読書感想文 #23 『文藝春秋にみる坂本龍馬と幕末維新』
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
今日は本の感想をお伝えします。
文藝春秋にみる坂本龍馬と幕末維新
文藝春秋編
目次
感想
長かった。読むのにかなりの時間を要しました。上の目次を書くのにも一苦労。裏話が満載なので、教科書と一緒に読むとより深く理解できると思います。参考書とは違いますが、教科書が必ず正しいとも限らないとわかります。
章毎に著者が異なり、人間の魅力のみ司馬遼太郎で、他はバラバラの為、文体や解釈もそれぞれになっています。
幕末から明治初期の内容ではありますが、解釈も時代によって違っているようです。昭和43年が明治100周年だったそうで、この類の話で盛り上がったようですね。司馬遼太郎さんも健在でしたので。
面白いと思ったのが、人物像の岩倉具視、桂五郎、坂本龍馬、高杉晋作あたりの章でしょうか。
西郷、大久保、木戸(桂)の三傑は亡くなり、伊藤博文や山県有朋らが明治憲法制定し政府を統治していくことについて述べています。志が違うのでしょうね。
日本のお札になったのは伊藤博文と岩倉具視で、三傑は誰もなっていません。実は最も人気のある坂本龍馬でさえも。
桂小五郎=木戸孝允ですが、立役者なのにお札にもなれないし、三傑の西郷や大久保よりも影が薄いというのです。ものすごく頭がよく、この人がいなければ明治維新は成り立っていなかったにもかかわらず、残念な部分が多々見受けられます。こんなエピソードは教科書には絶対書かれていないですね。書いてあるのは「薩長同盟が坂本龍馬の仲介でなされた」としか。
時代の流れで日本のお札は、福沢諭吉、新渡戸稲造、渋沢栄一など政治的な偉人よりも文化的、経済的な偉人が対象になってきていますね。
一流で英雄だった、維新三傑と坂本龍馬、高杉晋作あたりをお札にしてもよいと思います。3度の島流しでも人気人望のある西郷どん、逃げ回って上記のくどさのある木戸なんか、人間味があっていいと思います。
この本はAmazon等では売っておらず、図書館で借りました。本屋にもないかもしれません。
それでは、また。
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