【News】テンセント系の保険プラットフォーム「微保」の高級管理層に動き(20200809)

【一言コメント】
テンセントが金融・保険事業の強化に向けて次々と高級管理層の血の入れ替えをしております。
今回で総経理を退任する謝邦傑氏は台湾で最大手の富邦財産保険(損保)の元副総経理ということですが、大陸系の平安から新たな総経理を連れてくることで、タレントがより強力になっている感があります。

【Newsの概要】
テンセントの保険代理販売プラットフォームである「微保(ウェイバオ)」において組織再編が行われており、それに伴い同事業体の高級管理層にも動きがあった。
第一財経の記者の調べによると、微保の新たな総経理兼CEOには、平安損保で総経理補佐を務めていた周克俊氏が着任することとなり、現在の総経理兼主席運営官である謝邦傑氏は高級顧問として微保に残ることとなる。
他のメガIT企業と同じく、テンセントも保険ビジネスを一つの注力領域として長年取り組んできており、微保をテンセントの掲げる「インターネット+金融」のエコシステムの重要な柱と位置付けている。
公開情報によると、微保は8,000万人のユーザーを抱えており、今年の上半期の微保のMAU(マンスリーアクティブユーザー)数は3,000万人を超えている等、テンセントが持つプラットフォームであるウィーチャットを起点とする諸サービス(ミニプログラム)内で最大の保険サービスとなっている。
また、テンセント及びそのグループ会社は衆安保険・和泰人寿・香港英杰华保険(AVIVAの香港現法)の株主であり、互助スキーム事業者である「水滴」の系列事業体に多額の融資等を通じて関与していることでも知られている。
最近では中国平安グループの元副董事長である任汇川氏をテンセント本体の高級顧問として迎え、オンライン保険業務の発展をアサインする等、前述の周克俊元総経理補佐も含め、中国平安グループからテンセントに移籍する高級管理層は多く見られ、テンセント傘下の微衆銀行の顾敏氏、テンセントの決済プラットフォームの責任者である杨峻氏等は皆元中国平安グループ出身となっている。
(新浪財経等の記事から筆者が引用&要約)

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