M&AのDDを構造的に理解する⑤ ~経営者ヒアリング編~
前回は、「資料調査」「ヒアリング」「質問状」といった具体的な手法について考察しました。DDの過程は通常時間的な制約がつきまとうものですから、「本当は資料をもってちゃんと事実確認したい」という気持ちと、「時間がないので資料を入手するよりもヒアリングで事実確認して手間を省きたい」という両方の想いが交錯するものです。後者は極端には、YES or NO方式で回答してもらって言質を取るような対応もあり得ます。今回は、そんな中でも個人的には最もスキルが必要で、DD対応の真価が問われると思