自身の特性と向き合う1日
バイトoff日の今日
朝一番から予約していた心療内科に出向いた。
目的はADHDの検査を受けさせて貰えるかを診断してもらう為だ。詳細は下記で紹介する。
その道中、準備に手間取り、電車に乗り遅れそうになったり、道に迷ったり、病院に帽子を忘れたり、早速色々やらかした。
そのあとは普段抑えている衝動性を解放し、思いつくまま梅田でラーメンを食べ、帰国後ずっと来たかった南港を訪れた。
ここは私にとって、良いも悪いもある、思い出深い場所だ。久しぶりにサンフラワーも拝め、海の匂いも感じることができた休日。
そんな休日の一部、病院での出来事をここに書き記そうと思う。
ADHD傾向の診断
今日は自己理解の一環として、前々から受診したいと思っていたADHD傾向の検査を受けられる心療内科を訪ねた。
かねがねから、天性的に持つ特性により、自分がしたいことや、集団生活で求められていることがきちんとこなせない事に悩んでいた。
そんな自分に悩んでいた時に、出会ったのがADHDという脳の偏りから生じる障害だった。
私自身、自分が障害者とは思ったことはない。だが、自分が悩んでいた自身の特性と、ADHDと診断される人の特性が本当に類似していた。
それを知った時、自分の努力不足や能力不足だと思って自分自身を責めて、原因がわからないけど、なんとかしようと、もがいていた自分が少し解放された気がした。
そこから、同じように悩んでいる人の本や記事を読んだりして、自分の特性と向き合い、その特性に合わせた生活方法を模索したりしてきた。
そのおかげもあり、大分気持ち的にも生きやすくなった。
そして今回、時間にも余裕ができたので、一度医学的にどんな診断がくだるのか、半分本気、半分好奇心で心療内科を受診してみた。
そこでは、まず自分がADHDだと思ったきっかけ、普段や幼少期に出ていた特性などを聞かれた。初めて母以外に自身の特徴を話したので、すごく夢中で話してしまった。
それから15分ほど話した後、先生から下された診断は、「確かにADHD傾向の感じはあるが、学校も卒業出来ていて、バイトもいけている。だから検査を受けてADHDだという診断を受ける必要はないと思う。」だった。
マジか、やっぱり受けさせてくれないの?!
実は、事前に病院から電話で、「先生の診断があった後に、検査を受ける必要があるか判断する。もし必要と判断されたら保険内で検査できるが、それ以外で検査受けるなら、自費で22,000円」と言われていた。
その時から、これは自費で受けるしかないかも...と覚悟してたが、案の定、「基本的には自身の特性理解してるし、それで社会にも順応してるから特別受ける必要はない」と思うという診断だった。
正直今、この検査に22,000円をかける余裕はない。
それに自分は障害者手帳が欲しく受信したのではなく、ただ特性の傾向を誰かに聞いてもらって、第三者の意見が欲しかった。そしてあわよくば、日ごろ努力でなんとかしている問題や、解決できていない問題を解決する糸口を得たかっただけだった。
だから今回は検査を受けることは断念して、先生の「ADHD傾向はあるね」というお墨付きで納得する事にした。
先生に聞いてみたADHD傾向の診断を受けたい人が増えたわけ。
自分がADHDという脳の特性という概念と出会ってから、色んなところで発達障害だという人たちの話を聞いたり、読んだりしてきた。
その中で、自分も含め、なぜADHDのセルフチェックを行い、心療内科を受診する人が増えたのか疑問に思っていた。
そこで今回思い切って、先生に聞いてみた。
返ってきた答えは、「第三次産業が増え、コミュニケーションが必要な仕事が増えてきた。それまで第一次、第二次産業では問題にならなかった特性が、第三次産業に従事した事で問題になる事が増えたからではないか。」というものだった。
その答えを聞いて、「確かに」と思った。
特性が引き起こす日常の小さな問題を話し合えるコミュニティが欲しい。
最後に先生に、今回検査でadhdだと診断されなくても、特性が原因と思われる、日常で起こる小さな問題を抱えている。それらを一緒に解決してくれたり、相談し合えるコミュニティや機関は無いかと聞いてみた。
結果は、「検査を受けて診断し、カウンセリングを受けてもらって、自覚や気づいていない特性を見つける事は出来るが、最終どうするかは自分次第」という答えだった。
なるほど、これが日本で生きづらいな、風通しが良く無いと感じ所以かもしれない。
先生の答えを聞いて、そう思った。
確かに特性が強くでて、社会に溶け込めずうつ病などの二次障害がでている場合、きちんと心療内科で診断を貰い、治療する必要があると思う。
ただそうなる前に、自分の特性を理解し、受け入れ、予防することも大切だと感じた。
その一つに、気楽に自身が抱えている特性や、そこから生じる問題について相談し、語り合えるコミュニティーが必要になってくると思う。
いやこれはただの願望かもしれない。
私は欲しいと思う。
そして日本社会全体で、どういう特性を持っている人が何割いるのか、どんな問題があって、それを抱えている人が何割いている、診断は受けなくても、相談できるコミュニティを欲している人が何割いているかなど、統計的に把握することも大切だと感じた。
正直これも私が知りたいだけかも。
興味がある人はいているだろうか。
最後に
人口が減っていく日本。
一人で抱えないといけない問題が増えるからこそ、一人一人が自分を理解し、そして相手を理解し、支え合える環境を作っていきたい。
それか、そんな環境があれば、まず私を仲間に入れてー!笑
と思った1日であった。
これから大学院でデータ分析を通して、社会を読み解く学問、経験社会学を専攻し、将来的に社会調査士の資格をとりたい私。
これからADHDの現状やこれからを、社会学の視点から、統計的に読み解いていきたいと思う。
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