『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』
1.はじめに
こんばんは!
天気や気温、湿度、気圧の変化で体調に異変が出ることはありますか?
私は季節の変わり目に弱く、雨の日や気温の高い日、湿度の高い日に決まって体調を崩します。
そんな私が参考になって対策ができるようになった、『1万人を治療した天気痛ドクターが教える 「天気が悪いと調子が悪い」を自分で直す本』という書籍を自分なりにまとめさせていただければと思います。
2.原因がわかれば対処もできるまずは自分のタイプを知ろう
不調の原因が天気だとわかれば、症状が出る前に予防したり、天気に左右されにくい体を作っていく事は十分に可能です。
天気による不調は「気のせい」でも「心の問題」でもありません。
しっかりした因果関係のある、誰もが発症する可能性のある症状です。
そして、症状に応じた対策を取ることで、状態を改善し、自分でコントロールすることができるようになるものです。
3.気象病チェック
まずは、あなたの体と心の状態を教えてください。
当てはまる項目をチェックしてください。
Check1
□頭痛持ちである
□首や肩がよく凝る
□膝や腰に痛みがある。
□立ちくらみやめまいが起こりやすい
□耳鳴りがすることがある
□以前ケガしたところが時々痛くなる
□咳が出て、止まらなくなることがある
□手足に関節痛がある。
□理由もなく憂鬱感や不安感に襲われることがある
□気持ちが落ち込み、やる気が起きない
□よくおなかがゆるくなる
□更年期障害の症状がある
次に、Check1の不調が現れる、もしくは症状がひどくなるタイミングを教えてください。
当てはまる項目をチェックしてください。
Check2
□天気が崩れる2、3日前
□天気が崩れはじめたとき
□天気が回復してくる時
□雨の日
□春になって暖かくなると
□梅雨になってじめじめしてくると
□冬になって寒くなると
↓ ↓ ↓
Check1でチェックした症状が、Check2のタイミングで発生していたら、あなたの不調は、天気の影響受けている可能性があります。
続いて、あなたの不調は気圧、気温、湿度のどの要素に影響受けやすいのかチェックしてみましょう。
それぞれ当てはまる項目をチェックしてください。
CheckA
□2、3日前から天気が崩れるのがわかる
□「もうすぐ雨が降る」など天候の変化がわかる
□乗り物酔いしやすい
□飛行機や新幹線が苦手である
□高いところが苦手である
□耳抜きが苦手である
CheckB
□寝付きが悪くて眠りが浅く、夜中に目が覚めてしまう
□やる気はあるのに体がついていかない
□手足が冷える(冷え性である)
□疲れやすく、倦怠感がある
□季節の変わり目は食欲が落ちる
□漠然と不安を感じることが多い
□ストレスに弱いと思っている
□夏の暑さも、冬の寒さも苦手である
CheckC
□むくみが出やすい
□むしむししたのが嫌い、湿気が嫌い。
□汗をかきにくい
□寝汗をかきやすい
↓ ↓ ↓
【Aだけにチェックが多く入った人】
天気の崩れに弱い
「気圧タイプ」
【Bだけにチェックが多く入った人】
寒暖差に弱い
「気温タイプ」
【A、Bともにチェックが入った人】
天気の崩れ、寒暖差の両方に弱い
「気圧・気温タイプ」
【Cだけにチェックが多く入った人】
梅雨になると体調崩す
「湿度タイプ」
※この診断は、あくまでも目安です。不安がある方は、必ず医療機関を受診してください。
4.気象病の原因は、「気圧」「気温」「湿度」の3つです
─気象病の三大原因─
【気圧タイプ】
天気の崩れに弱い。
めまい、倦怠感、眠気などが現れ、
その後に頭痛などの痛みに襲われる。
天気が回復に向かうときに体調崩す人もいる。
【気温タイプ】
寒暖差に弱い。
暖かくなると症状が悪化するのが偏頭痛、
寒くなると悪化するのが肩こりや緊張型頭痛など。
気分の浮き沈みに影響することも。
【湿度タイプ】
梅雨になると体調が悪くなる。
湿度が低い時より高い時に症状が出やすくなる。
湿度の影響を最も受けやすいのが
関節リウマチと言われる。
5.医師にも理解してもらうために日誌をつけることが必要不可欠
気象病と言う概念が、医師の世界でもまだ広くに実施されていない点も、大きな障壁になっています。
場合によっては、「心の問題」とみなされ、メンタルクリニックを紹介されて「うつ病」と言う診断が下されてしまうこともあります。
では、天気による体の不調をわかってもらうためには、どうしたらいいか?
