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【サルでもわかる】#1 砲丸投げ

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。


新しく、サルでもわかるシリーズとして、今回は「砲丸投げ」を紹介します。 

●起源

砲丸投の原型は、重い物を遠くに投げる「力比べ」である。 その昔、スコットランドでは石を投げる競技が行われていた。それを参考に、1860年に鉄製の弾丸で行われたのが現在の砲丸投げの始まりである。また、当時のサークルは現在のような円形のものではなく、2メートル強の大きさの四角い囲いから投てきをしていた。 現在のようなサークルは、1867年にアメリカ合衆国で行われた大会がもとになっている。

●概要

砲丸投は、英語で「Shot Put」となっており、砲丸(Shot)をオーバーハンドで投げることは禁じられている。「投射を始めようと構えた時には砲丸をあご、または首につけるか、あるいはまさに触れようとする状態に保持していなければならない」と競技規則に明記されているため、それに即した投法が編み出されてきた。

他の種目を英語の表記は、

やり投げ   Javelin throw

円盤投げ Discus throw

ハンマー投げ Hammer throw

となり、砲丸投げのみ「throw」が使われていません

野球・ソフトボールのように球を投げるのではなく、押し出すようなイメージだからでしょうか。

●投げ方

現在、主流となっているのは2つ。後ろ向きの姿勢から膝の屈伸を使って足を滑らせて移動(グライド)し、上体を一気に捻り戻すと同時に肩や腕の筋力を使って砲丸を突き出すグライド投法(考案者パリー・オブライエンにちなみ、オブライエン投法とも呼ぶ)。
もうひとつは、サークルのなかで競技者が回転し、砲丸により長く高いスピードを加えようとする回転投法。日本では少数派だが、近年の世界大会男子部門においては回転投法のほうが主流になりつつある。

グライドは、安定した記録が出やすく、回転は、リリースが不安定で失敗が多いが、ハマった時は、凄い記録がでる、というのがボクのイメージです。

●記録

〇世界記録

男子 23m12  ライアン・クラウザ 米国 2021年

女子 22m63  ナタリア・リソフスカヤ ソ連 1987年

女子は古い記録。女子はもはや存在しない国のソ連というから、化石化した記録といっていいでしょう。

〇東京五輪- 参加標準記録 

男子 21m10

女子 18m50

〇日本記録 

男子 18m85  中村太地 2018年

女子 18m22  森千夏 2004年

男女とも、仮に日本記録を1cm更新しても五輪に出れないという悲しい事実。1cmを争う種目で、男女ともに世界記録と日本記録が4m以上差があるのも、人種の骨格で差のつきやすい種目が多い陸上競技とはいえ、残念としかいいようがありません。

※女子は2004年に森さんがアテネ五輪に出場しました。


●重さ 

一般男子:7.260kg(16ポンド)
一般女子:4kg
高校男子:6kg(旧12ポンド=5.443kg)
高校女子:4kg
中学男子:5kg(旧4kg)
中学女子:2.721kg(6ポンド)


ボクは中2の時に混成種目に出場し、その一つに砲丸投げがありました。当時は重さは4kgでした。

投てき種目の中で、砲丸投げは、中学校で唯一大会があります。

従って、一般の方に比べて、陸上部関係者には、馴染みの深い種目ではあります。

●現状と今後

この種目は、残念ながら日本では、全く盛り上がっていないのが実情です。陸上部関係者以外に馴染みが浅いのも一因だと思います。

近頃は、街のトレーニングジムに行くと、筋肉バキバキの人たちを見かけますが、ただ鍛えるだけなんて、もったいないと思います。その鍛えた体で、砲丸投げ等の投てき種目でオリンピックを目指せばいいのにと思います。

テレビ番組の「アメトーク」とかで、芸人が挑戦してもいいと思います。工夫して、どんどん露出するほうがいいでしょう。

欧米人に比べて、日本人は体が小さくて不利というのがありますが、ハンマー投げで室伏選手が、オリンピックで金メダルをとったじゃありませんか。できないことはないです!

小学生くらいから初めてもいいです。砲丸の重い球が、小学生が体を壊しかねない懸念がありますから、だいぶ軽いソフトボールやトレーニングボール等を使ってもいいでしょう。

ソフトボールと言っても野球やソフトボールの投げ方ではなく、グライドや回転投げをするのです。

マイナー種目ゆえに、競技を開始する年齢が日本は遅いのです。改革すれば、伸びしろはかなりあります。


それでは、また。





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