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もし勝たせ屋マーケターが、娘の英語スピーチ大会を応援したら

先日、小6の娘(通称ニちゃん)の学校で、英語スピーチコンテストの決勝戦が行われました。


二ちゃんの英語学習といえば、
英会話をコロナ禍の暇つぶしで昨年4月から始め(もうやめた)、             
本格的な勉強は、編入受験のため、私の母(英語教師歴50年の80歳!)と昨年の10月から始めた感じ。


学習歴が浅く発音は苦手ながら、
自己表現が好きすぎるが故、また、負けん気が強すぎるが故にw、決勝まで残った二ちゃんですが、さてその先はどうだったのか・・・

さて、今日はそんなマーケター母さんによる娘の英語スピーチ大会・応援実録を。

えーーー、結論から言うと、二ちゃん、5,6年生部門で見事優勝しました!!!

ニちゃんメダル


Youtubeライブに張り付いて見ていたのですが、ファイナリスト13人に残ったのは半分以上が帰国子女だったようでした。ぜんっぜん発音がちがう・・・👀


あぁ、この子には勝てない・・・
あ、この子もスゴイ・・・
ひー、こうきたか・・・

「3位以内には入りたい!」と息巻いて出て行った二ちゃんですが、やはり環境×年月には勝てないか・・・

しかしこうなることは最初から予測済みでした。


発音では帰国子女の子たちには勝てない。
自己表現ではいいところにいくだろうが、それだけでは発音のビハインドは取り返せない。
しかし二ちゃんは勝ちたい。
私も勝たせてあげたい。
勝ちにいくには、戦略が必要だ!


この辺りで、勝たせ屋マーケター母さんが発動w

まず発音は最低平均点は取れるように努力する。
その上で圧倒的なプレゼンをして大きく加点を狙いたいが、ジェスチャーや声の大きさ・表情だけでは限界がある。
圧倒的に加点される可能性があるなにか・・・
かつ、
二ちゃんが好きで得意で自信があり、
他の人はおそらくやらず、
二ちゃんのプレゼンテーションを強め、高める方向に働くなにか・・・


「歌だ!歌しかない!」
母は閃いた。

「舞台の上で歌を披露して良い反応を得る」というのを、転校前の4年生の学芸会で経験していたから。(「人間になりたがった猫」ライオネル役)

スクリーンショット 2022-02-25 17.29.48


で、二ちゃんに聞いてみた。
「これこれこういうことを考えていて、ママは閃いた。二ちゃん、歌を歌うのはどう?」
「歌いたい!やる!!」
二ちゃん即答。


で、母は実母(前述)に電話。
これこれこういう理由でこういう作戦で勝ちに行くから、歌の入ったスピーチ原稿を探してほしい。


母が数日後に提案してくれたのが、「きよしこの夜の生まれた日〜The birthday of Silent Night〜」であった。

もっと二ちゃんにフィットした曲があるような気がしたが、
歌う必然性と実施時期の季節感を考慮し、二ちゃんも好きで歌いたい歌であることを確認して、これでいこうと決めた。


そしてバトンは二ちゃんへ。
苦手な発音を少しでも良くする努力と、
歌を含めより豊かにプレゼンする努力。


本番。
二ちゃんは堂々と立っていた。
全力で話し、歌った。
そしてその声は震えていた。
わが子がそこを目指して努力し、自分の望んだ本番で全力を振り絞る姿ほど心震えるものはないと思う。
目に見える姿だけではなく、震える声の向こうにある緊張感も勇気も、その全てが愛しくて誇らしい。
私も夫も涙をボロボロ落としながら、拳を握りしめて、二ちゃんを見つめていた。


最後の発表の時。
3位、呼ばれない。
2位、呼ばれない。
あぁ、入賞できなかったか、はたまた優勝?可能性は五分五分か・・・

1位。
二ちゃんの名前が呼ばれた時、二ちゃんは泣き崩れた。

ニちゃん泣き崩れ


メダルをもらうシーンで一番目立ったのは、私的には二ちゃんの激しい嗚咽と鼻水をふく姿だったw
そしてなぜか一人だけ、メダルを授与してくれた副校長先生と握手をしていた 爆


まるで当事者のように関わって応援してくれた友人が、こんなメッセージをくれた。
転校してよかったね。
二ちゃんの個性が受け入れられて、認められる環境がよかったね。ここでは努力することを隠さなくていい。


あぁ。
本当に。
わが子にフィットする環境を選べていることに感謝。
この場所へ私たちを運んできてくれた縁の繋がりに感謝。
そして同時にいつも思うのだ。
どの子にもこんな環境があったらステキだなぁと。


親子3代の力を結集した今回の挑戦。         
自分が得てきた知恵を後に生まれたものに生かす喜びを体感できたし、未来に良いものを繋ぎたいという体の底から吹き出すような自分の情熱に触れた気がした。


二ちゃん、おめでとう。


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