#135 空から見える謎のドット絵の正体は?

アメリカ中部から西部をGoogleEarthで見るとドット絵のような円や四角形の集合体をすぐに見つけることができる。

ミステリーサークルにも見えるが、実はこの円1つ1つが巨大な畑となっている。円形の畑はセンターピボットとよばれる灌漑(かんがい)施設で、中央部でくみ上げられた地下水をスプリンクラーを使って畑全体に自動的にまけるようになっている。スプリンクラーは円の半径の長さの車輪のついた軸のような形になっており、コンパスで円を描くように畑を一周してまんべんなく水をまく。実際にスプリンクラーが稼働している様子は次の動画で見ることができる。

このようなセンターピボット式の農業は、天候に左右されず、比較的乾燥した地域でも農業を行えるという大きなメリットがある。本来なら水を得られない地域で地下水を大量に使用しているため、環境への影響が問題視されている。

畑が描くドット絵は、アメリカの他にもサウジアラビアで見ることができる。以下の地図はサウジアラビア北部のセンターピボット郡である。

地球規模での幾何学模様が暗示するのは人類の進歩的な未来なのだろうか。

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