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ミネラルへの関心を忘れるとどうなるか

lady's&gentleman、andおとっつぁんおっかさん。
皆様おはようございます。
おこんにちは、おこんばんは。

皆さんは、人間の身体には金属が存在していることはご存じでしょうか?
貴方の身体にあるほんのわずかな金属。
人はそれを
『ミネラル』
と総称しています。
それは、あなたの身体を構成するだけでなく、
『神経伝達』
つまり、心にも作用するとしたらどうします?

世間一般的には、
『あの成分が足りないから、こうなる』
とか
『この成分さえとっていれば大丈夫!』
といった、ごく一部しか見ていない、とても安直な情報があふれています。
今回はそんな安直な情報ではなく、
聞くならBGMにしたくなる、読むのはしちめんどくさいボリュームで、
ミネラルについてお話していきます。
はいレッツゴ!


ミネラルとは

一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素のことで、無機質、灰分(かいぶん)などとも表現されます。
蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び五大栄養素の1つとして表現されてます。

日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められています。
しかし、技術の進歩によって、人体には亜鉛よりも多量のケイ素や銅よりも多量のルビジウムやストロンチウムが含まれていることが立証されていること、英語の「Mineral」は「鉱物」という意味で塩素やヨウ素などは含めにくいこと、必須微量元素であるかないかの立証は難しいこと、などの問題から厳密な定義はないともされています。
現状、ヒトにとって13元素以外ですでに国際的に合意が形成されているイオウ(硫黄)・塩素・コバルトを除き、ニッケル・カドミウム・リチウム・ゲルマニウム・臭素・バナジウム・鉛・アルミニウム・フッ素・ホウ素・ヒ素なども必須元素であるかの議論が行われている。

生物の種類や性別、成長段階によって必要な種類や量は異なります。
すべての要素は適度な量を摂ることが良く、当然、欠乏症だけでなく過剰摂取も病気の原因ともなります。
ミネラルは人の体内で作ることはできないため、毎日の食事から摂取する必要があるので、ご注意ください。

身体を構成しているミネラル

以下の元素が食事摂取基準によって一定量の摂取に努めることが必要なミネラルであると規定されています。
ただし、ヒトにとっての必須ミネラルにはこれ以外にはっきり分かっているだけでも、必須常量元素としてイオウ(硫黄)と塩素があり、必須微量元素としてコバルトがあります。
以下に示す数字は、成人(18歳以上)のミネラルの摂取基準量(単位mg/日)範囲です。
この摂取量は、全て各性・年齢区分における参照体位を想定した値とされています。
参照体位と大きく異なる体位を持つ個人又は集団に用いる場合には注意してください。
また、栄養素については、身体活動レベルII(ふつう)を想定した値です。
この身体活動レベルと大きく異なる身体活動レベルを持つ個人又は集団に用いる場合にはしっかり配慮しましょう。
※数値は「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書による。

1日の推奨量や目安量が約100mg以上のミネラルを「多量ミネラル」、100mg未満のものを「微量ミネラル」と分類して、お話していきます。

多量ミネラル

カリウム

カリウムは、細胞内液の浸透圧調整、神経伝達物質の生成、筋肉の収縮など、さまざまな役割を持つ重要なミネラルです。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調整し、細胞の機能維持に必要不可欠です。
また、神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質の生成に必要であり、
筋肉の収縮と弛緩に関わる重要な役割を果たします。
さらにカリウムは、ナトリウムの排泄を促進し、血圧を下げる効果があります。
そして、心臓の鼓動を維持するために必要なミネラルです。
カリウムの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日3,000mg以上、女性は1日2,600mg以上とされています。
高齢者は、腎機能が低下している場合があるため、カリウムの摂取量に注意が必要です。
腎臓病患者は、カリウムの排泄能力が低下しているため、医師の指示に従って調整する必要があります。
カリウムの吸収を促進するには、以下の方法が有効です。
ビタミンB6は、カリウムの吸収を促進する役割を果たします。
それに食物繊維は、カリウムの吸収を促進する効果があります。
カリウムを過剰摂取すると、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
高カリウム血症になると、筋力低下、不整脈、心停止などの症状が現れることがあります。
しかし、通常の食事からカリウムを過剰摂取することはあまりないといえます。
カリウムを多く含む食品には、以下のようなものがあります。
野菜ではサツマイモ、バナナ、トマト、ほうれん草など。
果物だとメロン、オレンジ、キウイ、アボカドなど。
海藻類の昆布、海苔、わかめの他、
大豆、納豆、豆腐や魚介類では鮭、イワシ、サバなどが挙げられます。