まずは、どんな天気の時にどんな痛みの症状が出るのかについて、部位、程度、時間帯など、具体的に日誌をつけましょう。
そしてそれを持って、かかりつけ医に相談してください。
また頭痛外来や慢性通専門外来等には、気象病に理解のある意思が多いので、そこで診てもらうのも選択肢の1つです。
症状を改善に導く、有効な治療とアドバイスをきっと提供してくれると思います。
6.「もともと持っている体の不調」が、天気の影響によって増幅されます
「気象病」と言う医学的な“病名”はありません。
これは、天気の影響受けて、体に慢性の痛みが生じたり、症状が悪化したりする病気の総称です。
天気の変化を体が感じると、その変化がストレスとなって、自律神経の交感神経に作用し、痛みが大きくなる、症状が悪化すると言うメカニズムになっています。
すなわち気象病は、天気の変化ありきで体調に異変が起きているのではなく、もともと持っている体の不調の程度が、天気の影響を受けて増幅すると言うことになるのです。
7.気温差が大きいと体が疲れてしまうのは「寒暖差疲労」です
気温が急激に上がったり下がったりすると、それに体を対応させようと、自律神経の内の交感神経が優位な状態になり、エネルギー消費が増えます。
それが、疲労感や倦怠感を生じさせることにつながるのです。
この、自律神経が過剰に働くことによって、体が疲れてしまう状態を「寒暖差疲労」といいます。
ただ単に疲れるだけでなく、頭痛、めまい、眠気、気分の落ち込み、肩こり、冷えなどの症状が出やすくなるのも寒暖差疲労の特徴。
気象病のある人は、これにより痛みがさらに増幅してしまうのです。
ここに気圧の変動が加わると、一層症状が悪化してしまうというわけです。
8.暑くなる時と寒くなる時は悪くなりやすい症状は異なる
暑くなる(暖かくなる)タイミングで症状が悪化しやすいものの代表格が偏頭痛です。
気温の上昇とともに血管が拡張し、痛みがひどくなります。
冬から春の季節の変わり目に「三寒四温」という言葉がよく使われますが、今はそのバランスを無視して、いきなり気温が上昇するケースも珍しくありません。
偏頭痛持ちの人は、春先の気温の大きな変化には、とりわけ注意を払うようにしてください。
一方、寒くなるタイミングでは、肩こり緊張型頭痛、腕や足腰の痛み等の症状が悪くなります。
体が冷えることによって、筋肉が硬くなるからです。
また、寒くなるときの方が、自律神経の乱れが大きくなる傾向にあり、うつ病などの心理的な不調に影響しやすいこともわかっています。
寒くなると気分が落ち込む人はとても多いです。
近年は夏の猛暑にコロナ禍が重なって、クーラーの効いた室内で過ごす時間が全般的に長くなりました。
それに伴い、本来なら汗をかく時期に汗をかかなくなったことで、自律神経がサボりがちになっている人が増えてきています。
そのまま秋を迎え、一気に気温が下がったときに自律神経がうまく働いてくれず、体調悪化に拍車をかけるケースが目立ってきていますので、自律神経のケアにも充分気を配るようにしてください。
9.腸内環境を整えると自律神経も整います
自律神経を活性化する作用のある、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの約90%が腸で作られており、その上、人間の体を病気から守る免疫細胞の約60〜70%が、腸に存在するのです。
10.腸内環境のためには軽いものでも朝食を取ることが大事
朝食は、寝ている間に下がった体温を上げ、腸の働きを活性化させる効果があります。
そう、ダイレクトに自律神経に好影響を与えてくれるのです。
どんなに忙しい朝でも、必ず朝食を取るようにしましょう。
しっかりした食事が難しければ、スープや野菜ジュースなどを飲むだけでも構いません。
オススメはヨーグルトやチーズなどの発酵食品。
これらに含まれている乳酸菌は、腸内環境を整えてくれます。
また、味噌汁の味噌も同様に発酵食品なので、インスタントの味噌汁を1杯飲むのも良いでしょう。
その他にお勧めできるのは、ビタミンB1を豊富に含んだものを食べること。
中でも大事なのがお米やパンなどの穀物に多く含まれるビタミンB1です。
B1は糖質の代謝に関わっており、糖質は自律神経の働きに深く関係しています。
ビタミンB1が不足していると疲れを感じやすくなりますし、貧血の人やめまいに悩まされている人は、気圧の影響を受けやすいので、貧血・めまい対策にも有効なビタミンB1は欠かせません。
