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【絶対に読むべき本】知られざるインド独立戦争 A・M・ナイル

インドの歴史の勉強にA・M・ナイル回想録「知られざるインド独立戦争」を読みましたが、、、、面白い!スラスラ読める。日本人であれば、絶対に読むべきだと思いました。

私は司馬遼太郎の「燃えよ剣」が好きな本ですが、同じように、第二次世界大戦前後という激動の時代に、日本やシンガポール等を拠点に祖国のために独立運動していたA・M・ナイル氏やビハリ・ボース氏の闘争心、冒険心、好奇心、また日本政府とのやり取りなどが細かく描写されているこの本は必読です。文章がとても読みやすく、一つ一つの場面・ストーリーが目に浮かぶようにスッと入ってきます。

A・M・ナイル氏の高校時代、校内を占拠し世界初とも言われた学生ストを主導したエピソード、日本の京都帝国大学への留学時代の教授や仲間との親交、ナイル氏から見た満州国での日本人の組織作り、ラマ僧やイスラム教徒に変装してモンゴルを旅したり、旅の途中で山賊に襲われたり。インド国民軍設立の背景のもめごと、多数の死者を出したインパール作戦に突入した日本軍の裏側、終戦後の軍人たちの自殺など、その一つ一つの描写は、生々しく歴史の当事者でしか語れない内容となっており、読者も歴史の当事者になったかのような感覚になります。

インド独立のために人生を掛けたナイル氏のという「志士」の生き様や、第二次世界大戦前後の日本軍の実態がこの本によって明らかにされています。是非お勧めの本です!


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