ナトリウム

ナトリウムは、体内の水分量や浸透圧の調整、神経伝達物質の生成、筋肉の収縮など、さまざまな役割を持つ重要なミネラルです。
ナトリウムは、体内の水分量を調整する役割を担っています。
体内に水分を保持するために、ナトリウムは腎臓に働きかけて水分を再吸収させます。
またナトリウムは、細胞内外の水分のバランスを維持する浸透圧の調整にも関与しています。
そして、ナトリウムは神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質の生成にも必要です。
さらに筋肉の収縮と弛緩にも重要な役割を果たしています。
ナトリウムの推奨摂取量は、年齢や性別、健康状態によって異なります。
成人の場合、男性は1日7.5g未満、女性は1日6.5g未満とされています。
高血圧患者は、1日6.0g未満とされています。
腎臓病患者は、医師の指示に従って調整する必要があります。
ナトリウムを過剰摂取すると、高血圧、むくみ、心臓病、脳卒中などのリスクが高まります。
ナトリウムの摂取量を減らすためには、以下の方法が有効です。
加工食品には、多くの場合、塩分が多く含まれていますので、控えてみる。
外食では、家庭料理よりも塩分が多く使われる傾向があろので、控えてみる。
自分で料理することで、塩分を調整することができます。
野菜や果物には、カリウムが多く含まれており、ナトリウムの排泄を促進する効果があります。
結構身近なミネラルだからこそ、しっかりと気を付けましょう。

リン

リンは、体内で最も豊富なミネラルの1つであり、骨や歯の形成、エネルギー代謝、細胞膜の構成など、さまざまな役割を持つ重要な栄養素です。
リンは、骨や歯の主成分であるリン酸カルシウムの構成要素であり、
エネルギー生産に関わるATP(アデノシン三リン酸)の構成要素かつ、
細胞膜の構成要素であるリン脂質の構成要素であり、DNAやRNAの構成要素なのです。
そして、神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質の生成に関与していることから、筋肉の収縮と弛緩にも関与しています。
リンの推奨摂取量は、年齢や性別、健康状態によって異なります。
成人の場合、男性は1日1,000mg、女性は800mgとされています。
腎臓病患者は、医師の指示に従って調整する必要があります。
リンを過剰摂取すると、低カルシウム血症、骨粗しょう症、腎臓病などのリスクが高まります。
リンの摂取量を減らすための方法以下の通り。
加工食品には、多くの場合、リン酸塩が多く含まれていますので、控えましょう。
肉類や魚介類、乳製品、発酵食品には、リンが多く含まれていますので控えましょう。
例えば、リンの多い食品はチーズ、魚卵、レバー、干しエビ、干し貝柱、ナッツ類、加工食品で、リンの少ない食品は白米、パン、麺類、野菜、果物ですので、程よく調整することをお勧めします。
また、リンの吸収率は、約60~70%です。ビタミンDは、リンの吸収を促進する働きがあります。
ちなみにリンの欠乏は、まれですが、骨粗しょう症、貧血、筋肉の脱力感などの症状が現れることがあります。
リンの過剰摂取は、低カルシウム血症、骨粗しょう症、腎臓病などのリスクを高めます。
リンは、健康維持に不可欠なミネラルです。しかし、過剰摂取は、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。リンの摂取量を適切に調整することが重要です。

