いのちのやくそく・ 空間の声にも耳を傾ける/ 202

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「いのちのやくそく」(池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売)より抜粋して、少しずつ「マガジン『いのちのやくそく』」に書いています。
今回は、「9章 しずけさのなかでめをとじる / 空間の声にも耳を傾ける/ 202」です。

これは、「パワースポットのつくりかた」という本を書いた時のアイデアの基となったページです。
日本には古来から「八百万の神々」という、全てのものごとに「神々」が宿ると考えられてきました。

その神とはいったい何なのか?
そのことについて、「意識ーこころー身体」という人間を構成する3つの要素を、空間に当てはめて考えてみたのです。

空間にも神が宿る。それはそこに住む人、そこで時を過ごす人が「その空間に意識」を宿らせるからです。その時に本当に必要なのは、そこで過ごす人が「幸せを感じる」ことを思い、愛を持って信じることなのだと思います。

ぜひ瞑想を通して空間に意識を宿らせ、「幸せな空間」を感じてみて頂けたらと思っています。

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空間の声にも耳を傾ける

瞑想をして思い浮かべる対象を広げていけばいくほど、その回数を重ねれば重ねるほど「感謝の気持ちが自然に生まれてくる」と皆さん口にされます。

そんな気持ちになると、この世界の全てが繋がっていることに気づき、些細な不安に振り回されずに、自分の中の軸がしっかりとしていくように感じられます。

敵対する人もなく、嫌う相手も恨む相手もなく、自分の全てが許されて穏やかな気持ちになり、心や身体が整って、満ち足りていることを感じられるのです。

そんな気持ちを持つと、人間や動物以外にも、山や海、空気や太陽、そして空間に対しても思いを馳せて瞑想できるようになります。
ものや自然や空間にさえたましいが宿って、いのちを持っていると知り、それらがいきいきと見えてくるかもしれません。

すると全ての物事に神が宿っているという、日本古来からの「八百万の神々」という考えの意味が、なんとなく理解できると思います。古代の日本人は瞑想をして、ものや空間、そしてあらゆる物事に通じ合い、万物に神やたましいが宿ることを知っていたのです。

僕は、幼児教室や住まい、そしてレストランなど店舗のインテリアデザインを依頼されることがあります。その時最初に、「空間にもたましいが宿る」と思い瞑想をします。そこに宿るたましいの気持ちを「こんな空間にしたい」というテーマやコンセプトの言葉に換えて、イメージを膨らませていくのです。

「なんのために、どのような目的で、どのような気持ちを大切にする空間にしていくのか?」などと瞑想をしながら、空間に宿るたましいと話をするのです。

これは人が「生まれてきた目的、生きる目的、社会との関わり合い」などを明確にしていくのと同じです。

空間のたましいやコンセプトを明確にしていくと「空間が生きてきて、方向性も変化」していきます。そしてその変化は、そこに集う人たちや運営する人たち、そして働く人たちや訪れる人たちをも変えていくのです。

これは家族が住む「家」にも同じことが言えます。

「空間にいのちを迎え入れた」ご家族にとって、「その住居でどんな風に日々を過ごしたいのか、どんな家族を目指したいのか、そのためにはどんな空間にしたいのか、空間は何を望んでいるのか?」

などと、瞑想を通して耳を傾けて「空間に宿るたましいの声」を聴いてみましょう。

そのように瞑想を通して、自分や家族のあり方、みんなの共有する空間の在り方に思いをめぐらしていくと、みんなの心が豊かになるのを感じられるようになります。

人がこの世に生きる目的というのは、「幸せを感じる」ことです。
そしてその幸せは、人やたましいとつながればつながるほど感じられます。

「たましい」が宿る空間に集う人々は、その空間にいることで、人やたましいとの繋がりを感じて、「幸せ」を感じるものなのです。

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