#128 絶対にやってはいけないリボ払い

近年日本でもよく耳にするようになった「リボ払い」。
リボ払いとはクレジットカードの支払い形式の1つである。
「リボ」とは「リボルディング」の略で、「回転する」という意味がある。
リボルバー式の拳銃を思い浮かべると分かりやすい。弾を一発撃つごとにシリンダーが回転し、次の球が撃てるようになる。
クレジットカードの残高にかかわらず、1月ごとに同じ金額を支払っていくのがリボ払いの特徴である。(厳密にはリボ払いには定額式と残高スライド式があり、残高によって支払額が変わることもある)

このリボ払い、月の支払いが定額(数千円~数万円)なので、家計管理がしやすく、少しお高いサブスクに入っている感覚で高額の買い物ができるというメリット(?)がある。カード会社はリボ払いを利用してもらうために、割引やポイント付与などのサービスを行っていることもあるため、手持ちの現金が少なく、仕組みをよく知らない消費者からするとひじょうに魅力的なサービスに見える。

しかし、資産を増やそうと考えている人たちは口を揃えて「リボ払いは絶対にしてはいけない」と言うのである。その理由は高額の手数料にある。リボ払いの月々の支払額には手数料が含まれている。「手数料」と呼べば聞こえは良いが、つまりは「利息」である。
そもそもクレジットカードで利用した金額は自身の信用に基づいた借金であることを忘れてはならない。一括払いは数回の分割払いだと使った金額以上の手数料が取られることは少ないが、リボ払いはおよそ「15%」の手数料という名の利息をとる。消費者金融の年利の平均が約18%なので、消費者金融並みの金利の高さである。

大手クレジットカード会社のサイトではリボ払いのシミュレーションができる。あえてリンクは貼らないが、やってみたい場合は「リボ払い シミュレーション」で検索すると簡単に見つかる。
例えば、10万円分の買い物の代金を月々5000円でリボ払いすると、20か月での支払い総額は以下のようになる。(カード会社によって計算方法が微妙に違うようで、若干の差はあるようだ)

A社=112,958円(手数料12,958円)
B社=113,120円(手数料13,120円)

B社のシミュレーションは月々3000円の支払い設定にもできたのでやってみると、34か月分の支払い総額は何と121,454円(手数料21,454円)となる。
長期間お金を借りているわけだから、支払う利息もそれだけ高くなるという原理だ。

これは10万円をどう返済するかという単純なシミュレーションだが、実際は毎月何らかの買い物をするだろうから、毎月15%の手数料を半永久的に支払い続けることになる。
とくに月々に支払える金額が少ない若者にとっては半永久的な借金となってしまうのだ。ある意味ひじょうに巧妙なシステムである。

結論、カードを利用する際は必ず一括払い(100歩譲って利子なしの範囲で分割払い)。一括払いができない品物は買わない。(※個人的な見解です)

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【参考】


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