Shige

いろんな言葉があります。誰かに投げかける言葉、大事にしまっておきたい言葉、自分から外に…

Shige

いろんな言葉があります。誰かに投げかける言葉、大事にしまっておきたい言葉、自分から外に出ようとする言葉。ここにあるのは伝える言葉かもしれません。伝えない言葉かもしれません。それでもとにかく、書いていきます。

記事一覧

20240820

この牛丼 確か昨日も食べたよな ただ 倦怠感と揺れる頭が 海の向こうで過ごした夏を ずるずるこちらに引きずってくる

Shige
2週間前

20231217

痛いところを突かれた君が ニヒル味のその飴玉を 口の中で慌てて転がす 漏れて出るのは無用の暴力 飴の甘みに囚われて 期限切れでも舐めまわす 飽きが来るのはいつの…

Shige
8か月前

詩を詠むことについて

ふとした頃から、詩というものに漠然とした憧れがあったように思う。詩集を買っては少し読み、そのまま大事に本棚にしまってみたり。ときにそのいくつかを、じっくり紙に写…

Shige
9か月前
3

20231126

あのまちでくらしていくには なにで身銭をかせごうか とかそんなこと ホントはむこうで決めなよね 特急電車に乗ろうとするから 券売機前で押し問答 そこまでゆっくり歩…

Shige
9か月前

20220505

しんしんと 音も立てずに 沈み込みゆくこの身体 もがき抜け出すか 静かに身体を委ねるか どんな意志も役には立たず 飲み込まれていくその一瞬一瞬を 只々 目の当た…

Shige
2年前

20220504

さあ寝るか と 床につくとき 腹が減った と 君はトーストを焼いたね 座ってバターを塗る君を 横になって眺めていると 大きな悲しみが とつぜん僕をおそったんだ

Shige
2年前

20220308

誰もこんなことは望んでないのに、目の前の事はどんどん在らぬ方向に転がっていく。 互いにそれが本望でないことはとっくに気付いていても、互いにどうしようも無く傷つき…

Shige
2年前
2

我が血の色を思い書く

一度はなりたい正社員、と思ったら、医者から適応障害と言われながら、イエスと言ったは自分だしとか、必要としてくれるからとか、何かしら学びもあるしとか、あれやこれや…

Shige
2年前
4

20220116

きっとあの子が困るから 後ろ髪を離してくれない 数多の手 ふと下向けば 右手が握るはその毛先 ひと思いに 離してみるか ひと指 ひと指 開いてみるか 逡巡するう…

Shige
2年前
1

20211229

一年っていうのがどれだけ意味のある切れ目なのかはわからないけれど こうして誰かに思いを馳せようとするきっかけになるのはいいところかもしれない 心置きなく集うのが…

Shige
2年前
2

20211011

炎天下 タンクトップ姿で タッパーの中身を 箸でかっこむ あのおじさん

Shige
2年前

20210725

おはよう世界 気づけば隣に座ってた君 カメラを向ければほほえみ ふとしたとき 窓の外を見る その横顔 静かでも遠くて 明日がないと思って生きる 明日も生きられるよう…

Shige
3年前
1

20210512

バスロータリーの真ん中で 線香の横に 添えられた吸いがら一本 独りで生きるって なんと難しいことか

Shige
3年前

20210504

「着いたよ」 「すみません、先輩たち、話し合わなきゃいけないことがあったのに。僕の話ばっかりで」 「大丈夫だよ。それと、一つ言っておくね。迷うんじゃねえよ。謝る…

Shige
3年前

a hypothetic journey

一枚の絵があった もうやるっきゃねえんだよ お前もわかってるだろ このままじゃあ きっと ここの輪廻も閉じちまう 隙を見せれば ほらごらん もうあと一歩だったの…

Shige
3年前

20210407

独りよがりのやさしさについては 誰も教えてくれない 何もしないこと けれどつながっていること いちばんの薬は なんだろう

Shige
3年前
20240820

20240820

この牛丼

確か昨日も食べたよな

ただ 倦怠感と揺れる頭が

海の向こうで過ごした夏を

ずるずるこちらに引きずってくる

20231217

20231217

痛いところを突かれた君が

ニヒル味のその飴玉を

口の中で慌てて転がす

漏れて出るのは無用の暴力

飴の甘みに囚われて

期限切れでも舐めまわす

飽きが来るのはいつの日か

詩を詠むことについて

詩を詠むことについて

ふとした頃から、詩というものに漠然とした憧れがあったように思う。詩集を買っては少し読み、そのまま大事に本棚にしまってみたり。ときにそのいくつかを、じっくり紙に写してみたり。のめり込むような情熱はないものの、どこか特別な視線を注いできた。