カルシウム

カルシウムは、体内で最も多く存在するミネラルであり、骨や歯の形成に重要な役割を果たしています。その他にも、筋肉の収縮、神経伝達、血液凝固など、さまざまな生理機能に関与しています。
まずは骨や歯の主要な構成成分であり、これらの硬度と強度を維持するために不可欠です。
そして筋肉の収縮と弛緩に関わる重要な役割を果たしており、
神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質の放出を促進します。
さらに血液凝固に必要なタンパク質の活性化に関与しています。
カルシウムの推奨摂取量は、年齢や性別、骨密度などによって異なります。成人の場合、男性は1日650~800mg、女性は1日650mgとされています。
高齢者は、骨粗鬆症のリスクが高まるため、より多くのカルシウムが必要となります。
70歳以上の男性は1日700mg、女性は1日650mgとされています。
骨粗鬆症患者は、医師の指示に従って調整する必要があります。
カルシウムの吸収を促進するには、以下の方法が有効です。
まずはビタミンD。カルシウムの吸収を促進する役割を果たします。
じつは運動は、骨の形成を促進し、カルシウムの吸収を高めます。
また、タンパク質はカルシウムの吸収に必要な栄養素です。
カルシウムを過剰摂取すると、便秘、高カルシウム血症、腎結石などのリスクが高まります。
カルシウムを多く含む食品には、以下のようなものがあります。
乳製品とくに牛乳、ヨーグルト、チーズなどです。
小魚は、しらす干し、ちりめんじゃこ、煮干しも良いです。
緑黄色野菜の小松菜、チンゲン菜、ブロッコリーなどにも含まれます。
大豆製品である豆腐、納豆もお勧めです。

マグネシウム

マグネシウムは、体内で300種類以上の酵素反応に関与する重要なミネラルです。
骨や歯の形成、エネルギー産生、筋肉の収縮、神経伝達など、さまざまな生理機能に必要不可欠です。
マグネシウムは、骨や歯の主要な構成成分であり、カルシウムとともにこれらの硬度と強度を維持します。
また、ATPの合成や解糖など、エネルギー産生に関わる多くの酵素反応に必要です。
さらに、神経細胞間の情報伝達に関わる神経伝達物質の放出を促進しますので、筋肉の収縮と弛緩に関わる重要な役割を果たします。
他にも、マグネシウムは、血管を拡張し、血圧を下げる効果があり、インスリンの分泌を促進し、血糖値を下げる効果があります。

マグネシウムの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日350~370mg、女性は1日270~290mgとされています。
高齢者は、筋力低下や骨粗鬆症のリスクが高まるため、より多くのマグネシウムが必要となります。
70歳以上の男性は1日320mg、女性は1日260mgとされています。
妊娠中・授乳中の女性は、胎児や乳児の成長のためにより多くのマグネシウムが必要となります。
妊娠中は1日290~350mg、授乳中は1日320~360mgとされています。

マグネシウムの吸収を促進するには、以下の方法が有効です。
ビタミンDは、マグネシウムの吸収を促進する役割を果たします。
また、タンパク質は、マグネシウムの吸収に必要な栄養素です。
さらに、食物繊維は、マグネシウムの吸収を阻害する可能性があります。
ただ、マグネシウムを過剰摂取すると、下痢、腹痛、吐き気などの症状が現れることがあります。
しかし、通常の食事からマグネシウムを過剰摂取することは稀です。

マグネシウムを多く含む食品には、以下のようなものがあります。
緑黄色野菜では、ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなど。
海藻類は海苔、わかめ、昆布など、
大豆、納豆、豆腐や、アーモンド、クルミ、カシューナッツなどにも含まれますし、
魚介類のサバ、イワシ、サケなどにもあります。

多量ミネラルで注意したいこと

サプリメントは、食事で不足している栄養素を補うために利用できますが、過剰摂取に注意が必要です。
サプリメントの摂取量を守り、医師や栄養士に相談することをおすすめします。
また、特定の食材を偏って摂取すると、特定のミネラルを過剰摂取する可能性があります。
バランスの良い食事を心がけることが大切です。
腎臓病患者は、腎機能が低下しているため、ミネラルの排泄能力が低下しています。
医師の指示に従って、ミネラルの摂取量を調整する必要があります。

