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案外、懐は深い。①

先日、ママ友と飲んでいて
「自分の子どもって、ほんとにかわいいよねぇ〜」
と親バカぶりを発揮し合っていた。

子どもの進路の話になって
彼女は息子くんを、私立に行かせるつもりで準備していると話し、
私は受験させる気ないから、このまま近所の公立に行かせる、と行ったら驚かれた。


彼女は自分の経験から、学力(だけじゃないかもしれないが)のレベルが
ある程度同じくらいの子と付き合った方が、
楽しく学生生活を送れるんじゃないか、と思っているようだ。

私は自分の経験から、中学までは近所で過ごして欲しいと思っている。
通うのも楽だし、地元の友達が出来れば大人になっても楽しいし。
(私は高校の友達しか付き合いないけど)

それに、近所のいろんなバックグラウンドを持つ人々と触れ合う機会って、
中学くらいまでのような気がするからだ。


息子が将来、どんな選択をして生きるかは分からない。
だから一概には言えないのだけど、
高校や大学等、ある程度学力が同じレベルの人が集まると
自ずとバックグラウンドも似てくる。

義務教育の間は、良くも悪くも雑多だ。
その中で嫌な経験もあるかもしれないが
多くのことを知る機会だと思っている。

それはそれで、いいんじゃないかなぁ。


あと、完全に私の都合だが、中学受験をするための準備が面倒くさい。

学校を調べたり見学するのも面倒だし
子どもにガミガミ言いながら勉強をさせるのも面倒くさい。

そのママ友によれば、年少からスイミングと体操教室に通わせ
年中くらいから公文に通わせ、
小4でスイミングと体操教室を辞めさせて、塾に通わせる…

というのが中学受験をする子たちのセオリーらしいのだ。

子たち、と書いたけど
それって親の意思だよなぁ。
子どもの意思ではないよなぁ。

…と、ちょっともやもやする。



私はなるべく、子どもがダラダラできる時間を設けたい。
私がダラダラする時間を必要とする人間だからだ。

大人の私がダラダラを必要としているのだから、子どもは尚更だ。 

中学までは近所で、と思っているのも
ダラダラ時間を確保したいからだ。
通学に時間がかかれば、必然的にダラダラする時間は減ってしまう。

息子は帰宅すると、ダラダラしながら宿題をし、
突然、工作を始めたりしながらまた宿題し、
ゴロゴロしながら遊びつつ、宿題を終わらせる。

あんなにダラダラしながらでも宿題を終わらせるのだから、大したものだ。



今日はスイミングだったのだけど
プリント、音読、漢字ノートという3つの宿題のうちプリントと音読は済ませ、漢字ノートは帰宅してからやる、というので「わかったー」と言った。

以前は「ちゃんと終わらせちゃった方が、後が楽なんじゃない?」と言って全部やらせてたんだけど、
最近は本人のやり方に任せている。 

今日は宿題の漢字ノートを残していったけど、
帰宅すればきっとやるので、本人に任せることにした。

帰宅して、息子が一言。
「あぁー、漢字ノートあるのかぁ~・・・
でも、自分で残していったんだから、自分が悪い」
と言っていて、爆笑してしまった。

私は
「自分で考えて、自分で決められて、
ちゃんと決めた通りにできるんだから、
立派だと思うよ」
と話した。



自分でやる順番を考えて、自分で決めて、決めた通りに実行する。
そんなの大人の私でもできない笑
7歳にしてそれができているなんて、立派すぎないか?

それに、宿題をひとつ残していってしまって、
後で面倒くさい思いをする、という経験を彼は得た。

なんでも親が先回りして、後悔しないように、
失敗しないようにしてやる必要もない。

本人が自分で気付かなければ、
自分で考えて改善しようとも思わない。
失敗も後悔も必要な経験なのだ。

それは私自身の、失敗と後悔の多い人生から得た教訓なのだけど、長くなったのでまた次回。


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