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12.ボックスシーツ

看護学校で最初に実技でやったのは

「シーツ交換」

だった。

何度も練習をして
センターのシワを中央に合わせて、三角コーナーを作って…この角度で入れればずれないシーツになる。手は並行にして、サッと奥までサイドのシーツを入れ込む。
美しいベッドメイキングができるまでこれを繰り返した。


シーツのシワ一つで患者さんは床ずれを起こしたりするから
シーツのシワ絶対に作ってはいけません!!


口すっぱく指導され、実技のテストまであった。


おかげで完璧なベッドメイキングをマスターした。



そして就職し、いざ本番!

大体ベッドの真ん中にシーツを合わせたら
それぞれマットレスの裏側でシーツの端同士をくくって、
バナナのようにそりかえったマットレスを無理くり置く。
シーツは重力によってそれはそれは
気持ちよくピシーっと伸びた。笑

あとはサイドのピロピロ出たシーツを下に突っ込んで、おしまい!


確かにこれだとシワが無い。そして早い。ずれない。



看護学校のようにベッドはいつでもフラットで無人なわけじゃない。
患者さんがベッドの上にいて、電動ベッドで頭や足を上げたり下げたり
何度も繰り返す。


すると看護学校のようなやり方では
シーツはずれるし、しわもできる。
その上時間もかかる。

「三角コーナーって現場で作らへんねや」
「こっちの方が全然実用的やん」と、
現場と学校との乖離に衝撃を受けた。


次に転職した先の病院では
このシーツ交換に2つの難点があった。
1つはシーツが若干短いこと。
シーツのはしをくくるとマットレスがより強く弧を描く。笑
ギリギリでくくっているので、ほどけやすく
ベッドの上げ下げや患者さんの動きで
シーツがずれてグチャア〜となっていた。


さらにこちらの病院で困ったことは
ベッド柵を下ろした高さとマットレスの高さが同じであるということ。
つまり、サイドのシーツを入れようにも手を突っ込む隙間がない!!

ベッドの設計ミスやん?
誰だこんなベッドを病院で大量発注したのは?
絶対現場をしらん人が買ったんやで!
とシーツ交換のたび、看護師から非難ゴーゴーだった

サイドのシーツを入れるためにはベッド柵を立てて
その間から手を突っ込みなんとか入れていたが
仕上がりはあまり美しくなかったし
患者さんが寝ている状態でやる時などはかなり苦戦した
何よりスピード重視の看護師にとっては
時間がかかってストレスになった

<欲しい シーツ>

①病院のマットレスのサイズにあったボックスシーツ
結局看護師がシーツの両端を無理やりくくって
お手製でボックスシーツ型にしているのが現場。
だったら、ベッドにあったボックスシーツにしてくれると
とっても助かる。
また電動のベッドは上げ下げが頻繁にあるので、ボックスシーツの方がシーツも乱れにくいと思う。

②これはシーツのことではないが、ベッド柵の高さとマットレスの高さを同じにしないで。
ただただシーツが入れにくくて、看護師さんはサイドのシーツを入れるのに時間がかかり、結果腰をいわしています。



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