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バイプレーヤー(つなぎ役)を評価しよう

こんちは!副業社労士まさゆきです。
WBCから2ヶ月、優勝した日本代表への賞賛は止みません。「個を重視しながら優勝に向け一体となったチーム」に対する憧れでしょうか。
組織が一体となるとき、大谷選手のような主役達を“つなぐ”存在が必須です。現在の会社は目標管理等、個の評価に寄りすぎており、「つなぎ役」が適切に評価されていないように感じます。そこで今回は「つなぎ役を評価しよう」です。

【1】「つなぎ役」の必要性
会社員の経験から思うに、社員は4つのタイプに分類できると思います。

4つの要素は個人の中に併存しますが、どの要素が強いかで4タイプに分類されます。2つの要素の良さを発揮する貴重な人材は少数です。
そして、4タイプの内、①アイデアマンと職人②アイデアマンと官僚③官僚とフォロワーは反発し合う傾向があります。①アイデアマンと職人は、両者が違いすぎるためかえって許容しやすく両者の橋渡しが可能ですが、②③間で見られる官僚への反発には、数字で評価を下す「官僚の冷たさ」という感情的なもので厄介です。官僚からすると、論理的でないアイデアマンやフォロワーを受け容れられず、対立しがちになります。
この橋渡しをする「つなぎ役」がいれば一体感を醸成して組織は活性化し発展することになります。

この考え方は、北野唯我さん著「天才を殺す凡人」(日本経済新聞出版)をヒントにしています。同著は最近マンガ版が出ています。とても面白いです

【2】「つなぎ役」の作り方

1)管理職が「つなぎ役」となる
一番の近道です。特に②アイデアマンと官僚、の橋渡しには管理職がベストです。とはいえ、管理職がつなぎ役をしているようでは「組織の一体化」は醸成されません。
2)官僚が共感性を磨くと最強の組織になる
官僚の持つ「冷たさ」が根本原因ですから、官僚が自覚して接し方を変えれば改善します。そのためには彼らが“共感性を磨く=相手の立場を尊重する”必要があります。

3)多数を占めるフォロワーが共感性を武器に組織を動かす
  フォロワーは大多数を占め世論を形成する為、つなぎ役になれば効果が非常に大きい。必要な事は「フォロワーの影響は大きい」との自覚でしょう。自覚を促すのは管理職の役割です。

4)個々の社員が自分以外のタイプの要素を高める
時間はかかりますが、一番組織を発展させます。
アイデアマンの要素を高めるには、学びにより自分の中に多様性を持つことでアイデアの源泉を増やすことに繋がります。
官僚の要素は、統計やDXの勉強をする等で伸ばせます。
職人の要素を高めるには、自分の強みを磨くことです。スペシャリストとしての余裕が他人を思いやる気持ちに繋がります。
フォロワーの要素、共感力は組織の一体化を強める最強の武器です。

【3】「つなぎ役」の評価方法
1)360度評価
被評価者の日常の職務行動を、上司だけでなく周囲の同僚や部下、周りの部署も含めた複数名が評価するシステムですが、この場合「つなぎ役」としての評価に主眼を置きます。上司が気付かない面が洗い出される可能性があります。

2)グーグルの社内ネットワーク“gThanks!”
社員がお互いを褒め合う環境を作るツールだそうです。感謝を伝えたい時、相手の名前を書いて「Kudos(賞賛)」をクリックすると、その投稿を全員が見られるネットワークです。「Kudos(賞賛)」ボタンの横にある「PeerBonus(社員ボーナス)」をクリックすると、社員が社員にボーナスを支払うことも出来るそうです(最大175ドルまで可能)。
ここまでやるかグーグル。さすがですね。

出展「ラズロ・ボック著『ワーク・ルールズ!』(東洋経済新聞社)」

【4】まとめ  
「つなぎ役」を評価する人事考課をすることで、組織の一体感は高まる。

ではまた次回



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