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宮部みゆき『R.P.G.』を妄想キャスティング

『模倣犯』を読んですっかり宮部みゆきに虜になってしまい、続けざま宮部みゆき作品を読んでいる。

今回は『模倣犯』でも活躍した武上刑事が再登場する『R.P.G.』を読んだ。

この作品も面白かった。
大どんでん返しとまでは言わないものの『してやられた感』。
最後まで飽きさせずに読ませるのが本当にうまい。


この話は、ネット上の人間関係とリアルの人間関係について描かれている。

ー ネットの中の人間関係は、そこでしか得られないものがあり、大切。孤独の人生を慰めてくれる。

という表現が何度か登場した。

自身の顔を見せず、声も聞かせず、ハンドルネームの陰に安全に身を隠して、その心の内を誰かに語る機会

『R.P.G.』宮部みゆき


確かに匿名のネットだからこそ吐ける本音はある。
だからこそ共感してもらえると嬉しいが、相手が本当に共感しているかどうかは分からない。

私はnoteの記事はあくまでも文章嫌いの克服と、自分の気持ちを整理することを目標にしているので他人の評価は気にしないようにしている。

誰かに読まれるという緊張感は持っているので、なるべく読みやすい文章を書くようには心掛けているけれど、ウケるかどうかはどうでもいい。

それを気にし始めると本来の目的を見失ってしまうと考えているからだ。
だから「です、ます」口調にもしない。


そんなどうでもいい話はさておき、本書でもまた脳内で映像化しながら読んだのでキャスティングを記録しておく。

(実現不可能であっても、誰に演じて貰うか考えるのは楽しい。)

【武上悦郎】
〈模倣犯からの引き継ぎ〉
整った顔をしている刑事
→北村一輝

【石津ちか子】
おっかさんと呼ばれ慕われている刑事
→キムラ緑子

【徳永】
武上の部下。165cm 生真面目。
ウズラの卵みたい
→濱田岳

【鳥居】
〈こちらも模倣犯からの引き継ぎ〉
→紺野浩輝

【秋津】
またまた模倣犯からの引き継ぎ
長身で声がでかい
→桐谷健太

【淵上美紀恵】
長身で運動選手みたいな引き締まった身体つきの巡査
→貴島明日香

【下島規義警部】
小作りに整った男前で、若いころに相当モテたであろう顔立ち
→石黒賢

【所田良介】
現実に家族を持ちながら、ネット上でも「お父さん」と呼ばれ架空の家族を持っていた。
→井浦新

【所田春恵】
所田良介の妻。
おとなしめ
→三浦恵理子

【所田一美】
所田家の長女。
綺麗な顔をしている。
→清原伽耶

【ナカさん】
デスク担当ひと筋30年のベテラン
→小林薫

【今井直子】
明るく活発で非常におしゃべりな女子大生
→浜辺美波

【A子】 
今井直子のゼミの同級生。
真面目な学生で成績もいいが、地味な女子大生。
→杉咲花

【北条稔】
HN:ミノル
痩せた若者。理屈っぽい。
→本郷奏多

【加原律子】
HN:カズミ
所田一美に雰囲気が似ている。
→松井愛莉

【三田良江】
HN:お母さん
すらりとしたおしとやかな女性。
大人の落ち着きぶりがあり、いかにも会社で電話の応対に慣れているという印象。
→木村多江


父親がネット上で架空の家族を築き上げていることにひどく怒っていた娘の一美の気持ちが最初よく分からなかった。

ネット上の架空の設定なんだから別にいいじゃん、と。

でも、私も一美と同じと年頃の多感な時期に、父親がこっそり他所で家庭を持っていたことを思い出した。

私の場合は架空でもなくガチであったが、実の娘を差し置いて不倫相手の女との間で子供をもうけ、その子供の世話をしていると聞いた時には頭が真っ白になる程のショックを受けた気がする。

家族間の裏切りは、確実に子供に大きな傷を残す。

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