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ローカル感満載な上海浦西地区の穴場古鎮!枫泾古镇【中国観光】

こんにちは、小羊です。
4日で終了すると思われていた上海のロックダウンも延長に延長を重ね、ついに第4週目に突入してしまいました・・・。小羊の住む小区も未だ封鎖対象となっており、外出できない日々が続いております。

そこで、今回は、過去のお出かけをもとに、上海の浦西地区(黄浦川より西の地域を指す)にある古鎮のうち、まだそこまで観光地化されておらずローカル感が残っており、観光客も少なめでゆったりと見て回ることができる、まさに「穴場」な古鎮をご紹介したいと思います。その名も、

枫泾古镇

です。

そもそも古鎮ってなに?という方は、以下の記事で紹介しておりますので参照してみてください。


枫泾古镇は上海市の工業地帯として有名な金山区に位置し、徒歩圏内に地下鉄駅がありません。よって、訪れるには地下鉄+バスを使うか、タクシーかしかなく、アクセスには難があります。
そのせいか、地下鉄のみでアクセスできる朱家角古鎮、七宝古鎮などに比べると明らかに知名度が低いです。
※上海出身の方でも、知らない人がいたりします。

但し、その分観光地化されておらず、訪問客もそこまで多くないので、川沿いの道をぼんやり歩いたり、お店でご飯を食べたり、川沿いに並ぶ昔ながらの家屋を眺めたりなど、昔ながらの古鎮の風景を楽し見ながらゆったりと過ごすことができ、とてもおすすめです。


では一緒に、写真で古鎮を歩いた気になってみましょう!


まず古鎮の入り口には大きな門があります。

ようこそ枫泾古镇へ

この門をくぐって左折すると、古鎮のメインストリートに突き当たります。

入り口付近の道ばたのお店では、あらゆる古鎮でよく見かける「粽子(ちまき)」を売っています。お店の道路脇には長テーブルが出ていて、そこにお鍋を置いて、蒸したばかりのちまきを売っており、地元のおじいちゃんおばあちゃんの人だかりができていました。また、お店のおばさんがちまきを包む様子も眺めることができますよ。

中国のちまきは日本のちまきとは少し違い、もち米でできたお餅をちまきの葉で包んで蒸したもので、甘い味で具がないものが一般的です。但し、最近は具ありのものも多く、中の具はあんこだったり、しょっぱい味のお肉餡だったりとさまざまです。中国では、ちまきは5月の端午節に欠かせない食べ物ですね!小羊は甘い中国のちまきが大好きです。

他にも、歩いているとすごい芳しい(笑)臭いが漂ってきて、臭豆腐のお店を発見しました。臭豆腐も古鎮でよく売られている食べ歩きグルメの1つです。ご存知の方も多いと思いますが、臭豆腐は発酵液につけたお豆腐を揚げたもので、「糞尿の臭い」とも例えられる強烈な臭いが特徴の料理で、海外の人にとっては苦手とする方も多いです。小羊は大好きですが・・・。

特に、臭豆腐発祥の地である湖南省の長沙から由来する「長沙臭豆腐」は、カリカリに揚げたお豆腐(発酵の結果か、真っ黒)に、ニンニクやナッツ、唐辛子等でできた特製ソースをかけて食べるものですが、これがとても美味しいのです!お豆腐の外側はカリカリですが、中はふわっとした感じで、特製ソースが中に染み込んで、「辛い!でもうまい!」となるのです。

うま辛、長沙臭豆腐

臭いで食べるのを諦めてしまった方は、味は美味しいですのでぜひ一度トライされてみてください!案外、小羊のように、ハマるかもしれませんよ。なお、辛いのがあまり得意ではない上海人用に、辛くなくもできるようです。小羊は微辣(中辛的な)を注文しましたが、十分辛かったです。


メインストリートの両脇には、他にもあらゆるグルメのお店、洋服店など生活用品のお店、今風のタピオカ店、カフェなどあらゆるお店が立ち並んでいます。

中でも面白かったのは、食べ歩きスナックを販売している屋台風のお店で、ここではカエルの唐揚げ串が売られていたのですが、店の軒先で椅子に座ったおばあちゃんがカエルの下処理をしていました。何をやっているのかよくわからなかったのですが、馴染み客っぽい人と大声でおしゃべりしながら物凄い手捌き(しかも速い)で処理しており、「おおお、プロだなあ〜」という感じでした(笑)

超無造作に置かれるカエル

メインストリートをしばらく歩くと、清風橋という大きな石橋にたどり着きます。この古鎮は街の中心部で水路が十字形に交わるのですが、その付近には3つの大きな橋がかかっており、その一つがこの清風橋です。

この橋の脇から水路に沿って、回廊のようなものが続いており、メインストリート同様にお店が立ち並んでいます。但しこちらはもう少し狭い道で、天井がついており、また、水路沿いにはテーブルと椅子が並んでいて、水路沿いでお茶やご飯が楽しめるようになっています。ここでのんびりと中国茶を楽しんだり、もしくは農家料理を食べたりなども、いいですね!

対岸には昔ながら〜の作りの民家・お店が立ち並んでいて、なんだかタイムスリップしたかのような気分になってしまいます。

泰平橋付近まで回廊をお散歩したら、ぜひ橋を渡って反対側の小道もお散歩してみてください。こちらの小道は、回廊部分よりもさらにローカル感が増します。地元の人たちが住むエリアに近くなり、地元民も多数訪れる小さいカフェや生活用品店、ちょっとした雑貨屋さんなどが立ち並びます。

対岸の小道
安定の洗濯物…

狭くてごみごみした小道ではありますが、観光地化されていない分人が少ないので、こうした小道でもストレスなく見て回ることができますよ。


以上、本日は枫泾古镇についてご紹介しました。

こうした古鎮は蘇州の方が有名であることや、上海市には歴史的なものが少ないというイメージがあることから、上海にもこうした古鎮があることは案外知られていません。また、上海の古鎮とは言っても、朱家角や七宝には行ったことがあるけれども、他には行ったことがないという方もとても多いです。

ですが、実は上海市には、枫泾古镇のように、未だ昔ながらの生活感を残したマイナー古鎮がいくつか存在します。そうした場所は、小羊のように「観光地化されすぎちゃった土地はいまいち好きじゃないんだよね」というちょっとひねくれ者系には確実に響く場所ですので、気になった方はぜひ訪れてみてくださいね!


<アクセス情報>

地下鉄1号線「锦江乐园」駅下車、バス停「梅陇」駅(始発駅)から枫梅線という名前のバスに乗り、バス停「枫泾牌坊」で下車。バスは途中1駅しか停まらないが、1時間ほど乗っていなければならない。

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