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考察パーマン

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「パーマンは世界一のラブストーリーである」を、じっくり検証していくマガジンです。
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2022年8月の記事一覧

パーマンは透明人間には手も足も出ない?『透明理事長』/透明人間現る現る④

パーマンは透明人間には手も足も出ない?『透明理事長』/透明人間現る現る④

「透明人間現る現る」と題して、SFの王道ネタである「透明人間」をテーマとした藤子作品をここまで3作品紹介してきた。

老若男女問わず、もし自分の体が透明になったらと、誰もが思うことがあるに違いない。そこで問題なのは、透明になった時に何をするか、である。

大人の場合、たいてい邪(よこしま)な考えが芽生えがちだが、子供たちだったらどのような行動を取るだろうか? 他愛のないイタズラをして満足かもしれな

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7000字超!! 読めて幸せ! たった一日の里帰り『帰ってきたパーマン』完全解説!

7000字超!! 読めて幸せ! たった一日の里帰り『帰ってきたパーマン』完全解説!

本稿で徹底解説していく『帰ってきたパーマン』は、とても特殊な立ち位置の作品である。まずは、どのように特殊なのか、確認しておこう。

まず、藤子Fノートでは何度も書いているが、パーマンは1960年代の旧パーマンと、1980年代の新パーマンの二つのシリーズに大別することができる。

新シリーズは、旧シリーズの設定に大きな変更を加えており、まるで雰囲気が違う作品群となっている。

旧パーマンには『スーパ

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6000字超! 「旧」パーマン感動のフィナーレ『スーパー星への道』完全解説!

6000字超! 「旧」パーマン感動のフィナーレ『スーパー星への道』完全解説!

藤子Fノートでは、「パーマン」を最重要コンテンツとして考え、傑作エピソードを余すことなく記事化するべく、コツコツと取り組んできた。これまでに「パーマン」単独の記事は46本書き終えている。

記事の中で何度も書いているが、「パーマン」は大きく1960年代後半の「旧」シリーズと、1980年代中盤の「新」シリーズに大別できる。

旧と新の間には15年ほどの開きがあって、時代の移り変わりや藤子先生の作風の

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