何年か前にある本を読み(いつどこで読んだかはなぜか思い出せない)、詩には〈人に読んでもらう詩〉と〈自分だけのために詠む詩〉があることを知った。詩というのはもっぱ

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20231126

20231126

あのまちでくらしていくには
なにで身銭をかせごうか

とかそんなこと
ホントはむこうで決めなよね

特急電車に乗ろうとするから
券売機前で押し問答

そこまでゆっくり歩いていけば
気づいたころには答えは手の中

この国は、時間をいささか買い過ぎたんだ

20220505

20220505

しんしんと
音も立てずに

沈み込みゆくこの身体

もがき抜け出すか

静かに身体を委ねるか

どんな意志も役には立たず

飲み込まれていくその一瞬一瞬を

只々 目の当たりにするのみ

20220504

20220504

さあ寝るか と

床につくとき

腹が減った と

君はトーストを焼いたね

座ってバターを塗る君を

横になって眺めていると

大きな悲しみが

とつぜん僕をおそったんだ

20220308

20220308

誰もこんなことは望んでないのに、目の前の事はどんどん在らぬ方向に転がっていく。

互いにそれが本望でないことはとっくに気付いていても、互いにどうしようも無く傷つき、互いのあまりの健気さをどうしようも無く憐れむのだ。

むしろ全て理解りきっているからこそ、こんなにも悲しいのだ。

我が血の色を思い書く

我が血の色を思い書く

一度はなりたい正社員、と思ったら、医者から適応障害と言われながら、イエスと言ったは自分だしとか、必要としてくれるからとか、何かしら学びもあるしとか、あれやこれやで本日も職場に赴く。仕事中もずっと胸がざわつきながら、ため息つけばとうと夜。

宇多田ヒカルのPINK BLOODって曲のタイトルがずっとピンときてなかったんです。

けども今日、仕事帰りに聴きながらとぼとぼ歩いてたら、PINK BLOOD

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20220116

20220116

きっとあの子が困るから

後ろ髪を離してくれない

数多の手

ふと下向けば

右手が握るはその毛先

ひと思いに 離してみるか

ひと指 ひと指 開いてみるか

逡巡するうち がんじがらめ

足元もつれて 引きちぎる

あいたた あいた

その血は何色?

20211229

20211229

一年っていうのがどれだけ意味のある切れ目なのかはわからないけれど

こうして誰かに思いを馳せようとするきっかけになるのはいいところかもしれない

心置きなく集うのが難しい今、招待状を送ればまたみんなで会えるかな

そんなわけでご招待!

うだるような暑さの昼下がり

目指すは光と水がきれいなところ

空腹感とけだるさを引きずって

額を拭いながらたどり着く

思わず呼吸が深くなる そんな場所

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20211011

20211011

炎天下 タンクトップ姿で タッパーの中身を 箸でかっこむ あのおじさん

20210725

20210725

おはよう世界
気づけば隣に座ってた君
カメラを向ければほほえみ
ふとしたとき 窓の外を見る
その横顔 静かでも遠くて

明日がないと思って生きる
明日も生きられるようにする
この2つのバランスがむつかしい

幼少期 傷付き
我を忘れ 怒りに溺れ
自分を隠すのに必死で
でも外の世界は見たくて

のど元過ぎれば 熱さ忘れ
今となっては 生きやすく
体も軽く 深く呼吸、して

隣を見ると 寝てる君
今も

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20210512

20210512

バスロータリーの真ん中で
線香の横に 添えられた吸いがら一本
独りで生きるって なんと難しいことか

20210504

20210504

「着いたよ」

「すみません、先輩たち、話し合わなきゃいけないことがあったのに。僕の話ばっかりで」

「大丈夫だよ。それと、一つ言っておくね。迷うんじゃねえよ。謝るんじゃねえよ。
私たちは頑張ってる子に対して力を注ぐのは全く厭わない。
その分、本気で突っ走ってくれ。

お前、言っておくけど、すっげえぞ!」

a hypothetic journey

a hypothetic journey

一枚の絵があった

もうやるっきゃねえんだよ

お前もわかってるだろ

このままじゃあ きっと

ここの輪廻も閉じちまう

隙を見せれば ほらごらん

もうあと一歩だったのに

すり抜ける風 その切れ味に惑う

怠惰で張りつめた部屋のなか かさりと触れ合う

無骨な手 やわらかな西日

これは所有されるのを拒む絵

20210407

20210407

独りよがりのやさしさについては

誰も教えてくれない

何もしないこと
けれどつながっていること

いちばんの薬は なんだろう