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自由だからこそ難しい!コミュニティで人を動かすコツ



シェア街のみーるです!


突然ですが、皆さんはコミュニティに入った目的はありますか?
中には知り合いを増やしたいという人もいますが、イベントなど本業ではできない挑戦をしてみたいという人も多いでしょう。
そんなワクワクした中で多くの人がぶつかる、「フレームが自由だからこそ人を動かすのが難しい」という問題について解説していきます。うまく回している事例も紹介するので是非参考にしてくださいね。

コミュニティでぶつかる壁

コミュニティでは実績は必要なく、自分でやってみたいイベントを開催することができ、日々たくさんのコミュニティが多くのイベントを企画・実施しています。
そのためランチ会などの軽いものから、他の団体を巻き込んだコラボイベントといった規模の大きなものまで、幅広く「イベント」が開催されています。

さらに、コミュニティであれば会社のように固いルールや重い責任もほとんどない中で、自分のやってみたかったことを気軽にできます。そこに魅力を感じる人も多く、トライする人もたくさん。
しかし、コミュニティでは強制力がないからこそ、タスクがスケジュール通りに進まなかったり、すり合わせたはずなのに方向性がバラバラでイベント日になってしまった…なんて会社では考えられないことも多いんです。
では、よくある問題をいくつかみていきましょう。

よくある問題編

ここからは、よくある問題をいくつかみていきましょう。なんでも自由だからこそ、決めることができなくてまるっと好きなことができるというところに潜んだ落とし穴になります。

■会議
・会議のファシリテーターが不在で、話し合いに収拾がつかない
・ファシリテーターが話に入りすぎて、発言権が持っていかれた
・ふわっとした議題のまま始まったので結局何も決まらない
・議論は白熱したが、終着点が見つからずモヤモヤしたまま時間が来てしまった
■タスク
・期限ぎりぎりにできそうにない報告
・心配になり首を突っ込みすぎて、相手のタスクを奪ってしまう
・結局みんな忙しくて代表に集まりがち
■集客
・バナーやLP(ランディングページ)をつくることを考慮できていなかったため、スケジュールが押して集客時間が短くなった
・SNSで拡散が進まず、人が来ない
・ノルマを決めたら、メンバー同士がギスギスしてしまった

何かやりたい熱い気持ちはあるのに何も決まらなかったからなくなってしまうなんて悲しいですよね…
次はこういった問題を解決するために、どういったことに注意して話し合いを進めればいいのか、解決のポイントを3つに絞ってご紹介します。

解決編



解決のポイント①:役割を明確にする
まず、ファシリテーターや議事録係といった役割を、会議が始まるタイミングで決めておきましょう。また、議論をするメンバーは「この意見出したら話し合いがこじれるかも…」などと思わずなんでも積極的に発言しましょう。

■ファシリテーター
ファシリテーターはあくまでサポート。自分は議論にはなるべく入らず第三者的な目線で迷子にならないように話し合いをコントロールしましょう。タイムキーパーも兼任する場合が多いです。
■議事録係
議事録係は画面に議事録をうつしながら更新すると、話している人たちも逐一振り返れるので議論に集中できるのでおすすめです。
■提案者
提案者が積極的にアイデアを出したり、議論が活性化するように会議を進めましょう。

解決のポイント②:相手を信用しタスクに介入しない
コミュニティは会議の運営やイベントを実施したからといって、報酬が発生しないためタスクの納期に強制力を持たせられません。そのため遅延してしまうこともしばしば。
こんな時は短期間でタスクとゴールを話し合いで決め、ちゃんと相手にお任せしましょう。遅延しているかも?と不安になったらサポートの提案をしましょう。
初めてだから、不安だから、などの理由で人のタスクを横取りしてしてはいけません。

解決のポイント③:少人数運営にする
大人数だと具体的な動きが見えにくく、何も進まないことがおこりやすくなってしまいます。
どのタスクが遅延していて誰が不安に思っているのかなどをサポートするためにも、最大5人までの運営にしましょう。

