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読書感想文 #11 『人を動かす』

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

先日感想文を書いた「沈黙のWEBマーケティング」の後に、続編の「沈黙のWEBライティング」も読み終えているのですが、その中で紹介されていた本を図書館で借りてました。

思ったよりも倍くらい読むのに時間がかかり、返却期限がある為に、順番を変えて、今日はこちらを紹介したいと思います。

人を動かす

D・カーネギー著  山口博【訳】

タイトルだけみると、例えば組織等で、自分が何かをやりたいので、人をコントロールしたい、だからその為のテクニック、みたいな本なのかと思ったのですが、実際は、もっと奥の深い、非常に役に立つ本でした。

先に感想を申し上げるならば、ボク自身がこれまで他の人に対する態度がいかに悪かったかを痛感し、反省させられることが多いという感じでしょうか。

たくさん名言があるので、一部をご紹介して、コメントしていきたいと思います。

1. 人を動かす三原則



まず相手の心の中に強い欲求を起きさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、ひとりの支持者を得ることにも失敗する。

その例として、幼いむすこがひどい偏食でやせていた。その子は三輪車を持っているが、近所のガキ大将によく取り上げられていた。そこで父が「お母さんのいうものを何でも食べさせすれば、今に坊やはあの子よりも強くなるよ」この言葉で偏食はたちまち消えたそうです。相手が最も何を望んでいるのかを考えれば、できるんですね。

2. 人に好かれる六原則


友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せること。
人間は他人のことには関心を持たない

教科書に載せてほしいです。


他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる。

ボクは、苦渋の人生を歩んでたのかもしれません。

 作者が人間を好きでないなら、世間の人もまたその人の作品を好まない。

売れない作家は、なぜかという理由のようです。


他人のことに深い関心を持つことこそセールスマン

普段からお店の店員に声をかけたり、雑談をすることも大事だそうです。


電話でセールスするときは、笑顔を忘れるな。

見えていなくても、声で相手にはわかるのだそうです。これは、わりとできているかなと思います。

フランクリン・ルーズヴェルトは、人に好かれる一番簡単で、わかりきった、しかも一番大切な方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせることだということを知っていたのである。

大統領でも一介の機械工の名前を覚え、時間を割いてまで御礼を言うという。これは見習うべきだと思います。

商談は特に秘訣などというものはない ただ相手の話に耳をかたむけることがたいせつだ。

聞き上手になることが秘訣だそうです。

あなたの話し相手はあなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、自分自身に対して持っているのである。

なぜ気づかなかったのだろう。これも教科書に載せて欲しかったです。

3. 人を説得する十二原則


教えないふりして相手を教え、相手の知らないことは、忘れているのだと言ってやる。

「それ違いますよ」って言うのは✖。相手の自尊心を傷つけるだけ。


実は、そんなふうには考えていなかったのですが、おそらく私の間違いでしょう。私はよく間違います。間違っていましたら、改めたいと思いますので、ひとつ事実をよく考えてみましょう。

こう切り出されたら、それに対して反対はしないですね。


  1ガロンの苦渋よりも、一滴の蜂蜜のほうが多くの蠅がとれる...もし相手を自分の意見に賛成させたければ、まず諸君が彼の味方だとわからせることだ。

経営者が、賃上げを求めてストライキをしている労働者達が退屈にしているのを見て、野球の道具を買ってあげたり、ボーリング場を借りたりしてあげたところ、労働者達は工場を掃除しはじめ、すぐに妥結したのだとか。日本政府が、無理やり成田空港を開港したり、辺野古に基地移転の工事を始めたのとは真逆ですね。

ちなみに1ガロンは約3.8リットルだそうです。日本人には、ピンとこないですね。


他人にものを頼もうとするときには、まず目を閉じて、相手の立場から物ごとをよく考えてみようではないか。「どうすれば、相手はそれをやりたくなるだろうか

以前サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた時に、渋谷で交通ルールを破り、騒ぐサポーターに対し、「こんないい日におまわりさんも怒りたくありません。皆さんは12番目の選手です」とか言って、うまくなだめた「DJポリス」の話がありましたが、高揚するファンのことをよく考えて発言したのでしょうね。


あなたがそう思うのは、もっともです。もしわたしがあなただったら、やはり、そう思うでしょう

確かに口論でこのように言われたら、おとなしくなりますね。


相手をやっつけるよりも、相手に好かれるほうがよほど愉快である。

腹が立ったからと言って、相手を論破するのではなく、同情してあげることで、好かれたほうが良いそうです。論破って、あまり意味がないかもしれませんね。


仕事には競争心がたいせつである。あくどい金儲けの競争ではなく、他人よりもすぐれたいと競争心を利用すべきである。

よく会社とかに、個人売上の棒グラフが書かれた紙が壁に貼っているのとかがそうなんでしょうか。もし自分があんまり売っていなかったら、「他の社員から、あいつは売れないヤツと思われてしまうから、頑張らないと」って思うとか。

4. 人を変える九原則


相手の顔を立てる! これはたいせつなことだ。しかも、そのたいせつさを理解している人ははたして何人いるだろうか

自分の気持ちを通すために、他人の感情を踏みにじって行く。してかたもしれません、耳が痛い。


たとえ自分が正しく、相手が絶対にまちがっていても、その顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷つけるだけに終わる。

こういうことがきっかけで、会社を退職してしまうとか、結構あるようです。


どこかいいところを見つけて、それに敬意表してやると、たいていのものはこちらの思いどおりについてくる。

良い評判を立ててやると、その人は期待を裏切らないのだそうです。逆に悪い評判を立てると、逆効果になるようです。


いかがでしたでしょうか。何かあったら、この本を読み直して、自分に言い聞かせるとかしてもいいなと思います。


それでは、また。


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