シェアハウスの作り方② リノベーション
あなたは物件にも恵まれ、大家さんもシェアハウスという運用形態に理解を示しました。
おめでとうございます。一先ずは貴方はおおきな一歩を踏み出しました。初期費用や契約など大変だったと思います。
次にあなたがすべきことは借りた物件のリノベーションです。
もともとゲストハウスだった物件やシェアハウスだった物件(こちらはかなりレアケースですが)ではリノベーションも大掛かりにならずにすみますが、あなたの物件に対するコンセプトや使い方によってやはり何かしらのリノベーションは必要になります。
わたしが運営している物件でも最近、運良くもともとゲストハウスだった物件を借りることができ、トイレが複数あったり、浴室の大きさ、シャワールームなどもついており多人数が住むシェアハウスとしては願ったり叶ったりの物件でした。
しかしながら、多くのゲストハウスの場合、水回りや調理設備はとても小さく長期滞在するには満足できるものではありません。
該当物件も手洗いや湯沸かし程度の簡易キッチンで料理をつくるのは到底不可能な代物でした。(宿泊施設の場合、火気厳禁なこともありますし。)
採算的には痛手ですが一部屋をつぶして、収納スペースや調理スペースのあるシステムキッチンを作りました。
このようなケースはシェアハウス開設時にはよくあることで、借りてからではなく、借りる前にどのぐらいの設備が必要なのか、なにかどれくらいかかるかをキチンと把握しておかないと借りてすぐ資金がショートしてしまったら元も子もないです。
例えば、シェアハウスは共用部(キッチンやリビング・浴室など入居者が共同で使う場所)の家具・家電は必須です。都会的なワンランク上のクオリティのハウスをコンセプトにしているのであればデザイン的にも価格的にも洗練されたものを揃えなければなりません。
また専用部(入居者それぞれのプライベートスペース・居室)には鍵をつけるべきですし、各部屋にエアコンの設置も必要です。
室外機をどこに設置できるか、近隣の苦情がないかも確認が必要です。
このようになにも知らないままシェアハウスを作るとなると後から後から必要なものを購入せざるを得なくなり、また、入居してくれる方達はお客さんなので、その方々を受け入れるためにはせめてインフラ環境(インターネット・水道・電気・ガス)は整えておいてあげないといけません。
自分なりのシェアハウス開発時のチェックリストを作って、それに予算がいくら掛かるのかをしっかり想定できた上で、物件を契約できるのが理想です。
ちなみにリノベーションですが、だいたい工事や施工業を経験している人以外はどこに工事を発注していいかすらわからないと思います。今やインターネットで検索すると大概の情報は得ることができますが、まだまだ、ネット上のハナシは価格が高いのが実感です。知り合いに工事業者や施工業者さんがいればその伝手を辿って、安価でお願いできるかもしれません。今は材料費の高騰もあり、工事代金はどこも高いですが・・・。ただ、知り合い経由での依頼は関係性もありますが、間違った業者を引いてしまうリスクは多少、少なくなる気はします。
今から言う話は”奥の手”ぐらいのアドバイスですが、物件を所有している大家さんは結構な割合で自分のひいきにしている工事業者や施工業者を持っている人がいます。
もしも、貴方のシェアハウスのコンセプトが大家さんにも賛同してもらえ、なかなか好感触だったら、大家さんに工事業者や大工さんを紹介してもらうか聞いてみてはいかがでしょうか。
というのも、賃貸で物件を借りた場合、前にも言ったように現状復帰の義務があり、その点、大家さん紹介の業者さんだとあとあと楽ですし、万が一トラブルになってもこちらに非がなければ、たいていの大家さんは申し訳なく思ってくれ何らかの処置を設けてくれます。