解決のポイント④:タイムスケジュールは初めに引く
特にコミュニティ内で完結しないイベントは、集客など時間をかけなければいけないタスクがあるので、タイムスケジュールは実施テーマが確定した段階で早めに引くようにしましょう。
また、このときタスクの洗い出しを行っておくと抜け漏れがなくなるので安心ですよ。

事例編

続いてはうまく解決している事例についてポイントをまとめてご紹介します。上記の解決ポイントを見事に反映しているのでとても参考になります。

事例①:100人カイギ
地域や職業でセグメントをきり、会議を行ってきたコミュニティです。
コミュニティの定義にも明確に書かれているように、シンプルなルールで運営されています。

「100人カイギ」は、街で働く100人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ、
都市のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティです。

ルールは簡単。

毎回、身近で面白い活動をしている5名のゲストの話を聞く
ゲストが100名に達したら解散する
100人100様の生き方に触れることで、いつもの景色が少し違って見えてきます。

出典:https://100ninkaigi.com/

また、100人カイギの特に参考にしたいポイントは以下の2点です。

①イベント運営メンバーは5人まで。
少人数運営のルールが守られていますね。また、運営メンバーが少ないからこそ自責が強くなるため集客にも力が入ります。そうすることで確実に人数をあつめることができるんです。

②話し合いは一つの議題について10分まで。
サクサク進みみんな参加してる感がでるのでだらけずに終わります。サクサク進めばさっとタスクも片付けちゃおう!という気持ちにもなりますよね。そういったテンポの良さもうまく行っている要因になっています


事例②:朝渋

朝渋は日本最大級の渋谷発祥の朝活コミュニティです。「早起きをきっかけに、人生を自分で選択できる人を増やす」という目標を掲げ、年齢や職業を問わずイベントでは累計10,000人以上、コミュニティでは1,000人を超える方々に「早起き」のきっかけを届けているという圧倒的な実績のあるコミュニティなんです。

1つ目は、朝渋のルーツでもある新刊著者を招いたトークイベント。
2つ目は、仲間と朝活を楽しむオンラインコミュニティ。
3つ目は、本気で早起き習慣を身につける短期集中プログラム。

出典:https://asa-shibu.tokyo/about/

このコミュニティの参考にしたいポイントは幅広い層にたった3つの手段で思いを届けていること。シンプルな枠組みだからこそ、汎用性が高く継続もできるんですね。


さいごに

初めてイベントを作る人やコミュニティのイベント作りに参加する人はやりたいことが多く自由であるが故、欲張ってしまい失敗するケースも多々あります。そういった中で、解決ポイントを綺麗に抑えている100人カイギの事例は、特に参考になりますよね。自由だからこそ、シンプルさを守り抜き運営し続けることはとても難しいこと。
ぜひはじめてコミュニティでイベントを作るという方は参考にして、まずはこんな熱いイベントを作りたいんだ!という熱意を周りのメンバーや代表につたえてみてくださいね。

■シェア街とは?

シェア街はリアルとオンラインで新しい経済圏をつくるバーチャル都市です。​誰でも住民になって仮想のまちづくりを楽しめます。
リアルな「きょてん」として、東京浅草橋にあるゲストハウス「Little Japan」やその周辺のシェアハウス。新潟県の越後湯沢にある「Little Japan Echigo」があります。オンラインの「きょてん」では、コミュニティづくりの研究や実践をする「コミュニティラボ」、好きな音楽をシェアする「音街ろまん館」、みんなで体を動かしてサウナで整う「汗活studium」、バーチャル空間での街づくりに取り組む「バーチャルシェア街」などがあります。
住民募集も随時行っているので、下のリンクやSNSもチェックしてみてくださいね!

【クレジット】
ライター:猪原 麻友美

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