微量ミネラル

亜鉛

亜鉛は、体内に約2g存在する必須ミネラルであり、
300種類以上の酵素の構成成分として、
様々な生理機能に関与しています。
亜鉛の働きとしては、白血球の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高めたり、DNAの合成や修復に関与し、成長や発育を促進したり、コラーゲンの合成を促進し、傷の治癒を早めたりします。
また、味蕾の細胞膜の構成成分であり、味覚を感じるために必要だったり、
嗅覚受容体の機能に必要だったりします。
なおかつ、インスリンの分泌を促進し、血糖値をコントロールする事や、
男性の精子の形成や女性の卵子の成熟に関与するほか、
活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守ります。

亜鉛の推奨摂取量は、
成人の場合、男性は1日7mg、女性は1日6mgとされています。
高齢者は、味覚や嗅覚の低下、食欲不振などにより、亜鉛不足になりやすいので、1日7~8mgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日7mg、授乳中は1日8mgの摂取が推奨されています。
亜鉛の吸収を促進する方法としては、動物性タンパク質に含まれるヘム鉄は、亜鉛の吸収を促進するので、動物性タンパク質と一緒に摂取するといいです。
また、ビタミンCは、亜鉛の吸収を促進します。
注意点として、食物繊維は、亜鉛の吸収を阻害する可能性があるので気を付けましょう。

亜鉛を過剰摂取すると、銅欠乏、貧血、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状が現れることがあります。
しかし、通常の食事から亜鉛を過剰摂取することは稀です。

亜鉛を多く含む食品を挙げますと、
牡蠣:1個あたり約7mgの亜鉛を含む
牛肉:100gあたり約4mgの亜鉛を含む
チーズ:100gあたり約3mgの亜鉛を含む
ナッツ類:100gあたり約3mgの亜鉛を含む
全粒穀物:100gあたり約2mgの亜鉛を含む
となるので、意識してみましょう。

マンガン

マンガンは、体内に約10~20mg存在する必須ミネラルであり、骨や歯の形成、エネルギー代謝、抗酸化作用など、様々な生理機能に関与しています。

マンガンの働きは、コラーゲンの合成を促進し、骨や歯の形成を助け、
糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、エネルギー産生を促進し、
活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守ります。
また、神経伝達物質の合成に関与し、神経機能を維持するほか、
インスリンの分泌を促進し、血糖値をコントロールするのと、
血液凝固に関与する酵素の活性化に関与するとされます。

マンガンの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日4.0mg、女性は1日3.0mgとされています。
高齢者は、骨粗鬆症のリスクが高まるため、1日4.0mgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日3.5mg、授乳中は1日3.8mgの摂取が推奨されています。
マンガンの吸収を促進する方法は、
ビタミンCは、マンガンの吸収を促進するので、ビタミンCと一緒に摂取するといいでしょう。
食物繊維は、マンガンの吸収を阻害する可能性があるので注意です。
マンガンを過剰摂取すると、神経障害、パーキンソン症候群、肝障害などの症状が現れることがあります。
しかし、通常の食事からマンガンを過剰摂取することはまずないでしょう。

マンガンを多く含む食品を下記に。
玄米:100gあたり約5mgのマンガンを含む
ナッツ類:100gあたり約4mgのマンガンを含む
紅茶:100gあたり約1mgのマンガンを含む
緑茶:100gあたり約0.5mgのマンガンを含む
豆類:100gあたり約0.5mgのマンガンを含む

銅は、体内に約80~100mg存在する必須ミネラルであり、様々な生理機能に関与しています。

銅の働きとしては、赤血球中のヘモグロビンの構成成分であり、酸素運搬に必要であり、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、エネルギー産生を促進し、活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守ります。
また、神経伝達物質の合成に関与し、神経機能を維持し、白血球の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高めるほか、コラーゲンの合成を促進し、骨や歯の形成を助け、メラニン色素の生成に関与し、皮膚や髪の毛の色を維持します。
また、鉄の吸収と利用を促進します。

