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夫婦で起業

あけましておめでとうございます。
会社化が、1月になりそうです。
夫婦での起業。

『合同会社HAND』

という名前になる予定です。

なぜ夫婦で会社化するに至ったのか、
今まで出会ってきた会社での体験を振り返り、
いつでも初心に戻れるよう、noteに書いておこうと思いました。

話は学生時代まで遡ります。


学生時代

敷かれている普通のレールの上を頑張って進む子でした。
小学校では極力テストで100点取れるように頑張る。
中学校では極力クラスや学年での順位が上げられるよう頑張り、高校に行く。高校では極力クラスや学年での順位が上げられるよう頑張り、大学へ行く。

みんながそうしているからそうする。
我慢できないこともなく、学校生活は常に楽しく思えていた。
疑いもなく、そういうものだから、親がそうして欲しそうだったから。
その程度の選択。

1社目 新卒で入った会社

数社受けたが、唯一私を拾ってくれた会社は、スポーツ小売業界の大手企業。どんな会社を選んだら良いかも分からず、「スポーツが好き」ということをキーワードにしてリクナビやマイナビで探した会社で、絶対にここに就職したいという会社があったわけでもなく、とにかく早々に就活を終わらせたかったので、最初に内定をくれたこの会社にすぐ決めた。

3年半働いたが、1年半ほどで辞めたいと思いそれ以降もずっとそう思って働いていた。

この会社での仕事が私には全く面白く感じられなかった(会社が悪いわけではない)。起きている時間の半分も費やす「仕事」を楽しいと思えないことは不毛と思い転職を考えた。周りの同期が昇進していく中自分は全く昇進できず、劣等感から更に仕事が嫌になった。大企業ゆえの平社員の意見が簡単には通らない社風も嫌だった。女性社員は当然のようにサービスカウンター担当にされる男女差も嫌だった。
「3年は続けてみろ」という周りの声に3年続ける中で、転職のため、次にやりたいと思ったグラフィックデザインの勉強を始めた。

ここが私の仕事をする場所の選択1つ目。

今までレールに敷かれた中を進んできたけれど、はじめてここに居ることが我慢できないと思い、自分のやりたいことは何かを真剣に考えた。
たまたま私を選んでくれた会社は私が不得意なことばかりの会社で、しかし不得意なことをやる中で、得意なことややりたいことが見えてきた。

2社目 小さな企業

グラフィックデザインを勉強しながら働けそうなウェディングの撮影をしている従業員10数名の小さな会社にアルバイトで採用される。しかしグラフィックデザインの仕事ではなく、フォトグラファーとして仕事をしていくことになる。

数年間は希望もしていなかった職種だったため、半信半疑でフォトグラファーをしていたが、27歳、父の癌による死期迫る姿をみて、「綺麗、だから撮りたい」と思った時、その欲求は普通じゃないと思い、フォトグラファーとして生きていこうと決意する。

今なお親交が続く人との出会いもあり、毎日残業だったがフォトグラファーとしての仕事、同じ仕事を楽しいと感じている人たちとの会話が本当に楽しかった
フォトグラファーとして最低限のスキルが身についた頃、長く居る会社ではないと感じるようになった。フォトグラファーという仕事への愛情が高まると、正当な評価(給与・待遇・やりがい)を求めるようになった

3社目 ベンチャー企業

ベンチャー企業として起業した元上司から、会社に入らないかと誘いが来た。社長はフォトグラファーだったので、フォトグラファーという仕事への愛情がある人だった。迷う事なく転職を決めた。

ここが私の仕事をする場所の選択2つ目。

必要なルールを自分で決められること、自分の意見が社長に伝わり、すぐに実現していけるベンチャー企業ならではの仕事に大きなやりがいを感じた

会社勤めとしてはこのベンチャー企業がいちばん長くなった(5年)。
数年はフォトグラファー現場サイドの責任者として仕事をしていたが、会社経営が赤字に傾きはじめた時、経営チームに加わることになる。
経営に興味がなく、経営のことを考えなくて良いのであれば、という話で転職したが、やりがいのある今の仕事を続けるためには、経営の事も考えなければならなくなった。
自分には無縁と思っていた「経営」をここで少しだけ体験することになる。

会社は軌道に乗りはじめたが、社長の目指す会社自分の理想とする会社像に齟齬を感じることが多くなった。
入社から自由にやらせてもらえたおかげか、私は自分のやりたいことをこの会社でやろうと思い、社長にぶつかるようになっていった。

会社は私がやりたいことをやる場所ではない、と気が付くのに時間がかかった。そのくらいこのベンチャー企業で会社を作っていくプロセスに関われたことが楽しかった。仲間が増えていき、益々愛情が大きくなっていた。

