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ヨガ講師を始めた安易なきっかけと続ける理由

2010年の1月だったか、フィットネスインストラクターとしてデビューをしました。はじめはサーキットトレーニングの中央でカウントを取りながら昇降運動のインストラクションを行い、そして盛り上げるというもの。
フィットネスインストラクターからなぜヨガ講師になったのか。
そこには人生を変える大きな出来事や苦労などといったものは特にありません。
ただ、続ける理由は一つ、自分自身が感じた「感動」や「喜び」そして「ひらめき」を伝えたいから。
子どもたちがワクワクすることを見つけて「みてみて!」とその気持ちをただただ共有したがるように、みんなに知ってほしいと単純に思っているから。
結局は、一緒にいろんな気持ちを共有したい、自身がそのワクワクを味わいたいからにすぎないのかもしれませんね。

偶然にもヨガスタジオで働くことになった

スポーツクラブを退職し、いったん別の仕事に就いていた時期がある。
運動をするという仕事とは離れまったく無関係なデスクワーク。
身体を動かしたいなと思っていたところ、ジムの求人をたまたま見つけ面接に伺ったら隣のヨガスタジオで採用になった。
スポーツクラブ勤務やインストラクターとしての経験があるのならと、隣でスタッフ募集していた同系列のお隣に紹介されたという流れ。
そこで拾っていただいたことをきっかけに、その後に私が「ヨガ講師」と名乗るようになるきっかけをくださった先生と出会うことになる。

インストラクターに戻る予定はなかった

実は、勤務開始当初はインストラクターになることを考えてはいなかった。
スポーツクラブでインストラクターをしていた時、研修に練習に勤務に担当プログラムにと時間がいくらあっても足りないくらい。
当時、下の息子が3歳。子どもたちにプラスして夫の送迎に家事に育児。家事のパワーバランスはもちろん半々ではない。仕事を全力でするには、主婦としては難しい。オーバーワークもありその結果、体調を崩してしまうことに。
インストラクターに戻りたいという気持ちがなかったわけではないが、過去のことを考えると難しい。家族、特に夫の協力が必要になる。
それでもフィットネス系の仕事に未練があったから、ジムスタッフの面接に行ったわけだ。
ヨガスタジオ勤務のスタッフが、在籍している先生方がどんなレッスンをされているのかを知らないわけにはいかない。休みの日などにいろいろな先生方のレッスンを受けさせていただいたが、過去私が知っていた「ヨガ」とは、なんと浅い表面しか見ていなかったのかと驚いた。

「休んでもいいよ」ってことをずっと知らなかった

とある日に受けたクラスのシャヴァーサナで、私はハッとした。
「何もしなくてもよい」という時間があることに気が付いた。
いつも働いている思考は、なんて忙しいのだろうとか。眠る直前まで何もせず何も考えない時間なんてなかったかもしれない。そう驚いた。
何もしないとか何も考えないとか、文字にするとそれはとても簡単なことかもしれないけれど、朝起きて夜眠るまでの生活の中でそれができている人ってどのくらいいるんだろうか。
そもそも「一息ついていいんだ、休んでいいんだ」と気づかされた。
朝起きて夜眠るまであなたは誰ですか?
朝起きて母で妻、主婦であり仕事に行けばスタッフの私。帰宅しても主婦であり、眠っていても子どもに何かあれば飛び起きるママは24時間営業。
みんなそれぞれ役割や何かしらの立場を持っているけれど、そんなものぶっ飛ばして「休んでいいよ」という時間を知らなかった。
そう思ったら、なんだか目頭が熱くなる。
毎日大変だったわけでも、日々苦労の連続で思い悩んでいたわけでもない。
悩みは都度あれど、当時心が大きく疲弊していたということもない。

「みんなは知っているのかな?伝えたいな」から始めた

涙がジンワリしたら、とたんにその気持ちを誰かに伝えたくなった。
こんな気持ち、私が味わえたならもっとジンワリしてくれる人がいるんじゃないかな?そんな気持ちでヨガをもっと知りたくなった。
過去、私は調理の仕事に就いていたが、興味がどんどん沸いて探求心が高まってくるとできる限り深く掘っていきたくなる。数年勤務し、学びを深め調理師になった。
その時と同じように、もっと知りたい学びたいという探求心が私を動かしていく。
スタッフからインストラクターとしてクラスを持たせていただくところまで進み、結果フリーランスになることを決めた。

子どものようにワクワクすることをシェアしたい!

ヨガの学びを深めるほど、いろんな出会いがあり、いろんな経験をいただいた。
知らなかったことを知ったとき、できないと思っていたことができたとき、言われた通りの感覚が理解できたとき、ひらめきはとてもワクワクできる。
また、陰陽があるようにヨガにも様々な強度やレベルがあり、味わえる感覚も本当にたくさんある。
いろいろなことを経験するたびに、その感覚を共有したくてたまらないのだ。
単純にレッスンをするのではなく、私が感じたことを伝えたいという欲求は、もはや自分のためのものではないのかとすら思えるほど。

大変こと?もちろんある。それでもヨガが最高なんだと思う

ヨガに関わる仕事に就いたのはなんとも安易なきっかけで、誰かに感動を与えるようなものではないかもしれない。ヨガが好きだからヨガのインストラクターになったわけだけれど、そこからさらに学びを続け「ヨガ講師」と名乗るようになった今、楽な仕事ではないと本心で思う。
けれどそれを続けるのは、やっぱり「ヨガ」に魅了されているのだろう。
「ヨガ」で何を感じたか?味わったか?それを伺うと、きっとそれぞれ違う答えが返ってくるはず。
肩こりや腰痛など身体的な不調の変化もそうだけれど、マインドの変化や生活の変化、家族関係が変わったという方もいた。
家族でヨガ談義なんてのもいいかもしれない。

一人でも多くの人の「ヨガとの出合い」が最高になればうれしい

ヨガを伝えるインストラクター、講師、案内人、それぞれがさまざまな学びを深め、それぞれの個性と融合させヨガを多くの人へ広めている。
そこにはヨガへの愛があってほしいと思うし、受けてくださる方の身体や心を変化させてしまうかもしれないという責任をも持ちながらヨガを伝えてほしいと思っている。
もし、ヨガにネガティブなイメージを持っている方がいたら、そのネガティブはもしかすると「それが合わなかっただけ」かもしれない。だからまた別の場所で別のヨガに挑戦してみてほしい。
地球に住む、小さな一人の日本人が少しでもヨガとの出合いが最高になるようにお手伝いできたらうれしいし、自分の人生を最高に楽しむためにも「ヨガ講師」という仕事を今のところは全力で続けていきたいと思っている。

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