銅の推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日0.8mg、女性は1日0.7mgとされています。
高齢者は、骨粗鬆症のリスクが高まるため、1日0.8mgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日0.9mg、授乳中は1日1.0mgの摂取が推奨されています。
銅の吸収を促進する方法として、ビタミンCは、銅の吸収を促進するのと、
動物性タンパク質に含まれるアミノ酸は、銅の吸収を促進するもでお試しください。
ですが、食物繊維は、銅の吸収を阻害する可能性があるので気を付けましょう。
銅を過剰摂取すると、肝障害、溶血性貧血、神経障害などの症状が現れることがあります。しかし、通常の食事から銅を過剰摂取することは(略。

銅を多く含む食品としては、
レバー:100gあたり約7.0mgの銅を含む
牡蠣:100gあたり約2.0mgの銅を含む
ナッツ類:100gあたり約1.5mgの銅を含む
豆類:100gあたり約0.5mgの銅を含む
ココア:100gあたり約1.0mgの銅を含む
です。

ヨウ素

ヨウ素は、体内に約30mg存在する必須ミネラルであり、様々な生理機能に関与しています。

ヨウ素の働きとして、甲状腺ホルモンの構成成分であり、成長や発育、代謝など、体内の様々な反応に関与し、胎児や乳児の脳の発達に必要であり、
生殖機能の維持に必要な栄養素です。
ヨウ素の推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日130μg、女性は1日100μgとされています。
高齢者は、甲状腺機能低下症のリスクが高まるため、1日130μgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日130μg、授乳中は1日150μgの摂取が推奨されています。
ヨウ素の吸収を促進する方法として、亜鉛は、ヨウ素の吸収を促進します。
また、食物繊維は、ヨウ素の吸収を阻害する可能性があるようです。
ヨウ素を過剰摂取すると、甲状腺機能亢進症などの症状が現れることがあります。しかし、通常の食事(略

ヨウ素を多く含む食品は、
海藻類:昆布、海苔、わかめなど
魚介類:イワシ、サバ、タラなど
乳製品:牛乳、ヨーグルトなど
です。

セレン

セレンは、体内に約15~20mg存在する必須ミネラルであり、様々な生理機能に関与しています。

セレンの働きとしては、活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守ることや、白血球の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高めること、
甲状腺ホルモンの合成と代謝に関与し、精子の形成や卵子の成熟に関与するうえ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを低減するほか、老化の原因となる細胞の損傷を防ぐことが確認されています。
セレンの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日30μg、女性は1日25μgとされています。
高齢者は、セレン不足のリスクが高まるため、1日30μgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日35μg、授乳中は1日45μgの摂取が推奨されています。
セレンの吸収を促進する方法として、タンパク質は、セレンの吸収を促進し、ビタミンEも、セレンの吸収を促進するのです。
ただ、食物繊維は、セレンの吸収を阻害する可能性がある
セレンを過剰摂取すると、脱毛、爪の変形、吐き気、嘔吐などの症状が現れることがあります。
しかし、通常の食事から(略

セレンを多く含む食品は以下の通り。
魚介類:マグロ、カツオ、イワシなど
きのこ類:シイタケ、エノキなど
ブラジルナッツ:100gあたり約1000μgのセレンを含む
全粒穀物:玄米、オートミールなど

モリブデン

モリブデンは、体内に約10mg存在する必須ミネラルであり、様々な生理機能に関与しています。

モリブデンの働きは、酸化還元酵素の構成成分であり、エネルギー代謝やプリン体代謝などに関与し、尿酸の合成と排泄に関与し、鉄の吸収と利用に関与するほか、歯のエナメル質の形成に関与します。
モリブデンの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日30μg、女性は1日25μgとされています。
高齢者は、モリブデン不足のリスクが高まるため、1日30μgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日30μg、授乳中は1日35μgの摂取が推奨されています。
モリブデンの吸収を促進する方法としては、ビタミンCは、モリブデンの吸収を促進すますし、タンパク質は、モリブデンの吸収を促進します。
モリブデンを過剰摂取すると、下痢、関節痛、吐き気などの症状が現れることがあります。
しかし、(略

