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【語ってみた#4】ひとりひとりの存在感を感じられるコミュニティづくりを目指して。

こんにちは。澤正輝です。いつもシェアビレッジに関心を寄せてもらいありがとうございます!

11月にジョインし、まずはシェアビレッジのことをもっと知ろう!学んだことをシェアしよう!と思い、「語ってみた」シリーズを始めました。シェアビレッジに集まるキュレーターやコミュニティオーナーたちと焚き火を囲むような雰囲気で語っています。

第四回のゲストは清田周子さん。初めての秋田訪問で感じた「平和な世界」という感覚を切り口に、「コミュニティと心地よさ」の関係についてあれこれ探究しました。

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澤:清田さんとは同じ時期にシェアビレッジにジョインしたんですが、知らないことのほうが多いので、今日は楽しみにしていました。

まずはシェアビレッジにジョインするまでのストーリーを聞かせてもらってもいいですか?

清田:前職のリノベリング(リノベーションまちづくり)の時に丑田さんと知り合い、秋田にもいつか行きたいと思っていました。「リノベーションまちづくりのヨーダ」と呼ばれている清水義次さんも「五城目はいいですよ〜」って言っていたから、気になっていたんですよね。

リノベリング時代にかかわっていた鹿児島県霧島市の担当者の方が、ある日「今度、秋田に行くんですよ〜」と言うので、「私も行きたいです〜!」と返したら「一緒に行きましょう〜!」という流れで、秋田に出かけることになったんです。

澤:ぼくが4年前に訪問したときのノリと近いですね笑。

清田:「亀の町町内会」のしょうじさん(東海林諭宣さん、シェアビレッジのコミュニティオーナーのひとり)や丑田さんに秋田や五城目を案内してもらい、話を聞いているうちに、しばらく感じていたもやもやが晴れてきたんです。

「ここはなんて平和な世界なんだろう!」と感動し、「働いてみたいです!仕事はありませんか?」と丑田さんに相談したら、ちょうどグリーンズジョブで求人中だったことが分かり、最終的に選んでもらいました。

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澤:「平和な世界」についてもうちょっと詳しく聞いてもいいですか?

清田:新卒から5年間、東京に住んでいました。刺激は多いし、色んな人もいるけど、お金があるほうが楽しめる場所だとも思いました。これまでいつくつか仕事をしてきましたが、お金に対する疑問というか、お金=消費という関係に違和感を感じていたんです。

シェアビレッジでは自分の暮らしが豊かになることにお金を払っている。これがすごくいいと思ったんです。消費する人、される人。サービスする人、される人。これとは違う関係に「平和」を感じたんだと思います。

ポコポコキッチンにも行ったんですが、お手伝いをしたら子どもでもコインがもらえ、ご飯を食べられる。年齢に関係なく、自分の居場所を自分でつくることができる。これもいいなと思いました。

大人数での飲み会が苦手なんです。コミュニティが大きすぎると、あまり心地よさを感じず、はしっこでひっそりとしています。小さなコミュニティが好きなんでしょうね。

澤:「小さい」ってどれくらいのサイズ感です?

清田:飲み会でいえば4人以上は多い笑。でも人数ではない気もしています。

澤:厳密に何人以上とかではないけど、一定をこえると「多い」と感じてしまうラインがあるんでしょうね。それをこえない世界は、清田さんにとっても、例えば先ほどの子どもにとっても心地がよい。その感覚を大切にしたいのかもしれないですね。

清田:そうだと思います。バイオリンをやってるんですが、オーケストラでも人数が多すぎるとしんどいんです。30人くらいが限界。50人をこえると誰が何をやっているか分からなくなってしまいます。ひとりひとりの存在感を感じられる人数が好きなんでしょうね。

知らない人がいるのはいいんです。(静岡県の)沼津にいても、知り合いのお店なら、はじめましてでもきっと仲良くなれるだろうと思い、しゃべります。同じコミュニティにいる人だと感じられたら、ぜんぜん気にならないですね。

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澤:コミュニティのサイズを大きくしていくことを目指すよりも程よいサイズ感のコミュニティを好み、そのサイズ感のものがぽこぽこと複数あると、さらに心地よさを感じられるようになるんでしょうね。 

清田:ひとりの人間でも騒ぎたいときもあれば静かにしたいときもどちらもある。いまはこのコミュニティ、いまはあのコミュニティにいようと、選べるといいですよね。居場所がひとつしかないのは生きづらいから。そういう意味でも、複数あるのがいいんでしょうね。

澤:ひとつだけぼくの話をすると、家族として大切にしたい3つのグランドルールを結婚指輪に彫ったんです。「複数のよりどころ」「ちがうことの意味」「喜びの分かち合い」の3つで、2018年に仲間と開発した「学校と地域をつなぐパターン・ランゲージ」からとりました。「開かれた家族」でありたいという願いから「複数のよりどころ」を入れたんですが、清田さんの話とシンクロしました。

清田:なるほど。複数のよりどころ。すばらしいですね。

澤:最後に一言あればどうぞ。

清田:どうしてコミュニティが必要なのか、分析していきたいと思いました。ないよりあったほうがいいよねとは思うけど、自分の中で答えが見つかっていないので、言語化できるようになっていきたいです。

澤:「平和」「居心地」「複数」はキーワードになりそうですね。今日はお話できてよかったです。ありがとうございました!

最後に澤さんから伺った家族のグランドルールがとても素敵だなと思いました。コミュニティは、ともすると窮屈になってしまう。「複数のよりどころ」「ちがうことの意味」「喜びの分かち合い」この3つを心に留めておけば、よい関係性ができそうです。(清田)

▷いよいよ12月24日まで!


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