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【社内独立のススメ】「社内独立」で時給が上がる!

「社内独立」という言葉の意味については以前の記事で説明しているのでそちらを見ていただきたい。


まぁ簡単に言えば、「フリーランス思考で会社員をする」という感じだ。

今回は会社員が時給を上げる考え方について話していきたい。

◆フリーランスの時給


まずフリーランスの時給について考えたい。
なお、ここではブログ・アフェリエイトのような「ストック型報酬」は性質が違うので考慮していない。
ボクとしては、ストック型の仕事はそもそも最初からそれ1本でやっていくものでは無いと思っている。趣味・副業スタートという感じだろうか。


noteはwebライターの方が多いようなのでそちらを例に考えてみる。
ランサーズやクラウドワークスなどを覗いてみると、「3000文字、文字単価1円」などの条件で募集されているのが分かると思う。
基本的にフリーランスは成果報酬だ。
「何時間働いたからいくら」ではなく「これだけの仕事をしたからいくら」というのは分かりやすい。
フリーランスに憧れる人の多くは「(この職場・条件で)こんなに働いたのにこの給料じゃ割に合わない」と感じているのではないだろうか。
要するに「成果報酬ならもっと給料が上がるはず(またはもっと楽なはず)だ」というわけだ。


先ほどの例で言えば、「1記事を仕上げると3000円の仕事」になる。
これを時給換算するには、「仕事にどれだけ時間がかかったか」が関係してくる。

1時間で書き上げたなら時給3000円
2時間で書き上げたなら時給1500円

ということだ。


ちなみにボクはnoteを書き始めてから、「文字単価1円じゃ生活できなさそう」と思うようになった。

今のボクのペースだと、1時間でだいたい2000文字くらい書いていると思う。
時給にすると2000円だ。
しかしここで注意したいのが、これはあくまでも「記事を書くスピード」の話であるということ。
趣味のnoteではなく仕事として記事を書くとなると、引用する情報やデータを調べる時間、挿入する画像を探す時間などが必要になってくる。
その時間まで考慮すると、ボクでは時給1000円くらいが良いところではないだろうか。

また、文字単価を上げようとするとほぼ間違いなく「Wordpress 」での納品になる。
そのために「Wordpress 」の使い方を学ぶことやサーバーレンタルなども用意が要ることを申し添えておく。

◆会社員の時給


次に会社員の時給を考えてみる。

基本的に会社員は勤務時間、月給が固定だ。
営業マンなどであれば売上に応じたインセンティブが出ることもあるが、ボクのような事務職はまず給料が上がることは無い。
数字で見せられるような成果が出ないのだ。
そのため年次昇給なんかも大して期待できない。

話を戻すが、会社員の時給算出は簡単だ。
月給を勤務日数と勤務時間で割ればいい。
ただし、月によって勤務日数には変動があるので正確を期すならば年間の勤務日数の平均で割るのが望ましい。

一般的な土日祝日休みの場合、1ヶ月の勤務日数の平均はおおよそ20日と言ったところだろう。
仮に1日の勤務が8時間、月収が25万円の場合の時給は

250000円÷20日÷8時間≒1560円/時

となる。


そして、1日の勤務時間が8時間を超えた場合、労働基準法により25%の割増賃金が発生する。
仮に残業して1日の勤務時間が10時間だった場合、8時間を超えた2時間分の時給は以下の通り。

1560円/時×1.25=1950円/時

もちろんこれは勤務先が法令に則った運営をしており、サービス残業などをしていない場合に限る。

◆会社員が時給を上げるには


さて、ここまで読んできたあなたは
「会社員が時給上げるなら残業しろってことかよ」
と思ったことだろう。


私の考えは全く逆である。


ここでフリーランスの時給の話を思い出していただきたい。
フリーランスは「1件いくら」の仕事なので、仕事時間が短いほど時給が上がる。
ボクの考える「社内独立」はこの考えに基づいている。


あなたは、「勤務時間中はずっと仕事をしないといけない」と思っていないだろうか。


ボクはタバコを吸わない。
タバコを吸わないのでタバコ休憩も取れない。
タバコを吸う人がたびたびタバコ休憩に行くのを「ズルい」と思っていたものだ。

しかし、この考え方は典型的な会社員の考え方だ。
「独立思考」に基づくと全く違う認識になるのだ。

つまり、
仕事が終わればいくら休んでもいいし
仕事が終わらないならば休憩などしている場合ではない

ということだ。

仮にあなたがフリーランスとして働いていたとする。
そしてもし10日で1ヶ月分の生活費を稼ぐことができたなら、残り20日は「働いても休んでもいい」時間になる。
一方あなたが引き受けた仕事が締切間際で終わっていなければ、仕事が終わるまでは「体調が悪かろうが寝ていなかろうが休んではいけない」時間になるのだ。


会社員は勤務時間いっぱいをかけてその日の仕事を終わらせようとする。
終わらなければ残業をする。
なので時給は上がらない。

「独立思考」であれば仕事をなるべく早く終わらせようとする。
終わらなければ「どうやればもっと早く終わるようになるか」を考える。
そして仕事が早く終われば、残った時間は会社に居ながらにして「自分のための時間」にするのだ。


実際、ボクはここ3年ほどほとんど残業をしていない。
それどころか、繁忙期である月末・月初を除いて毎日1〜2時間は自由時間がある。
仮に毎日1時間「自分のための時間」にできた場合、時給計算はこうなる。

250000円÷20日÷(8時間-1時間)≒1785円/時

なんと200円以上も時給が上がるのだ。

ちなみに、ボクの前任は毎日2時間ほど残業をしていたらしい。
これは考え方に基づく仕事のやり方の違いに他ならないと思っている。

◆より時給を上げるために


フリーランスが時給を上げようと思うなら、単価の高い仕事を受ける必要がある。
そしてそのためには仕事以外の時間で情報収集をしたり、技術の勉強をしたり、資格を取ったりするすることになる。

そして「社内独立」をするのであれば同じ思考が必要になる。
つまり、仕事が早く終わったならば残った時間で「仕事がより早く終わる方法」を考えるのだ。

「それじゃ結局ずっと仕事をすることになるじゃないか」と思われるかもしれないが、言ってしまえばこれは先行投資だ。

仕事を早く終わらせる→浮いた時間でもっと早く終わらせる方法を考える→もっと仕事が早く終わる→自由時間が増える

こういったサイクルが出来上がると時給はどんどん上がっていく。
こうしてある程度まとまった時間ができてから、ゆっくり「自分のための時間」を使えばいいのだ。

◆「自分のための時間」ができたら


ボクは「自分のための時間」をネットニュースを見たり株価を見るなど勉強の時間に充てている。
もしライター志望であれば、PCのメモ帳なりwordなりに記事を書き込んで自分のPCに送ることもできるだろう。

こうして仕事をしながら本当に独立する準備をすることもできる。
しかしそういう時間の使い方ができるようになると「会社を辞めたい」なんて思わなくなってくるかもしれない。
会社に居ながらにして自由になるからだ。

あなたも、フリーランスになる前に「社内独立」を目指してみてはいかがだろうか。



なお、「会社で自分のことをしていたら上司に目をつけられるんじゃないか」という意見もあるだろう。
そこについてはまた次回お話ししたいと思う。

読んでいただけると幸いだ。

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