自分が長く携わった部署から部署移動となった時、自分のやりたいことは、自分でやろうと決めた。

ここが私の仕事をする場所の選択3つ目。

誰かと一緒に仕事をすることが好きだったので、独立は全く自分の希望にはなかった。しかし「自分はこれが良い」と言う思考が強くなり、会社にはそぐわなくなった。

個人事業主

何から何まで自分の思い通りの個人事業主を8年間。
私はそれなりに仕事をとることができた。会社でやるほど大変なこともなく、自分のことだけをやっていれば良いので、難しいこともなかった。
しかし仕事を入れれば入れるほど、何のために働いているのか分からず働く虚しさを感じた。
稼いだお金で自分の欲しい車を購入したら、それ以上の物欲も無くなっていった。お金を稼ぐ楽しさも無くなっていき、仕事へのモチベーションがなかなか上がらなかった。

自分のためにだけ働くことはなかなか難しい。
誰かが喜ぶから働けるのだなと感じていた。

仕事を続ける理由。
①人 
②やりがい
③お金

この三つが手に入れば働く場所を変える必要はない。

個人事業主になって、「お金」と「やりがい」は手に入ったが、今まで会社に所属していた時にあった、「人」が無かった

結婚

一人で右往左往している時に、現在の夫に出会い結婚をした。
夫は当時映像制作をしている私と同じ個人事業主だった。

結婚して1年も経たないうちに世の中はコロナ禍となった。
結婚写真やイベント撮影が主たる収入源だった私の仕事はほぼ無くなった。夫の仕事も少なくなった。それまではそれぞれの収入も安定しており、お互いの仕事に口を挟む必要もなかったが、今までの生活を続けられないほど収入が無くなっていった。
子供が欲しかった私たちはいずれは東京から離れた田舎で暮らしたいと考えていたので、広くて家賃も高くない場所への移住を試みた。
半年ほど色々な物件や街を巡り、千葉県木更津市に移住。移住をしたその月に妊娠もした。産後は酷い産後鬱になったこともあり、1年ほど働くことができなかった。
夫は新しいクライアントを探しなんとか食い繋いだ。しかしコロナ禍で世の中が混沌とする中、クライアント側からの依頼も理不尽に感じられるやり取りや案件が多くなり、案件自体のやりがいも感じられず、夫のストレスが大きくなっていく。

産後うつが回復した私は、「断捨離しよう」と夫に声をかけた。
仕事が無い状況は続いていた。けれどお金のために、そもそも世の中のためにならないような仕事をすることが良いとは思えなかったし、楽しくできない仕事を続けることが良い結果を招くとは思えなかった。

仕事は無い。しかし仕事を断捨離。

去年の4月1日、ふと思い立ち「一緒に会社やってみる?」と夫に声をかけた。コロナ前は苦労もなく、なんとなく仕事が来ていた二人。しかし現在、どんなに待っていても仕事は来ない。探しても良き仕事は転がっていない。

それならば、自分たちでやりたい仕事を作る。

今が私の仕事をする場所の選択4つ目。

合同会社

夫と出会った頃何より嬉しかったことは、「最強の理解者ができた」という感覚だった。私は結婚で、夫というパートナーと同時に、仕事を一緒にする「仲間」を手に入れていた。個人事業主の時には満たされなかった、好きな人たちと仕事をするという「人」の部分。結婚してからは個人事業主でも、仕事がなくても、寂しさを感じなくなっていた。それは単に家族ができたからではなく、一緒に考えてくれる「仲間」ができていたからだった。

会社化する理由は人それぞれ色々とあると思うが、
私たち夫婦にとっては、「一緒にやりたいことがある仲間がいる」ということがきっかけになった。

振り返ると、グラフィックデザインに憧れていた私が、デザイン業を生業とする夫と出会い、今会社化に至ったのは必至と思える。


私たちがやりたいこと


合同会社HANDのロゴ

合同会社HANDの企業理念。

ビジュアルを通じて
コミュニケーションを生み
豊かな時間を作る

世の中は便利になり、個人で完結できる事が増えました。
しかし、本来生まれるはずのコミュニケーションの機会が減り
誰かと過ごすことで生まれる「豊かな時間」を失っていると感じています。私たちは、ビジュアル(視覚的な要素)を使って、人と人との交流を促し、
そこから生まれる新しい価値や体験、豊かな時間を作り出す仕事をしたいと考えています

HANDのミッション

"企業のビジュアルサポーター"

デザインを通じて思考と感情を「伝える」お手伝いをしていきます。
誰かに何かを「伝える」ことはとても難しいことです。私たちがデザインする時、お客様自身も言葉にできていない本当の気持ちを捉えることから始めます。私たちの強みである写真、映像、グラフィック、ユニークなアイディアを用い、思考と感情を具現化するお手伝いをさせていただきます。

なぜやるのか

私たちがデザインをする理由は「楽しくなるから」に尽きます。
楽しい場所から上質なアイディアは生まれ、アグレッシブな行動へとつながっていく。会社経営において、人生において、モチベーションを上げることの大切さと楽しさ。お客様と共に楽しみながら成長していきたい。
​そして地域や社会に貢献していきたい

そう強く思い、起業します。

SHAR

#起業 #会社化 #起業理由  




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