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遣唐使の歴史を感じる寺院 真言宗九州教団南岳山東長寺 私の百寺巡礼256

東長寺(とうちょうじ)は、福岡県福岡市博多区にある真言宗の寺院。九州における真言宗九州教団の拠点寺院(別格本山)である。山号は南岳山、正式名称は東長密寺である。博多旧市街にある寺院の一つ。
『筑前国続風土記』によると、空海(弘法大師)が唐での修行を終え帰国の途につき、大同元年(806年)10月に博多へ帰着、翌年4月末まで博多に滞在したと記されている[1]。滞在のおりに、密教東漸(とうぜん[注釈 1])を祈願し、本尊とし不動明王像を空海自らが彫り、一伽藍を建立したのが始まりとされる。寺院名の東長密寺は、「密教が東に長く伝わるように」と祈誓し命名し、空海が創建した日本最古の寺とされる。初期の伽藍は、博多の海辺の勤行町(略して行町(ぎょうのちょう)ともいう。)(現・呉服町)にあり、大伽藍を有し寺勢は盛んだったとされ、空海が自身の像を彫り大師堂に安置し、また多聞天、持国天像も空海が自作したと記されている。
元弘年間の頃に兵火にあい3年後に再興するが、当初の半分にも及ばず。再度、永禄・天正年間に兵火にあい荒廃するが、福岡藩2代藩主黒田忠之が、真言宗に帰依し大檀越となり、現在地に鐘楼・護摩堂・大日堂・本堂などを建立、また寺領200石を寄進して再興し、菩提所とした。また、福岡藩3代藩主黒田光之も、寺領100石と山林15万坪(約49.5万km2)を寄進し加増した。


真言宗というと、和歌山県高野山!!あるいは、空海の生まれた四国というイメージがあるのだが、なんと!ここ博多が日本で初めての真言宗寺院とは、新たに知ったことに何故か感動している自分がいた。


博多駅からは徒歩10分。それまでの私のイメージしていた博多ががらりと変わったのだ。
博多と言えば、豚骨ラーメンに中州屋台に華丸大吉。
それが、近くには栄西の造った日本初の禅宗寺院もあるし、駅近くに随分お寺が多いな、だった。

まあ、理由はわかる。大陸に近いからだ。今でこそ、大阪や東京に気軽に行けるようになったが、奈良時代、平安時代は、本州に行くよりも中国に行くほうが近かったのではないだろうか。
事実、栄西も中国に行き、お茶の種を持ち帰り福岡県で日本茶として根付かせている。
そう、大陸文明を感じる街でもある。


大仏というと、奈良、鎌倉のイメージがあったが、なんと!
ここ東長寺の大仏が日本最大級なのだ。

2階に上がると大仏を拝観することが出来る。つまり、屋内にあるものだ。
素晴らしいものであった。

福岡の地で、南無大師遍照金剛と唱える素晴らしさを知るのであった。

ちなみに、福岡はこの日だけ晴。関東は大雨だったらしい。

梅雨晴間(はれま) 空海帰国 博多の地

真言宗九州教団何岳山東長寺
福岡県福岡市博多区御供所2-4
博多駅より徒歩10分

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