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読書感想文 #15 『AI分析でわかったトップ5%の社員の慣習』

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は昨日に比べていくらか暖かかったというか、寒くなかったですが、もうすっかり冬になってきたという実感がありました。

明日から北海道出張で、喉もちょっと痛かったので、予定していた競技場でのトレーニングは中止しました。

どこでも体温チェックされるので、熱が出たら、飛行機に乗ることも、ホテルに泊まることもできなくなる恐れがあるので、体調管理は例年以上に慎重にならざるを得ません。

さて、今日は下記の本について読みましたので、感想を書きたいと思います。

AI分析でわかったトップ5%の社員の慣習

越川慎司著


まずトップ5%の社員をAI分析するという発想が、興味深く、「よくそんなことができたなぁ」という印象でした。なんと25社、人事考課上位5%とそうでない社員含めて計1万8千人調べたそうです。

その5%の社員にはいつもどおり行動してもらって、デスクに定点カメラを設置したり、ICレコーダーやセンサーを装着してもらったり、クラウドサービスや対面ヒアリングなどを通じて、行動や発言を記録したりしたそうです。

優秀な営業マンというのは、実際に身近に存在するわけで、文章と照らし合わせてみると面白いと思います。

トップ5%社員の五原則

①「目的」のことだけを考える                    ②「弱み」を見せる                         ③「挑戦」を「実験」と考える                    ④「意識変革」はしない                       ⑤ 常に「ギャップ」から入る

だそうです。お読みの営業マンの方、あてはまりますか。ボクは一部は当てはまりますが、そうでないところもいくつかありました。

「シンプルな行動と思考のルールをつかんでしまえば、それは再現できると可能性が十分にある」という事実。

と著者は言っています。要は真似ができるということですね。

目次

はじめに                                                                                                           序章 AIで1万8000人分析してわかった、すば抜けた結果を出す人の五原則    第1章 良かれと思ってやってしまう「95%社員」の行動                          第2章 トップ「5%社員」のシンプルな思考と行動                                  第3章 トップ「5%社員」の強いチームを作る発言                                  第4章 トップ「5%社員」のすぐやる習慣                                                 第5章 今日からできるトップ「5%社員」のルーティン           あとがき

本文のいくつかについてコメントしていきます。

「5%社員」は重要度を重視する

緊急度は低いが重要度が高いものに時間を割り当てられることが出来るか、というのが成果を出し続ける上でポイントになってきます。

例えばメールチェックは緊急度は高いが、重要度が高くない。ボクはメールチェックは、1日のうちでもかなりの回数しますが、そういうことではなく、重要度の高いことに集中することが重要であるようです。

金曜の夜に幸せを感じる「5%社員」

アンケートで、「幸せを感じるのはいつですか」と聞くと一般社員の57%は、「土曜日の朝」と答えていました。...「目の前の作業に追われて、あっという間に日々が過ぎていく」...十分に睡眠が取れれば幸せを感じます...一方「トップ5%社員」の回答を分析してみると、最も幸せを感じていたのは「金曜日の夜」でした。...仕事から解放される喜びではなく、達成と成長を目指し、それらを感じた時に幸せを感じているのです。

大きな仕事を成し遂げた週の最後が印象深く嬉しいということでしょう。ボクは残念ながら寝てられる「土曜日の朝」です。たまに「金曜日の夜」もありますが...

発言回数は22%多く、発言時間は24%少ない

累計7000時間以上の会議を録画してきました。...また同時に各社トップ「5%社員」の言動も調べているので、両方の調査をクロスして、AI分析をしました。すると「5%社員」は、発言頻度が多いことがわかりました。...「5%社員」の発言内容を録音し、文字起こしをしたところ、発言の文字数は一般社員より27%少なく、発言時間は24%少ないのです。...彼らの発言はいたってシンプルでストレートです。....数字を使って話せることが多く、ロジカルに相手を心地よく説得することができます

積極的に会議に参加し、発言も多くするものの、よくありがちな長ったらしい能書きではなく、シンプルでわかりやすい言葉で伝えているというのが特徴としてあるようです。

学びをすぐ実践する

多くの企業が社員研修に力を注いでいます。しかし、研修の目的は、学ぶことではなく、学びを業務に活かすことです。....調査したところ、満足度90%以上の研修でも、翌日以降に行動しない人は6割以上になります。そして、「5%社員」に特化して調べると、78%の確率で2週間以内に何かしらの行動に活かしていることがわかりました。

習ったことをすぐ実践、すぐ行動しているということになりますね。折角素晴らしい研修を受けても、時間が経つと忘れてしまい、結局意味がなかったとなってしまうことをわかっているからでしょうね。

週にたった15分の内省で世界が変わる

「5%社員」は、自分の行動を振り返る習慣を持っています。少なくとも2週間に1回は自分の仕事内容とその結果を内省しており、95%の一般社員の9倍以上の頻度で振り返る時間を設けていました。

業務日報等を書いたりしますが、週の終わりにまとめて見直したりして、良かったこと、悪かったことを思い出し、その原因等を分析して、次週からの業務に役立てるとかをやっているのだと思います。


いかがでしたでしょうか。なにが大事かしっかりと頭に入れて、行動をすることで、良いパフォーマンスができるということを教えてくれる本ではないかと思います。気になった方は是非、読んでみてくださいね。


それではまた。








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