【1/2エッセイ】強いイメージを持たれやすい人こそ、これが見えた時、人の心は揺さぶられる。
✍️1/2エッセイ とは、エッセイ(実体験、思い)にコラム的要素(リサーチ)を足した私の造語です。独自の勝手解釈なので悪しからず。
人が人をジャッジする時、二つの観点によって評価するらしい。それは、
「強さ」と「温かさ」
そして人を惹きつける人というのは、この二つがバランスよく働いている、とのこと。
『人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(著:ジョン•ネフィンジャー、マシュー•コフート)
によると、まず「強さ」には基本要素が二つ。
『世界を動かす能力』と『意志の力』
そう言われてみると、
世を席巻しているリーダーは、
この二つの強さ要素が備わっている。
例えば、メガテック企業のCEOの立ち姿を見ていると強さが滲み出ているし、彼らのプレゼンを聞く度に、おぉっ、となる。
それはきっと、
技術力、という「世界を動かす能力」と
発信力、という「意思の力」
が備わっているから。
時代を遡ってみると、
他にもそのような人物はたくさんいたはず。
けれど悲しいかな、
この『世界を動かす能力』と『意志の力』だけでは、人々を不幸に追いやってしまう人もたくさんいたわけで。
ゆえに、強さだけで人からの信頼を得るのは難しく、人を惹きつけるには「温かさ」というエッセンスも必要であることに、同書は触れています。
その温かさの基本要素は三つ。
『共感』『親しみ』『愛』なのです。
ここにとある女性リーダーがいました。
彼女は常に高い志しを持って前に突きむ、家庭よりも仕事を選ぶタイプの女性です。
そのクールさゆえに、人の反感を買うことも多くありました。
しかし、ある出来事が彼女に対する世間の見方を大きく変えたのです。
それは、彼女の夫の浮気。
これまで、強さはあるけど温かみがない、と揶揄されていた彼女に対して、世間の同情心が動き始めたのです。
そして、彼女への印象が変わり始めます。
あるインタビューで、彼女が涙で声を詰まらせたことがありました。
それは、仕事一貫、無敵のように見えた彼女が、聴衆の前で個人的な苦しみを吐露した瞬間でした。
この女性こそ、ヒラリー•クリントン。
元政治家で弁護士、
さらに第42代アメリカ合衆国大統領、
ビル•クリントンの奥様。
ヒラリー氏の人間らしい反応に、これまで彼女を「冷たい人」「強い人」と評してきた人々が抱く彼女への印象が「温かい人」に切り替わったというのです。
つまり、世がヒラリー氏から、共感、親しみ、愛を感じとった、ということ。
このヒラリー氏の話から分かるように、人の反感を買わないようにするには、ひいては、人を惹きつけるようにするには、強さと温かさのバランスコントロールこそ、魅力的な自分になる大事なエッセンスなのです。
そんなの、一朝一夕に成らず……
そうなんです。
私はこれを読んで、ヒラリー氏だからできたんじゃないの?なんて思いました。
でも……、〇〇さんだからできる、というのは自分への言い訳。
人は変わりたい、と思った時点でもう変化が起きていたりするものです。
ここで、as if の法則のお話を。
心理学者のリチャードワイズマンが、彼の著書のひとつ、”The as if principal”にてas if の原則について述べています。
as ifとは「あたかも〜のように」という意味です。
その法則とはどういうものか?
それは
笑顔になりたければ、笑顔を作る、
楽しくいたければ、楽しく話す、
強くいたければ、毅然とした態度をとる。
このように、あたかもそうであるかのように振る舞うのです。
そうすることで、その振る舞いに相応しい感情が付いてくるのです。
これは数々の科学的実験でも立証されてきたことですが、行動で感情コントロールが可能だ、ということです。
言い換えると、
なりたい自分になりきればそうなるよ、
ということ。
これは私のやり方ですが、
強さと温かさを兼ね揃えたロールモデルをイメージします。
それは、知人でも、家族でも、著名人でも誰でもいいわけです。
そして、その人になりきる✨
最初はぎこちないかも知れませんが、そのうち慣れてきて、少しずつ感情コントロールが可能になります。
誰にも知られず、コストもかけずにできる変身技😊
as if の原則を使ったとて、強さも温かさも一日にして成りませんが、こういった小さなモーションは動機づけにもなり得ますからね。
強くて温かい人、
温かくて強い人、
どちらも確かに魅力的。
人を惹きつけるために、人の心理をどうのこうのするよりも、自分の心理のクセや行動パターンを改善することの方が、他人とより良い関係を築きやすいものです。
そういえば昔、ヨガの先生にこんなことを教えてもらいました。
自分に正直になることは、同時に人にも正直になれること。
まさに、です😊
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
写真は先週訪れたチューリップ畑の景色。
ワシントン州を久しぶりに北に進みました。
読んでくださったあなた様にお裾分け😊
お花こそ、強さと温かさの象徴ですね🌷
📚ライフログ読書📚
著:ジョン•ネフィンジャー、マシュー•コフート
『人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(あさ出版)
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