#273「由布院」と「湯布院」どっちが正解?

大分県の人気温泉地、「ゆふいん」には、「湯布院」と「由布院」の2つの表記がある。

GoogleMapで「ゆふいん」地域を見てみると、JRの駅は「由布院」、インターチェンジは「湯布院」、その他も双方の表記やひらがなでの表記が目立つ。

ゆふいんは、もともと「由布院」と表記されていた。

奈良時代の風土記によれば、この地域は木綿(ゆふ)の産地として知られていたことから、「柚富郷」とよばれていたそうだ。平安時代に「由布郷」となり、大宰府政庁が米などの備蓄倉庫である倉院をこの地においたことから、由布の院=由布院と呼ばれるようになった。

その後、明治以降は由布院村となったが、1955年(昭和30年)の昭和の大合併で、旧湯平村(ゆのひらむら)と旧由布院町が合併し、双方の自治体の名前をとって「湯布院町」となった。

その後、2005年(平成17年)の平成の大合併では、庄内町・挾間町 ・湯布院町の3町が合併して「由布市」となり、旧湯布院町は、「由布市湯布院町」という何ともややこしい地名となった。

そのため、現在では混同を防ぐためにひらがなで表記することが多くなったという。

温泉ガイド等では、かつてからの地名である「由布院」で表記されることが多く、観光協会も「由布院温泉」と表記している。

しかし、まとめサイトなどでは「湯布院」と表記する場合もあり、どちらの表記でも通用するという状況になっているようだ。

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【参考】


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