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いのちのやくそく / 目に見えない幸せな世界 170

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いのちのやくそく(池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売)より抜粋して、少しずつマガジン『いのちのやくそく』に書いています。
今回は、「目に見えない幸せな世界」です。

思いのほか多くの方から「死産、流産、中絶」などの経験をされたお話をお聞きすることがあります。
それぞれの経験は胸を引き裂かれるような苦しかったり、悲しかったりする思いがあり、それでもその思いを誰にも言えなくて胸の中に収めていることが多いのです。

30年も前に流産された方が涙ながらにお話しされたり、中絶された方がお話ししていて思わず涙を流されたりとされます。そして往々にして自責の念を持って長い時を過ごされている方が多いのです。

「死んだ後の世界がよく解らない」ということ、そして亡くなった後のたましいという存在が信じられないのが、自分を責めてしまう原因になるのだと思います。

死んだ後も、たましいの存在として、身体は無くてもそこにいるということが解れば、そして生きている人を応援するために、一緒の時間を過ごしたということが理解できれば、人生を前向きに進むことが出来るかもしれません。この章のエピソードは、そんな生きている人を応援している子どものお話です。

下記の関連情報もご覧ください。
・「23週でうまれた赤ちゃん」のお話(ユーチューブ
「いのちのやくそく」続編→「アルジャーノン・プロジェクト」

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目に見えない幸せな世界

それは僕が、ある男性オペラ歌手の歌を聴いていた時のことでした。
そのオペラ歌手が手を振ってステージに出てくると、小さな男の子がお揃いの綺麗なブルーグレー色のスーツを着て、同じように手を振って後ろからついて出てきたのです。

男性が歌い出すと、男の子はステージ台の上に両肘をのせて、歌う姿を嬉しそうに眺めています。その時の男の子は至福の表情をしていて本当に幸せそうに歌を聞いていたのでした。

コンサートが終わって、僕はその歌手に話しかけてみました。

「男の子、もう亡くなっていると思うんですが、家族の中にいませんでしたか?」
突然の質問に驚いたようでしたが、彼は「生まれてくるはずだった弟が死産している」ということを教えてくれたのです。

男の子がステージを嬉しそうに見ていたということを伝えると、「母に伝えたらきっと喜びます」と、笑顔を見せてくださったのでした。

そのオペラ歌手の男性は、目に見えない弟さんに応援してもらっていたのです。そして彼だけでなく私たちも、きっと亡くなられた家族やご先祖様からの「目に見えない」サポートを受けているのです。


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