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田舎にある日常の価値は海外の人の方が見つけるのが上手

こんにちは!

秋田県仙北市で地域おこし協力隊をしているこちひらです。

これまであまり多くは語っていませんが(今後もあまり触れる予定はないけど)僕は幼少期をネパールで過ごしました。

僕の親父がキリスト教の宣教師として派遣され、こちひら一家で2003年に移住。

そして移住したネパール含め、世界のほとんどの国で宗教は生活と密着しています。
ネパールは国の8割がヒンズー教、1年留学をしていたマレーシアはイスラム教が国教、大学でルームメイトだったモロッコ人も毎朝コーランを読んで祈りを捧げていました。

日本ではクリスマスやイースターは宗教行事というよりも楽しいイベントと化していますが、そんな宗教色の薄いと言われる日本において、宗教と生活が密着している場所が「田舎」です。

さて、秋田に訪れる海外からのお客さんはまず間違いなく、複数回の訪日です。
そして海外のお客さんが秋田の農家民宿などに泊まると驚かれることが多い。

仏壇と神棚があるし、家の敷地内にはお堂があって、数分歩けばお寺や神社、道路端にはお地蔵さんが微笑んでいるし、秋田だと特大の人形道祖神なんてのもいたるところにあって、暮らしと密接に「宗教」が関わっているのがわかります。

これは海外の方々に喜ばれることが多いです。
日本人の宗教観や価値観を深く知る要素になるからです。

実際に僕が過去に案内した人たちを例に出すと、、、

冬場によく訪れるタイ人は熱心な仏教徒が多く、仏壇のある部屋の隣で寝るのを大層喜んだ人もいました。
オーストラリア人を案内した時には宿の近くの自然と佇む神社に最も感動していました。
台湾の学生グループは参加したスキー場開きの安全祈願祭を興味深く見ていました。
クルーズ船で世界一周中のポルトガル人夫婦は通常の観光地には一切立ち寄らず秋田市にある「涙を流すマリア像」を訪れていました。
田舎のお祭りはほぼ漏れなく土着の信仰と繋がりがあり、訪れる外国人は皆一様に関心が高いです。

僕の住む仙北市田沢湖にある御座石神社(ござのいし)from maii.sara

同じく仙北市の金峰神社(きんぽう)from ame_nandes

ユネスコ無形文化遺産登録されている角館のお祭り from shimya

生活と宗教の関係性が希薄になっている都会では、この田舎の特徴は決して真似できません。
京都や奈良、東京にも立派なお寺、神社や庭園がありますがそれらは総じて観光地化されており、生活と密着しているとは言い難い。

田舎のお祭りや神社仏閣を安易に観光商材化しろというわけではありません。
でも皆が思っている以上に、田舎の生活に根付いた宗教観や価値観を見たい・触れたい・体感したい人たちがいることを意識してもいいのではないでしょうか。

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