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勤続年数が長いことはそんなに素晴らしいことなのか?

これについて本当によく考える。

特に求職中にぶち当たるのがこの問題。

雇用形態がバイトであろうと業務委託であろうと、やたら過去の勤続年数にこだわる面接官って少なくない。

そりゃ、自分の会社で長く働いてくれるかどうか気になるのは分かる。

でも求人票や面接なんて企業の上っ面しか見えてないわけで、お互いにとってマッチするかどうか見極めるためには何日か働いてみないと分からない。


その結果として面接の時点では良いと思っても、しばらく働いてから違うかも…と思って辞めてしまうことなんていくらでもある。

ある程度蓄えがあればさっさと見切りをつけて次の仕事を探すこともできるけど、経済的に余裕がないとちょっと無理してでも働き続けてしまったりする。

その結果として無理が体調不良に表れた結果、そんなに時間が経つ前に辞めることになったりもする。

あとは人間関係。
最初こそ良い人が多いな〜なんて安心していても、1週間や1か月経ってから「あれ?なんかおかしいぞ…」なんてこともよくある。
最初から嫌な奴であってくれた方が良かったりする。
温和な人が多いように見えて、雑談が殆どない会社は実は裏でドロドロしてた。
不健全な職場はどこも雑談がない。

それと『掃溜め』みたいな職場。
居心地はそこまで悪くない。
でもそこに長くいる人は、ここ以外で働ける場所がないんだろうな…という人が勢揃いしている。
このままここにいたら、自分もああなってしまうのか…と将来が不安になると別のところにサッサと移りたい気持ちになる。
そんな職場は、まともな人程早く辞める。

最初は聞かされてなかったけど、働き始めてから判明した社内規則や条件等で、どうしても耐えられなかったということもある。
例えばトイレ問題。
男女兼用なのはまだ仕方ないとして、音が筒抜け過ぎて使えなかったことがあった。
しかも自分以外男ばっかりで、誰にも相談できないまま…。
お昼休憩などで外で済ませて極力社内のトイレを使わないという方法を取っていたものの、これが地味にかなりのストレスになった。

あとは単純にその業界のこともある程度分かったし、スキルも習得したから次に行きたいっていうポジティブな理由もある。

特に私は好奇心が強く、いろんなスキルを身につけたいという意識が強かったのもあってそういう理由で職を変えたことはしばしばある。

そんなこんなで仕事を長く続けなかった理由は様々ある。

さらに私は、若い時の仕事で過重労働とパワハラで鬱病になったことでその後正規雇用が難しくなった。

元々の性格も大いにあるけど、組織で働くことが苦痛で仕方なくてフルタイムで働くのは3〜6か月が精一杯だ。


だから勤続年数だけで判断されると私は圧倒的に不利だ。


今のバイト先には勤続年数20年の人が数名いる。

そんなに長く働けるだけでも私にしたら尊敬に値する。

でも申し訳ないけれど、「敬える部分はそれだけ」と言った印象だ。

1人の人はまともに挨拶はしないし、しょっちゅう無断で遅刻してくる。
遅刻しても一切謝らない。
そして半端なく愛想が悪い。
初めて会った時からとにかく近寄りがたい。
話しかけても無視とか余裕。
特別仕事が出来る印象もなし。

そしてもう1人の人。
一見良い人そうに見えるけど、常に敵を作っている。
そして自分の味方を作るのに必死だ。
いつも噂話に花を咲かせている。
気分がいい日と悪い日の態度は正反対。
機嫌が悪いとあからさまに攻撃的になり、聞こえるように悪口を言う。
出る杭は打つ。

そんなわけで良い反面教師にはなるけれど、業務を一通り覚えた今となってはこの人達から学ぶことは殆どない。


採用の場でやたら重視される『勤続年数の長さ』
しかし、このように実際に長く同じ職場で働いているからといって、素晴らしい人間性であるかとか、仕事が出来るか、他人とうまくやれるのかというとそうでもない。

これはきっと他の職場だって同じだと思う。

過去の出来事ばかりに目を向けずに、可能性を見て欲しい。

優秀な人ほど会社に使い倒された結果、病気になって仕事を辞めていることも多い。
やたら大卒にこだわる企業もあるけど、家庭の事情で進学を諦めざるを得なかった人はいくらでもいる。

人それぞれにいろんな事情があるんだから、世の中の企業には採用基準を少し見直してほしい。

というか、求職者に偉そうな態度を取ってる面接官に限って「ただ長く勤めているだけの人」だったりするんだよな…

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