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#337 難攻不落の真田丸

2016年の大河ドラマ、名称真田幸村を主役にした「真田丸」。
タイトルの「真田丸」は、大坂冬の陣の際に真田幸村が大坂城を防衛するために築いた出城の名前が由来となっている。

大坂城は、大阪平野に南北に突き出した上町台地の先端に建てられており、三方を川や湿地に囲まれた天然の要塞だった。

しかし、台地になっている南東側は空堀しかなく、守りが手薄となっていた。
大坂城の弱点とも言える南東側の守備を固めるために築かれたのが真田丸である。
幸村は、自ら築いた出城で指揮を執って戦い、徳川軍に大打撃を与えた。

真田丸の周囲にはまきびしをしいて敵の進軍を遅らせ、塀の内側は2階建てになっており、通常の2倍の鉄砲や矢での攻撃を可能にしていた。
真田丸はおびき寄せた徳川軍を攻撃する「攻めの城」だったのである。

歴史探偵では真田丸の攻防をVRで再現していて、いかに真田丸が堅牢な出城だったかがよくわかる。

1614年の大坂冬の陣は、徳川軍が大坂城を攻めあぐねて和睦と言う形で終わった。
しかし、和睦の条件として真田丸は取り壊されることになる。

1615年の大坂夏の陣では、豊臣軍は籠城に徹することができず、徳川軍に大敗して豊臣氏は滅亡する。

難攻不落の真田丸は、戦ではなく政治によって落とされたと言っていいだろう。

【目次】

【参考】


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