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【姿勢評価と分析〜なぜ姿勢は乱れるのか?〜スライド㉝・㉞・㉟ 前額面・矢状面の戦略は?(前額面編)】

Shape-labで開催している「姿勢評価と分析〜なぜ姿勢は乱れるのか?」セミナーのスライドに解説文を加え、ご紹介しています。

スライド33

スライド34

スライド35

姿勢評価を行うにあたり、ポイントが3つあります。

①クライアント役の人は動かずに、トレーナー役の人が移動して、前額面・矢状面(左右から)の評価を行います。
クライアントが動いてしまうと、姿勢が変わってしまうからです。

②前額面の姿勢評価をする際、足幅は揃えるのではなく、腰幅に広げて立ってもらいます。
(図は足を閉じていますが、腰幅で立っていると想像して閲覧されてください)
今回の評価では、左右どちらに重心がよっているのか?を評価したいからです。
目的によっては、足を閉じた状態で行うこともあります。

③現場評価を行うときは、目視で行いますが、セミナーでは定規やメジャーなど垂直を計測できるものを使用して行なってもOKです。
(目視でわかる人は、目視でOKです)

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前額面
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前額面の評価から行なっていきます。

前額面の基準は、「眉間・上唇・胸骨柄・剣状突起・恥骨結合・膝関節の中間点・足関節の中間点」この7点が一直線上に並ぶことです。

前額面の評価は、腰幅に脚を広げて行います。
脚を広げて行なった方が、左右の重心のズレを評価できるからです。

7点の内、ある1点に定規(垂直を測定できるもの)をあてます。
ここでは、胸骨柄にあてたとします。

7点が一直線上になければ、残りの6点は胸骨柄より右にある・左にある・同じ位置の3つに分類をすることができます。

仮に恥骨結合が、胸骨柄より右側にあったとします。
次に恥骨結合に定規をあて、再び恥骨結合より右にある・左にある・同じ位置に分類をしていきます。

これらを繰り返すことで、一番右にある部位・一番左にある部位・同じ位置にある部位といった順位をつけることができます。

では具体例をあげて評価を行なっていきます。

まず、足関節の中間と恥骨結合を比較します。
足関節の中間より恥骨結合が右側にあるのか?左側にあるのか?同じ位置なのか?を評価します。

この結果から、下半身だけですが重心がどちらによっているかがわかります。

次に、恥骨結合と剣状突起を比較、剣状突起と胸骨柄を比較します。

先ほどと同じように、恥骨結合より右側にあるのか?左側にあるのか?同じ位置なのかを評価します。

□恥骨結合が足関節の中間より右側にあった場合。

・恥骨結合・剣状突起・胸骨柄が同じ位置だった場合、その人は右重心となります。

・恥骨結合より剣状突起が左側、剣状突起より胸骨柄が左側だった場合、バランスをとるために上半身を左側へ傾けていることがわかります。

→やじろべえの例から考察をすると、左右の重量を近づけ、少ない筋活動でバランスをとっていることが予測されます。
(体を切り返している部分は、局所的に筋肉への負担があることがあります)

胸骨柄と上唇を比較、上唇と眉間を比較します。

・胸骨柄と上唇が同じ位置で、上唇が左側にあった場合、頭部は左側屈をしています。

・胸骨柄より上唇は左側、上唇と眉間が垂直だった場合、頭部は垂直ですが、胸郭に対して左側方移動している状態となります。

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