、明日起こることを事前に知ることができるという魔の魅力に逆らえず、主人公の男の子は毎日のように新聞を手に取ってしまう。 寿命と好奇心を秤にかけ

親子が相互理解するためには『親子とりかえばや』/藤子F「とりかへばや」物語 ⑤

12月は藤子・F・不二雄先生の誕生月だが、僕の息子の誕生月でもある。何とも羨ましい限りであ…

藤子Fノート
8か月前
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通勤時間は3億年とちょっと『マイホーム』/夢のマイホーム⑤

「夢のマイホーム」と題して、憧れの我が家を求める藤子キャラたちを紹介してきた。 ところが…

藤子Fノート
11か月前
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30年間働き続けた夢の結末『3万3千平米』/夢のマイホーム②

田舎では一軒家が当たり前だったが、都会に出るとそうはいかない。そもそも土地が少ないのに、…

藤子Fノート
11か月前
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6000字超!リーダーシップと独裁の狭間で『宇宙船製造法』/独裁について考える②

今回は仕事におけるリーダーシップと独裁について考察を巡らしてみたい。 ひとえにリーダーシ…

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27年前のオレを止められるか?『あのバカは荒野をめざす』/タイムマシンで大騒ぎ⑮

若気の至り。 正直、慎重派だった僕は、若気の至りと呼べるような経験をしたことがない。予測…

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自分のことを知っているからこそ、信用できないのだ『昨日のオレは今日の敵』/藤子F…

子供の頃から多元宇宙論(マルチバース)が好きだった。科学雑誌Newton(ニュートン)の時間特…

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マルチバースの自分たち、全員集合!!『パラレル同窓会』/藤子Fマルチバース短編集④

本年度アカデミー賞において、作品賞を始め主要7部門を獲得した作品「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」、通称「エブエブ」をご覧になられただろうか? マルチバースものが大好物な自分は、公開初日の映画館になだれ込んだのだが、これって『パラレル同窓会』みたいだなと感じたのは僕だけだろうか? 作品内容はかなり違うのだけど、世界観が共通しているように思えたのだ。 次々と人生が何かのきっかけで分岐していって、数え切れないほどの「マルチバース」が形成されていく。マルチバ