日常生活のストレスが要因となって、めまいを引き起こしている人は、併せてビタミンCを摂取することが望ましいです。
イチゴやみかんなどの果物を積極的に食べるようにしましょう。
11.子どもも大人も、朝5分間の日光浴が自律神経を整えるカギになります
食事と同じく、自律神経を整えるために改善が必要な生活習慣は睡眠です。
加齢による自律神経のパワー低下を避けられないものの、歳をとっても睡眠の質を高める事は可能です。
生活習慣が乱れていると言う自覚のある人は、それをできるだけ変えていくように努めましょう。
理想的なのは、毎日同じ時刻に寝て、同じ時刻に起きることにより、睡眠のリズムを安定させること。
お仕事の事情などもあって、難しいという人もいらっしゃるでしょうが、早寝早起きであるに越した事はありません。
古来、人間は暗くなったら寝て、明るくなったら起きる、と言う生活を送ってきました。
これが本来備わっている生活リズムですので、そのリズムが著しく崩れると、自律神経が混乱してうまく機能しなくなってしまいます。
そうならないために、就寝時刻と起床時刻を一定にすることが大切です。
早寝早起きが難しい場合は、毎日の睡眠のタイミングを整えるだけでも構いません。
睡眠に関してもう一つ大切なのは、朝起きたときに陽の光を浴びること。
それにより、自律神経が活性化するからです。
朝日を浴びずに起きると、体がしっかり目覚めてくれず、起床後にテキパキと行動ができなくなってしまいます。
また、朝の日光浴は、その晩の睡眠の質を上げる効果もあります。
朝日を浴びることで作られる「セロトニン」と言うホルモンが、睡眠を促すホルモン「メラトニン」に徐々に変化するのですが、起床14〜16時間後に、そのメラトニンの量が最大になるからです。
これにより、朝起きたときに陽の光を浴びる→するとその日の夜に眠りやすくなる、と言う好循環が生まれます。
12.湿度に弱い方は、2週間で「汗をかける体」をつくりましょう
湿度に負けないためには、汗をかくことが最も効果的です。
日ごろから基礎代謝を上げるトレーニングをして、汗をかきやすい体を維持できるのであれば、それに越した事はありません。
でも、「毎日、汗だくになるまで、ストイックに運動してください!」と言われたら、さすがにしんどいですよね。
実は梅雨時の湿度対策であれば、2週間もあれば充分です。
その時期だけでも体を動かすことができれば、誰でも湿度による夏バテや梅雨のだるさを乗り切れる体をつくれます。
13.梅雨入りしてからでは手遅れ!?サウナやホットヨガも有効活用しましょう
汗をかける体作りのポイントは、梅雨入り前にその状態を完成させること。
そもそも発汗と言うものは、汗が蒸発するときの気化熱を利用して、体の中にある熱を放出する、すなわち体温を下げる機能です。
空気中の湿度が高ければ高いほど、水分は上蒸発しにくくなりますので、梅雨入りしてからでは遅いということがわかるのではないでしょうか。
梅雨時に必体がベタついてしまうのも汗がうまく蒸発できていないからです。
運動するのが大変であれば、ぬるめのお湯に15〜20分浸かりながら、じんわりと体を温めても良いでしょう。
少しお金はかかってしまいますが、サウナやホットヨガであれば、刺激が強い分、毎日頑張らなくても、何回か行くだけですぐに汗をかける体になります。
14.天気に負けない体を作る栄養素を積極的に取りましょう
自律神経の乱れを整えるためには、1日3食、規則正しい食生活が欠かせません。
特に朝食を取らないと脳のエネルギー効率が悪く、交感神経と副交感神経のスイッチも切り替わりにくくなります。
もちろん三代栄養素をバランスよく取ることも忘れないでください。
特にタンパク質は体を動かすこと、筋肉を作ることと関わりの深い栄養素。
そもそも人間は体のほとんどがタンパク質でできていますので、天気に負けない体を作るという意味でもしっかりと摂取する必要があります。
15.さいごに
いかがだったでしょうか?
3での気象病チェックですが、私は寒暖差に弱い
「気温タイプ」でした。
みなさんは何タイプでしたか?
気象病に悩まされている方、この本で解決すると良いですね。
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