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自分はそこまで特別なやつじゃないぞ、ということ

しゃけです。

私は自分に自信がありません。

自分の長所や強みが見つけられず、教採の面接練習ではかなり苦労しました。

周囲から「誰よりも真面目にやってるのにどうしてそんな自信がないの?」と言われることも多かったのですが、正直「それはこっちが聞きたいよ…。」状態で、自分でも理由がよく分からなかったのです。

自分なりには、以下のように理解しているつもりでした。

自分は、指示されたことには丁寧に取り組める。人から褒めてもらいたいから一生懸命やる。典型的なお利口さん。周りから認めて欲しい気持ちが強いから見え方ばっかり気にしてて、他人軸で生きてる。上手くできないと褒めてもらえないから自己否定してへこむ。どうしても結果を出したくて、他の人とは違うことをして目をひこうとするけど結局上手くいかなくてへこむ…。

周りからの目を気にして、結果を求めて何か人と違うことをしたくて、でもできなくてへこむ、こんな思考回路だからいつまでも自信がないのだと考えていました。

ただ最近になって、自分が人と違うことをしたがるのは単に「目をひこうとするから」ではなくて、「自分は人よりも劣っているから他の人と同じことをしているのでは追いつけないと思っているから」なのではないかと思うようになりました。

根底には、人と同じように努力してもどうせ自分にはできるようにならない、と思う気持ちがあります。毎日こつこつやったって、どうせ自分には結果は出せない、正規ルートで結果出すのは無理。だったら別ルートで何とかできないかなと。

日々色々な学校現場でお仕事をさせてもらう中で、素直に指導に従い、柔軟な頭でぐんぐん力を伸ばす子どもたちを数多く見ています。そのような子たちは、疑問を正直に口に出すし、分からないことは分かりませんと言える。物分かりの良いお利口さんでいることに努めていた自分と重ねて、当時もっと素直で正直だったら今もっと生きやすくなっていたのではないか、と思って後悔にも似た複雑な気持ちになりましたし、彼らのように柔らかい頭で学ぶのはもはや無理だという諦めの気持ちもあります。

そんな環境で過ごしていると余計に自分に自信がなくなりました。

12月。全く体が動かず何もやる気が起きない日々が1週間ほど続きました。こんなに何もできなかった期間は初めてで、卒論を進めないといけないのに何も進められず、今日も何もできなかった…、とただへこむ日々でした。いよいよ精神を病んだと思いました。

人との接触が億劫になって、毎日まめに連絡をくれていた彼からのLINEもしんどいから頻度を落としてくれと頼んでしまいました。何もできていないのに「今日も本当にお疲れ様」「よく頑張ったね」と言われるのが苦痛に感じてしまったのです。
LINEも満足に返せない、自分のだらしなさが目立ってまた嫌になりました。そんなひどいお願いも嫌な顔せず理解してくれた彼にはとても感謝しています。

その彼とこの間ゆっくり話しました。

「なんかさ、1日体動かなくて何にもできないんだよね。今日は卒論頑張る、って宣言したのに結局何にもできないとかばっかで。ほんとダメだわ。周りからは、しゃけちゃんとやってるじゃん、って言われるけど、ほんと周りが思ってる以上にできてないんだよね。」

と、思っていることを率直に話したら

「俺だって何にもできなかったなぁって日あるよ。誰にも言わないけど。誰だってあるよそんなの。しゃけだけじゃないよ。大丈夫。」

と言われました。

すとん、と納得がいってしまいました。
あ、しんどいの私だけじゃないんだ、おんなじことで上手くいかないなぁって思ってる人がいるんだなぁと。妙に納得がいってしまって、別に自分だけが極端に劣っているわけではないんだと思ったら何だかとても楽になりました。

それと同時に、他の人たちと同じように頑張ったらそれなりに色々とできるようになるんじゃないかと思いました。

今まで、自分の困り事や苦手なことを「他の人とは違う困難さなんだ」と特別視しすぎていたのだと思います。
心のどこかで、自分は他の人たちよりもお利口で周りからの評価もあるから、周囲の人の悩みとは段階が違うのだ、と思っていたのかもしれません。自分の悩みをよりレベルの高いものだと思い込んでいたのかもしれません。

自分のこと、特別なやつだと思いすぎです。
結局自分で自分のハードルを上げていました。

また、自分の頭の固さを自覚している分、素直に頑張る柔軟さをもって育っていないと分かっていたからか、柔軟さを身につけた人が通る正規ルートの頑張り方を実践して上手くいかなかったらどうしよう、という不安も大きかったのだと思います。

自分は案外周りと一緒なんだと思った今できるのは、周りと同じように努力すること、当たり前のことを当たり前のようにできるようにすること、失敗を受け入れることだと思います。

「私は努力をした分が結果に現れると思うんだよね。失敗したら単に努力が足りなかったんだと思えるたちなの。」と誰かが言っていました。

以前はそんなマインド理解できなかったのですが、今になってようやく少し分かるようになりました。
自分の苦手や悩みは言うほど特別じゃないし、困難じゃない。できないことを認めてやり直すのにとても抵抗を感じでいたけど、それを実践している人は周りに案外いるんだからやり方はいくらでも学べる、自分一人で抱え込まなくても何とかできる、と思えるようになりました。

自分はそこまで特別なやつじゃないぞ。
それは良い意味で。

ここ数年感じていた生きづらさが少しは軽減されるかな。されるといいな。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

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