モリブデンを多く含む食品は
豆類:大豆、レンズ豆など
穀類:玄米、オートミールなど
ナッツ類:アーモンド、クルミなど
レバー
です。

クロム

クロムは、体内に約10mg存在する必須ミネラルであり、様々な生理機能に関与しています。

クロムの働きは、インスリンの感受性を高め、血糖値をコントロールし、
脂質の合成と分解に関与し、コレステロール値を低下させるほか、
タンパク質合成を促進し、筋肉量の維持に役立つ上に、骨の形成を促進し、骨粗鬆症を予防するのです。
クロムの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合は、男性は1日40μg、女性は1日30μgとされています。
高齢者は、クロム不足のリスクが高まるため、1日40μgの摂取が推奨されています。
妊娠中は1日35μg、授乳中は1日38μgの摂取が推奨されています。
クロムの吸収を促進する方法としては、ビタミンCは、クロムの吸収を促進しますし、タンパク質は、クロムの吸収を促進します。
クロムを過剰摂取すると、貧血、腎障害、発疹などの症状が現れることがあります。しかし、(略

クロムを多く含む食品は、
酵母:ドライイーストなど
きのこ類:シイタケ、マッシュルームなど
全粒穀物:玄米、オートミールなど
肉類:牛肉、豚肉など
です。

鉄 は、体内に約3~5g存在する必須ミネラルであり、様々な生理機能に関与しています。

鉄の働きは、赤血球中のヘモグロビンの構成成分であり、酸素運搬に関与し、筋肉中のミオグロビンの構成成分であり、筋肉のエネルギー代謝に関与し、酸化還元酵素の構成成分であり、エネルギー代謝やDNA合成などに関与します。
また、免疫細胞の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高め、胎児や乳児の脳の発達に必要です。
鉄の推奨摂取量は、年齢や性別、生理状態によって異なります。
成人男性:1日7.0mgです。
成人女性の場合、月経なし:1日6.5mg、月経あり:1日8.0mgです。
高齢者は男性:1日7.0mg、女性:6.0mgです。
妊娠中はタイミングによって異なります。
妊娠初期~中期:1日10.5mg
妊娠後期:1日18.0mg
授乳中:1日9.5mg
となるので、気を付けてください。
鉄の吸収を促進する方法は、ビタミンCは、鉄の吸収を促進し、動物性タンパク質に含まれるヘム鉄は、非ヘム鉄よりも吸収率が高いです。
そして、食物繊維は、鉄の吸収を阻害する可能性がある
鉄を過剰摂取すると、肝障害、糖尿病、心臓病などの症状が現れることがあります。しかし、(略

鉄を多く含む食品は、
レバー:100gあたり約7mgの鉄を含む
赤身肉:100gあたり約2~3mgの鉄を含む
貝類:100gあたり約5mgの鉄を含む
ほうれん草:100gあたり約3mgの鉄を含む
ひじき:100gあたり約60mgの鉄を含む
です。

身体を害するミネラル

有害ミネラルにはヒ素・カドミウム・水銀・鉛などがあります。
これらは、誰もが一度は聞いたことがある元素でしょう。
人の営みにおける工場からの汚水や車の排煙などの影響で、農産物や海産物に有害ミネラルが含まれていってます。
それを食べると体の中に大量の有害ミネラルが入り、排出されずに残ってしまうのです。
人の営みが人の害になるということを、くれぐれもお忘れなく。

有害ミネラルとそれが引き起こす健康被害

では、具体的に見て行きましょう。
幾つかの物質は、近代日本の経済発展の裏側で発生した『公害』の原因物質とされています。
もしかすると、昔学校で勉強した内容も含まれているかもしれませんし、
忘れた方や勉強していない方は復習しましょう。

ヒ素

ヒ素は頭痛・情緒不安定・神経痛・皮膚がん・甲状腺腫・眠気などを発症します。
ヒ素およびヒ素化合物はWHOの下部機関IARCより発癌性がある(Type1)と勧告されています。
飲み込んだ際の急性症状は、消化管の刺激によって、吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛などがみられ、ショック状態から死に至ります。
多量に摂取すると、嘔吐、腹痛、口渇、下痢、浮腫、充血、着色、角化などの症状を引き起こし、慢性症状は、剥離性の皮膚炎や過度の色素沈着、骨髄障害、末梢性神経炎、黄疸、腎不全などに進行します。
慢性ヒ素中毒による皮膚病変としては、ボーエン病が有名です。
単体ヒ素及びヒ素化合物は、毒物及び劇物取締法により医薬用外毒物に指定されています。
こちらは、宮崎県で発生した『土呂久砒素公害』の原因として挙げられています。

