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考察パーマン

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「パーマンは世界一のラブストーリーである」を、じっくり検証していくマガジンです。
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2023年10月の記事一覧

魔土博士のリベンジ達成か?『パーマン生きうめ作戦』/魔土災炎博士の珍発明④

魔土博士のリベンジ達成か?『パーマン生きうめ作戦』/魔土災炎博士の珍発明④

何を隠そう(というか全く隠してはいないが)、僕の一番のお気に入りの藤子F作品は「パーマン」である。

好きな理由はいくつもあるのだが、その一つに日常とSFの微妙な匙加減にある。

藤子作品は日常をベースとしながらも、そこにSF(すこし・ふしぎ)要素を加えることで、日常の喜怒哀楽が強調されるということをやっている。言い換えれば、単なる日常ものではないが、SF設定があるからといって、日常で感じる喜怒哀

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「全悪連」25周年記念作品『巨大ロボットの襲撃』/魔土災炎博士の珍発明③

「全悪連」25周年記念作品『巨大ロボットの襲撃』/魔土災炎博士の珍発明③

「パーマン」世界のマッド・サイエンティスト、魔土災炎博士。ハーバード大学とソルボンヌ大学に入学しているほどの頭脳を持ち(それぞれ中退と早退をしているが)、自立型のロボットPマンを助手にしてしまうほどの科学力を持つ男である。

しかし、その類稀なる能力を明るい世界で使おうとはせず、古い屋敷の汚い研究室で夜な夜な何かを研究している、闇の世界の科学者なのである。

そんな影の実力の噂をどこからか聞きつけ

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魔土博士の輝かしい経歴が明らかに!『動物巨大化スモーク』/魔土災炎博士の珍発明②

魔土博士の輝かしい経歴が明らかに!『動物巨大化スモーク』/魔土災炎博士の珍発明②

パーマンが登場して以来、町の犯罪者たちは途端に仕事がしずらくなり、生活に窮し始めている。そんな悪者たちの集まりである全日本悪者連盟(全悪連)は、パーマンを強く敵視し、何とかして撃退したいと考える。

そんな折、全悪連の理事長ドン石川は、狂気の科学者・魔土災炎博士の噂を聞きつけて、博士に科学兵器を開発してもらい、パーマンをやっつけてもらいたいと願い出る。

魔土災炎博士は、パーマンなら相手に不足なし

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マッドサイエンティスト、「パーマン」に初登場『ブル・ミサイル』/魔土災炎博士の珍発明①

マッドサイエンティスト、「パーマン」に初登場『ブル・ミサイル』/魔土災炎博士の珍発明①

藤子F世界の狂気の科学者、魔土災炎博士をご存じだろうか。

80年代の「新パーマン」において、全悪連(全日本悪者連盟)からパーマン退治の依頼を受けて、次々と天才的な発明を生み出すことになる科学者である。

魔土災炎という名前は、マッド・サイエンティストから命名されたものだが、漢字の使い方も狂気じみててお見事なネーミングではないかと思う。

見た目は髪が長くて目つきが悪く、鼻が高い(というか長い)。

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