#9 神奈川県横浜市神奈川区の謎

神奈川県横浜市には神奈川区がある。
江戸時代、現在の神奈川区がある地域は東海道五十三次の日本橋から3番目の宿場町として栄えていた。対して横浜(現在の桜木町やみなとみらい21の辺り)は小さな漁村だった。

1858年、日米修好通商条約を結ぶにあたって、アメリカは神奈川の開港を求めた。しかし、東海道で栄えていた神奈川に外国人がやってくると民が混乱する恐れがあった。そこで、幕府は横浜を開港の地として選んだ。
これに対し、諸外国からはなぜ神奈川ではないのかと抗議されたが、幕府は神奈川と横浜の中間地点だった野毛村に神奈川奉行所(現在の県庁のようなもの)を設置し、横浜は神奈川の一部だと主張した。

開港後、横浜市は港町として発展し、1872年に新橋‐横浜間に鉄道が開通すると、横浜と神奈川の立場が完全に逆転し、神奈川は横浜市の一部となった。ちなみに当時の横浜駅は現在の桜木町駅である。そのため、「横浜」と聞いて思い浮かぶもの・・・中華街、赤レンガ倉庫、ランドマークタワー、ベイブリッチ、みなとみらい21、横浜スタジアム等はどちらかというと桜木町に近いのである。

参考


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