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ぴかぴかの商品、ぴかぴかのゴミたち

早朝の繁華街。
路上にかたまるのはオール明けの若者と、ゴミ。
お店や事業者が、朝のゴミ収集にあわせて道路にゴミ出しをしている。
それをよけて歩く通勤者と、それに群がるカラス。気にもしない若者。
そのゴミの中には、カラスに食い散らかされて汚く広がった生ゴミもあるが。
さて、毎日ひときわ大きいかたまりがあるのですが、なんのゴミだと思いますか?


「環境に配慮した商品ですか?」

ハンガー。梱包材。ダンボール。
ファストファッションのゴミである。
大げさでなく、ゴミ収集車いっぱいほどの量が毎日積み上がっている。
写真に撮ってSNSで広めたいほどの光景。

いったいどれだけの洋服のために、つくられたゴミなのだろう。

ファストファッションはその服の消耗量だけでない。それに付随するこれらのゴミ、余計に増える運搬量、これらの方が余程厄介だ。

再利用するコスト(人件費)より、廃棄コストの方が安上がりだ。
それで、ピカピカのハンガーが捨てられる。
袋いっぱい。ビニール袋を突き破って乱雑につっこまれたハンガー、彼らの存在価値とはなんだったのだろう?

自分のコスパのために、ゴミを捨てる

事務作業をしている最中、書類に貼られたまだ綺麗な付箋を集め、再利用していた。
するとそれを見た先輩が「再利用をする作業代、あなたの人件費の方が高いわよ」とぴしゃり。
新人だった私は、それでもこっそり再利用に徹したのだったが、「もったいない」精神は、単に金銭的なコストを秤にかけることをよしとしない。

長い長い目で見たコスト勘定をする。
捨てればゴミ、分ければ資源。
1回再利用すればゴミ半減。

「もったいない」を楽しもう

そもそも私はこういう無駄を減らす活動自体に、楽しみを見出している節がある。
「環境に配慮した商品ですか?」と店員に聞くのがそこまで悪いとは、私は思わない。
TPOはあるだろうが、それより生産者にも気づいてほしい。
そして、皆で無駄が、ゴミがどのくらい減ったか見てみよう。
「もったいない」を楽しもう。

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