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野球を世界中に普及させるには
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
昨年まで年賀状の住所録とソフトの入った古いPCが今年壊れてしまい、そのデータだけ抜き出して、新しいPCに移したところ、5個くらいある住所録のデータのうち1個しかなくて絶望的になりました。
さて、今日は日本で最も人気のあるスポーツは野球、いや長いプロ野球の歴史とビジネスとしての地位のあるスポーツとでもいいましょうか。
そしてTOKYO2020では日本に悲願の金メダルをもたらしてくれました。
が、しかし、次のオリンピック2024年のパリ大会では残念ながら再度野球が種目から廃止されます。
以前も2008年の北京大会を最後に開催されなくなり、今回復活したと思いきやわずか1大会で消えるというのが驚きです。
日本人にとってキングオブスポーツである野球が、なぜこんな目に遭わなければならないのかわかりますでしょうか。
発祥と世界縮図
野球の発祥はアメリカですが、イギリス系移民がきっかけを作ったのだそうです。
野球の起源は明確にはされていないが、イギリスの球技である「タウンボール」がイギリス系移民によってアメリカに持ち込まれた後に変化し、野球として形成されたと考える研究者が多い。1830年代から1840年代に原型が成立した後、主にアメリカの北部で盛んとなり、南北戦争(1861年 - 1865年)を機に南部にも伝えられたことでアメリカ全土において人気を博するようになった。19世紀後半を通じてルールに大幅な改良が加えられ、現在の形となった。
当のイギリスは、同じく野球の祖先とも言われるクリケットがさかんで、野球をやっている人は皆無といってよいでしょう。ただ2,3年くらい前にメジャーリーグの開幕戦をロンドンでやった時は超満員になったそうで、テレビ中継等でもともと存在は知られてはいるようです。
野球が盛んな国は主にアメリカ大陸と東アジアに限定されます。アメリカ、カナダ、メキシコとカリブ海諸国、南米はベネズエラやエクアドルあたりまででブラジル、アルゼンチンなどは聞かないですし、東アジアは日本、韓国、台湾くらいでしょう。ヨーロッパはオランダがカリブ海に領地(キュラソー島)があるので強いですが、後は全然ですね。
一方で前述のクリケットがイギリスを中心に英連邦諸国(南アフリカ、ジンバブエ、インド、パキスタン、スリランカ、豪州、ニュージーランド、西インド諸島等)でさかんでプロ選手も結構な高給取りだったりします。
類似したスポーツが2極化してしまっているというのがあります。ただ野球好きな国の人からクリケットは理解が難しく、その逆もしかりなので、例えばプロ野球で芽がでないからクリケットをチャレンジするとか、その逆とかで成功した人は今のところいません。
ではなぜ普及しないのでしょうか。メジャーリーグや日本のプロ野球のトップ選手の年棒はかなり高額なので、体でスポーツで飯を食いたいという世界の人にとってはとても魅力的なはずなのですが。
普及しない理由
よく言われている原因の一つが、複雑すぎるルールです。
どのスポーツも世界大会レベルでは複雑なのですが、その辺の空き地や草むらで子どもたちがとりあえずやるには、難解ではじめづらいのだそうです。
じゃあ簡単なのは? サッカーがそうでしょう。実際はサッカーもオフサイドとかいろんなルールは存在しますが、2つゴールがあり、蹴れるボールがあれば、すぐに開始できます。そのため、サッカーはヨーロッパと南米が強いのですが、アジアやアフリカなどでも大人気です。
サッカーの発祥はイギリスで、同じく発祥でもあるラグビーがありますが、イギリス国内では、サッカーは高校のスポーツで、ラグビーは大学のスポーツとみなされるのだそうです。ラグビーは15人もフィールドにいて、ルールはかなり複雑なので、こちらも近年ようやく7人制がオリンピック種目として採用されました。
おそらく世界で最も始めるのが簡単なスポーツはチームスポーツがサッカーで、個人が100m走でしょう。
野球の根付いている日本でさえも、近年では少子化もありますが、競技人口も減ってきており、高校野球も以前は4000校以上あったのが、3000校台まで減り、中にはA高校・B高校混合みたいなチームまででてきています。
これでは、オリンピックで復活、即廃止となってしまいますね。
普及案
なんとか手はないものでしょうか。
だいぶ昔に元阪神監督の吉田義男さん(ムッシュ吉田)がフランスで指導したり、他にも日本人がアフリカとか東南アジアで指導したりして普及に努めてきましたが、実際のところなかなかうまくいっていません。
今回のTOKYO2020の復活に際し、野球とソフトボールをセット扱いにされていて、野球を男子、ソフトボールを女子としていました。なので、ソフトボールも2024は廃止です。
ソフトボールですが、こちらもアメリカで発祥しました。
アメリカではレクリエーションとして打撃を楽しむためのスローピッチルールでのゲームをすることが多い。スローピッチルールは様々な年齢層の人々がソフトボールをプレイする
スローピッチルールとは
ピッチャーの投げる投球は山なりで1.5m - 3.0mの高さ(日本ソフトボール協会の場合)でなければならず、ウインドミル投法は禁止
2ストライク後のファールは三振扱いでアウトになるが特別な事情がない限りアウト!にならない
緩い感じで楽しめるようです。
オリンピック選手の投手の球を打つのは極めて困難ですが、ボールが大きく、下手で山なりの球を投げるので、野球に比べるとバットにあてるのはかなり容易になります。
緩いルール、簡単にバットに当てられるとなれば、初心者でも楽しめるのではないでしょうか。
つまり、野球途上国に対し、いきなり野球を教えるのではなく、ソフトボール、しかも簡単なルールでのものをまず教えて、ボールを投げて、バットで打つという楽しみを知ってもらったほうが、受け入れられるのではないでしょうか。
野球のボールは小さく、見たこともない人からしたら、上手で投げてくる小さいな球を打つのはなかなか難しく、楽しさを見出す前に諦めてしまう可能性が結構あったりする気がします。
決してムッシュ吉田さんらの活動が悪かったわけではなく、そういう軌跡を少し軌道を変えて、ソフトボールから広めるとかすることで、今まで以上に受け入れられると思います。
日本ではラグビーが危険という印象が強い為、体に触れずに相手を泊めるタグラグビーというのを子どもたちに教えたりするようになってきましたが、そういう感じに工夫した指導を野球でもやるべきでしょう。
それではまた。
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