#251 コーヒー豆の生産量世界2位の国は?

コーヒー豆が生産できるのは熱帯地域。生産できる国は限られている。
世界の生産量1位はブラジルで、全体のおよそ30%を占めている。
ちなみにブラジルは19世紀から3世紀にわたって首位を守り続けている。

では、第2位の国はどこだろうか。
コーヒー豆の生産国と言えば、ブラジルのお隣のコロンビア。長らく世界2位を保ってきたが、2021年では第4位にまで下がっている。コーヒー発祥の地アフリカのエチオピアは第5位。
第2位はなんとベトナムで、全体の約18.6%を占めている。

ベトナム産のコーヒー豆は日本人にとって馴染は少ないかもしれないが、実はひじょうに身近である。

コーヒー豆は、アラビカ種とロブスタ種の大きく2つに分けれられる。
アラビカ種は焙煎するとキャラメルのような甘みや、コク、深みが出る。一方、「強靭な」を意味するロブスタ種は、独特の苦みや渋みが強いのが特徴である。

カフェなどで提供されたり、コーヒー豆専門店で売られたりしているブランド豆はほとんどがアラビカ種だ。そのため、コーヒーと言えばブラジルやコロンビア、エチオピアといった印象が強くなりやすい。

しかし、ロブスタ種のコーヒーは、アラビカ種より風味が変化しにくいといったメリットから、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの原料として使われることが多く、私たちもおそらく知らない間に口にしている。

高地での栽培が必要なアラビカ種は、低地の多い東南アジアでの栽培には適していない。対して低地でも栽培できるロブスタ種のコーヒー豆は東南アジアでも栽培することができる。

そうした違いから、ベトナムでのロブスタ種のコーヒー豆の生産量が年々増加し、現在では世界2位の産出国となっている。

ちなみに生産量世界3位はインドネシアで、生産量の90%以上をロブスタ種が占めている。

※生産量の情報は2023年現在公開されている2021年のデータをもとにしています。

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