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「30日財務チャレンジ」~毎朝の5分で財務改善~Vol.1 財務は「B/S」で語れ!&B/Sは「資産」から分析!

「数字のことはよくわからなくて……」という社長のための、経営者が最低限知っておけばよい会社の数字の読み方を学べる企画です。1日1回数分見るだけで、6月の終わる頃にはあなたも数字に強い社長です!
資金繰り、決算分析、財務指標…。これら「財務」にまつわるテーマは多くの経営者のなかで重要なことと認識されながらも、難しいもの、机上の空論と認識されがちです。
特に企業実態を数字で表す「決算書」は、ある程度の会計知識がないと「見えにくい形」で情報が掲載されているため、一体何に使えるのかがイメージしにくく、ますます経営者を財務から遠ざけてしまう一因となっているのではないでしょうか。
とはいえ、企業経営者は税理士・会計士を目指しているのではなく、あくまでシンプルに現状を把握し、今後の財務戦略を正しく打つために決算を活用したいのも事実です。
こうしたジレンマに悩む経営者向けに「財務30日間チャレンジ」と題し、毎朝5分の読み込みで、自社の財務をワンランク引き上げるような財務の豆知識をお伝えします。

※noteでは2日分を1記事として公開しています。

財務チャレンジ①財務は「貸借対照表(B/S)」で語れ!

自社の決算書や試算表を開くと、大きく分けて「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」の2枚があることが分かります。
日々売上・利益を追い求める経営者の皆様からお話を聴くなかでは、こうした企業成績が直接記される「損益計算書」はイメージしやすいが、もう1枚の「貸借対照表」は何となくとらえにくく、使い方もよく分からないという声が多く挙がっています。
しかし、企業においてまず大事なのは、「貸借対照表」です。むしろ自社のある一時点で保有している資産の価値が定量化されている(あるいは、その調達構造が把握できる)ものであり、これを無視して財務改善はできないと断言しても過言ではありません。
貸借対照表を経営に使えるレベル感で把握し、5分で自社の現状のどこに課題があるのかを特定できるよう、「大きな枠組み」「資産性分析」のテクニックを、ぜひマスターしていただければと思います。

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財務チャレンジ② B/Sは「資産」から分析!

損益計算書(P/L)は会社の売上・費用・利益、つまり会社のある期間における「通信簿」。その一方、貸借対照表(B/S)は企業のある一時点での資産、つまり「持ち物リスト」と言い換えることが出来ます。
ただし、B/Sは下図のように大きく(A)(B)(C)の3つの箱に区分されているため、売上、費用、次にそれを差し引きした利益…と上から順番に目線を配れば読めてしまうP/Lに比べると、かなり複雑な構造をしているように見えます。

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もちろん、ゆくゆくは図の(A)(B)(C)が何を表現しているのかを複合的に理解することは大切ですが、今の段階ではとにかく(A)資産の部、つまり「会社がその時点で何を持っているのかを記載したリスト」のみに集中して把握してみましょう。
決算・試算表の時点では、現預金はいくらあったのか、売掛金はどの程度だったのか、そして建物・土地は帳簿上どのような金額で記載されていたのか…。普段売上・利益を追い求めているとつい忘れがちですが、これが文字通り企業の「資産」、つまり企業価値の基となる定量的な情報を示しています。
特にコロナ発生に伴い企業の地盤が揺らいでいる今では、売上・利益を回復させること以上に「耐久力の指標」とも言えるB/Sの資産性を性格に把握することは、価値が高まっている状況と考えます。ぜひ、自社の直近の試算表でB/Sの資産の部を確認し、今一度ぼんやりしている企業価値を定量化する動きを進めましょう。

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