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#75 お坊さんだと思われていたフランシスコ=ザビエル

1549年、鹿児島に上陸したスペイン人の宣教師フランシスコ=ザビエルはキリスト教を日本に伝えた。

ザビエルはインドで布教中に、殺人を犯して日本から逃亡していたアンジロウという日本人と出会う。
アンジロウは罪を反省してキリスト教に入信。
ザビエル来日の際には通訳の役割を果たした。
しかし、このアンジロウの通訳がさまざまな誤解を生んでしまったのである。

アンジロウはザビエルのことを「インドから来たお坊さんです」と伝えてしまった。
さらに、キリスト教の神様のことを「大日(仏様のこと)」と訳してしまった。
そのため、薩摩の僧侶たちはザビエルをお寺に招いて歓迎したという。

ザビエルが勘違いに気付いたのは僧侶たちの恋愛の話題になった時だったそう。
異性間の恋愛は禁止されていたが、男性同士の恋愛はOKだった。
当時のキリスト教で同性愛は絶対にNGだった。

僧侶たちは自分たちの勘違いに気付き、異教徒としてザビエルを鹿児島から追い出してしまった。

その後、ザビエルは神様のことを「大日」ではなくラテン語の「デウス」と訳すようになったらしい。

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