カドミウム

こちらは呼吸障害・ふるえ・肝機能障害・肺がん・貧血などが見られます。
ただ、カドミウムはヒトで体重1 kg当たり約0.7 mg含まれると見積もられています。
カドミウムは亜鉛と同族元素であるために、生体内での挙動も類似しているとされています。
多くの生物種において蓄積性が見られ、ヒトでは体内に約30年間残留すると言われており、一旦カドミウムに暴露されると、長期間その毒性に蝕まれる危険性があるようです。
カドミウムの毒性については、多発性近位尿細管機能異常症と骨軟化症を主な特徴とした『イタイイタイ病』で大きな社会問題となりました。
さらに、慢性毒性では、肺気腫、腎障害、蛋白尿が見られる。腎障害では糸球体ではなく、尿細管が障害を受けると言われています。
また、カドミウムは発ガン性物質としても知られており、これらの毒性の一部は、カドミウムが亜鉛と類似の生体内挙動を示す事から、亜鉛含有酵素の作用を乱した結果と考えられています。

水銀

水銀は情緒不安定・うつ・しびれ・筋肉麻痺・自閉症・アレルギー・眠気などを発症します。
古代においては、辰砂(シンシャ。主成分は硫化水銀:鮮血色をしている)などの水銀化合物は、その特性や外見から不死の薬や船底の防腐剤として珍重され、また辰砂の一種である朱砂(スサ)は赤色塗料として使用されていました。
特に中国の皇帝に愛用されており、不老不死の薬、「仙丹」の原料と信じられていたようです。
しかし現代から見ればまさに毒を飲んでいるに等しく、中世以降、水銀は毒として認知されるようになった。
日本では辰砂の産地は丹生と呼ばれ丹生神社が建てられており、水銀中毒事件が神社社伝に記録されている場合があるようです。
また、メチル水銀の中枢神経系(脳)に対する毒性は強力で、
日本で起きた水俣病(熊本県八代海)や、
阿賀野川流域(新潟県)での工場排水に起因する有機水銀中毒(第二水俣病)の原因物質です。

鉛はイライラ・うつ・生殖機能低下・高血圧などを発症するとされています。
生物に対する毒性としては、体表や消化器官に対する接触・定着により、
腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症など様々な中毒症状を起こすほか、
血液に作用すると溶血性貧血・ヘム合成系障害・免疫系の抑制・腎臓への影響なども引き起こします。
遺伝毒性も報告されており、主に呼吸器系からの吸引と、
水溶性の鉛化合物の消化器系からの吸収によって体内に入り、
骨に最も多く定着します。
生体に取り込まれた鉛の生物学的な半減期は資料によって異なりますが、
一例として生体全体で5年、骨に注目すると10年という値が示されています。
呼吸器からの吸引に対しては、鉛を扱う工場や、鉛を含む塗料や顔料を扱う作業などに多く、職業病としての側面があり、特に近年までの印刷に用いる活字の素材(活字合金)の主成分は鉛でした。
また、日本での有鉛ガソリン規制の契機となった『牛込柳町鉛中毒事件』も、
鉛汚染の原因は検査場所とされた印刷工場だった可能性が指摘されていました。

まとめ

ということで、ミネラルについて見て行きましたが、無害有害を問わず、
食べ物には存在しているということをお忘れなく。
摂りすぎたら排出する仕組みをしっかり持つことで、過剰摂取も無くなりますのでご自身で管理していきましょう。
また、ほかの栄養素と摂ることで吸収に違いが出ますから、しっかり注意していきましょう。

確実に言えることは、
『身体が栄養で満ちていれば、肌や髪、爪が美しい』
ということです。
吹き出物だらけの方から進められる栄養素は危険ですので、
くれぐれも気を付けてください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
また次回、お逢いしましょう。
See you next.

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