#166 ランドセルの起源となった学校は?

日本の小学生はランドセルを背負って学校へ通うのが当たりまえ。
ランドセルの機能は日々進化し、昔と比べて色も多種多様になっている。
春休みのランドセル商戦は日本の風物詩と言っても良いだろう。

そんなランドセルだが、起源は明治時代にさかのぼる。
ランドセルの起源は、幕末に輸入されて軍隊で活用されるようになった布製の「背のう」だと言われている。オランダ語で「背負い鞄」を意味する「ransel(ランセル)」という単語がランドセルの語源だとされる。

小学生がランドセルを背負って登校するようになったのは、明治10年(1877年)10月に開校した学習院初等科が学用品を入れる通学鞄として導入したことがきっかけである。学習院初等科開校からランドセル導入までの経緯は以下の通りだったそうだ。

服装については統一されていた学習院ですが、通学形態については、馬車で通ったり、使用人に荷物を預けたりと様々でした。
しかし、その状況について学習院は、「学校では皆平等、家庭環境を教育の場に持ち込むのはいけない」との理念のもと、「学用品は自分の手でもってくる」べきだとし、8年後の明治18年、子どもたちは、馬車や人力車で通学することや使用人に荷物を預けることを禁止されました。

https://www.seiban.co.jp/hiroba/detail/14

私も学期末の保護者会などで「生徒たちの自立のため荷物を持ち帰るのはやめてください」とお願いすることがあるが、その起源は明治時代まで遡るようだ。

そして、大正天皇が学習院ご入学されるお祝いに、伊藤博文が箱型の通学かばんを献上した。これが現代まで続く箱型ランドセルの始まりだとされている。

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【参考】


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