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俳句まとめ 2024年6月

ホトカミだのインスタに投稿した俳句をまとめました。
6月版です。


百合の香や 誘う先には 狛ネズミ 

夏越の大払いの日に戸部杉山神社に。独ネズミのいる神社です。
百合の花が綺麗でした。



梅雨晴間(はれま) 空海帰国 博多の地

博多駅から徒歩圏にある日本で初めての真言宗寺院・東長寺です。
福岡の地で、南無大師遍照金剛と唱える素晴らしさを知るのであった。
ちなみに、福岡はこの日だけ晴。関東は大雨だったらしい。



男梅雨 雲水手入れし 梅林寺

久留米駅前にある臨済宗寺院。それが梅林寺だ。久留米駅前には「悠々梅」の樹がある。梅林寺から寄贈されたものなのだそうだ。
久留米の観光案内所に行くと、梅林寺=梅の名所とある。
太宰府天満宮では梅の木がわからずにいたのに、久留米駅に来て、沢山の梅の木に青い梅の実を見られるとは。ううむ。
久留米市の観光案内やWeb検索では「梅の名所」で出てくるのだが、ここは九州1の禅寺の修行道場なのだそうだ。

ここは、そう、御朱印廻り、御朱印ガールが軽い気持ちで参拝する寺ではないのだ。
厳しい修行の寺。綺麗に手入れされたお堂、庭を観ながら、仏教の厳しさを想うのであった。



西戒壇 修行者見るは 紫陽花よ

太宰府に来るまで私は戒壇という言葉さえ知らないでいたのだ。奈良・東大寺は修学旅行で行ったきりだ。まるっきり興味もなかったから覚えていない。認知症婆さんだから?か!
広い庭は誰もおらず、静かであった。歩いて行ける太宰府天満宮の喧騒が嘘のようだ。昔の人の想いを庭の菩提樹は知っているのだろうか。
いかにも臨済宗らしい庭を観ながら思うのであった。



太宰府や 文化渡来し 合歓の花

太宰府駅から徒歩圏内の観世音寺にと計画を立てたわけであるが、旅の直前に読んだ五木寛之先生の「百寺巡礼」シリーズ。九州での寺院にしっかりと紹介されていたのである。
新幹線の中で予習する。何々?数多くのお寺を廻った五木寛之先生絶賛の仏像群ですと!
この静かな広い場所に独りで仏像と向き合う。素晴らしい時であった。
太宰府に来られたこと。深く感謝したい。



源氏山 燃ゆる紫陽花 開運か

晴天の梅雨休み。裏鎌倉に行きました。
源氏山の紫陽花が見事でした。

深き山 淡き紫陽花 寺に映え

秩父札所30番・法雲寺さんの紫陽花。
まだ早かったですね。


紫陽花や 江戸城祈願 八幡宮

杉並区の下高井戸八幡神社に参拝しました。
特捜9でのドラマロケ地として撮影された場所です。
こちらの神社。敷地が広く、かなりゆったりめに造られている。ロケのバスなども何台か余裕で置けそうだ。特捜9の他にもドラマ撮影に使われているらしい。納得。
と!!ここで安心するなーーー!の声。杉並区の広報によると、何々。太田道灌が創建した神社じゃあないか。


社(やしろ)脇 香り惹きよせ クチナシよ

杉並区和泉の和泉熊野神社にて。
徳川家光公が植えたとされる黒松の前に咲く白い花。
クチナシの花の~花の香りが♪
亡き父は、渡哲也が大好きでした。
ちなみに、父の兄は石原裕次郎の大ファンで鶴見の豆撒きに行くほど。
最後の父の誕生日プレゼントとなったのがクチナシの花の苗木だった。まだ義務教育の頃の話だ。
クチナシの花を 花を見るたび 寂しい笑顔が又浮かぶ♪


紫陽花青 境内潤す 水戸の旅

水戸市にある茨城県護国神社に参拝しました。
境内は見事な紫陽花ブルーで輝いていました。
四季を楽しめる。素晴らしいですね。


梅雨入りや 猫慣らす君 尚楽し

保護猫施設メンバーが預かりをしている猫。


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