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社労士になるまでの記録2

資格試験にのめりこんだ20代

社会福祉士の資格試験に滑り込みで合格した私は、資格試験というものに取り憑かれ始める。勉強すること、技術や知識を習得することが楽しみとなっていく。
そういう意味では、復讐から始まった試験勉強であったが結果的には実によい転換のきっかけを与えてくれたと感謝すらしている。

そんな私が最初に興味を持ったのがExcelであった。当時のOSは確かWindows Vistaが出始めの頃だったか、とにかく初めてExcelの表計算というものに触れて心が躍った。インターネットもまだまだ普及し始めではあったが書籍などで情報をかき集めて勉強した。できることが増えていくことが喜びだった。

ここから20年以上積み重ねた勉強が、今の社会保険労務士としての業務の礎となったのだから侮れない。Excelを制する者は事務作業を制する、と誰かが言ったとか言わないとか。

一方、資格試験に対しても前のめりな性格となってしまった私は、「取れる資格は最短で取る」という、学生時代には考えられないようなことを言い始める。

介護の世界には、経験年数によって受験資格を得られるものがある。3年で介護福祉士、5年で介護支援専門員(ケアマネジャー)というように。
私はそれを順調に取得し、入社から6年、ついに憧れのケアマネジャーになることができたのである。(※ちなみに合格後に研修を受けなければケアマネジャー登録することはできない)

ところでこの間に、福祉住環境コーディネーター2級という資格も取得するのだが、これはいまだに何のために取ったのか謎中の謎である。
(福祉用具の専門家や住宅改修のための資格だと思うので私個人としては取得してから役に立ったことはない)

初めての転職

念願のケアマネジャー資格を手に入れた私は、とにかくケアマネジャー業務がやりたかった。
だから私は、人事権を持っている事務長のところへ行き、居宅介護支援事業所というケアマネジャーが勤務する部署への転属を願い出た。

すると事務長はこう答えた。
「今はケアマネを募集していないらしい。募集するときに転属を検討してみるからそれまでは今の部門で頑張ってほしい」と。
何と素晴らしい上司でしょう。
そんな上司に私はこう言い放つのだ。
「ケアマネがやりたいので、ケアマネになれないなら辞めます!」

そして私は3か月後マジで退職してしまった。

あてのない無職となるわけだが私は浮かれていた。
ケアマネになったんだから仕事なんていくらでもあるぜ!と。

そんな私に現実は冷たかった。

ハローワークの情報を毎日確認しているがこれだというものがなかなか見つからず(というかケアマネの仕事自体よくわかっていない)、退職日が近づくにつれて焦りが生じる。

そんな中、ある会社の求人を見て、そこに応募しようと決めた。
数日後に面接に行き、社長が面接をしてくれたのだがその場で採用が決まった。退職の2週間前のことであった。
自分では気が付いていないが、どうやら私は相当に無計画で、いきあたりばったりな性格らしい。新卒時と同様、すべりこみで再就職が決まった。

そしてここから現在に至るまでの15年間、私はこの会社に在籍することになる。

ちなみにこの時点で私は、社会保険労務士という資格を知りもしないのであるがその話は次回。

つづく


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